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恭喜发财!ペナンのチャイニーズニューイヤー2020

Happy Chinese New Year!

中華系人口の多いペナンでは、チャイニーズニューイヤー(CNY)を盛大に祝い、新年快乐(xīn nián kuaì lè=あけましておめでとう), 恭喜发财(gōng xǐ fā cái=富と繁栄をお祈りします)などという言葉を掛け合います。

マレーシア・シンガポール独特のCNY習慣

今年のCNYは1月25日(土)と26日(日)。大晦日の昨日、ローカル友人宅で毎年恒例のスティームボート(中華風の鍋)をいただいてきました。

真ん中のお皿は「魚生(イーサン)」というお刺身サラダで、マレーシア・シンガポールなどのCNYで欠かせない食べ物です。不思議なことに、本国中国では無い習慣だそう。海を渡ると食習慣も少しずつ変わっていくんですね。

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色とりどりの野菜=家族の調和、お刺身=富、ワンタンの皮=金運、梅ソース=財、ピーナツや胡麻=長寿、を表すとか。各々、願い事を口にしながら箸で高く高く持ち上げてかき混ぜます。お皿からはみ出すように、高く激しくかき混ぜるのがポイントです。

イーサンのビデオ、Instagtamに載せたので、良かったらどうぞ!

CNYはいつからいつまで?

旧暦の1月1日は、毎年1月末〜2月末くらいの間で、新月からスタートし満月の元宵節(chap goh meh)までの15日間。花火や爆竹で盛大に祝います。

大晦日

大晦日には魚生(イーサン)をして鍋を囲み、食事が終わったら子どもたちは「紅包=Ang Pau」と呼ばれるお年玉をもらいます。金額は5〜30リンギットが相場。新札を紅包袋へ入れて渡します。

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1日目と2日目

マレーシアでは初一と初二(CNYの1日目と2日目)は祝日です。学校も祝日を挟んだ1週間ほどはホリデーとなります。中華系のお店もお休みが多く、CNY中はショッピングモールやコンドミニアムなどで「ライオンダンス」も披露されます。アクロバティックな獅子舞と激しい太鼓やシンバルで福を呼び込むのだそう。

9日目の福建正月

更に福建省にルーツを持つ人が多いペナン州では、9日目に「福建正月」というのもあります。紛争から逃れた人々がサトウキビ畑の中に隠れ、敵が去った9日目に正月を祝ったことが由来だそう。ペナンではサトウキビを玄関先に飾り、初一よりもより盛大に爆竹と花火が上がります。

15日目の最終日(元宵節)

最終日の15日目、ペナンの元宵節では名前や連絡先を書いたみかんを女性が海へ投げて、それを男性が拾うバレンタインデーの様なイベントがあります。ボートを出して網で拾う光景は、ちょっとユーモラス。(一説には、春節期間に贈り合ったみかんが余し過ぎて始まったイベントとも言われています 笑)

ペナンのチャイニーズニューイヤー、ざっとこんな感じです。
昨夜友人宅での食事から戻る際、爆竹と花火のせいで街中が白く煙り、焼け焦げた匂いが一面に漂っていました。雨が降ってくれたら良いのだけど。

とは言え、街中がお祝いムードに包まれるこの時期は大好き。マレーやインディアンなどの他民族も中華系へ「Gong Xi Fa Cai!」と声を掛け、お互いの正月を祝い合うのが、多民族国家マレーシアならではの特徴です。

ただ今年、中国🇨🇳武漢で発生した新型肺炎の影響で、国内外の移動はやや自粛モード。国外からペナンへ戻るのを取りやめた親族や、海外旅行を取りやめた人たちもいるそうです。武漢加油!皆さんの健康と1日目も早い自体の収束を願っています。

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多様性のマレーシア🇲🇾ペナン島から「マルチリンガル教育」「グローバル視点の生き方」「子どもの好奇心・主体性・思考力」をキーワードにお届けする…

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