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「ニューノーマル」で学びの選択肢が増える未来予測

ここ数週間で、世界中のアフターコロナ感が「ニューノーマル」で一致してきたと感じます。「全てが元通りには戻らない、コロナ後は新しい世界へ」ということですね。

ペナン州の「ニューノーマル」

私の住むペナン州政府では、観光業の特別チーム「ペナン観光ネクストノーマル・タスクフォース」を結成。大打撃を受けている観光業のアフターコロナ策を議論しています。

この中で、ペナン州全体のアフターコロナの計画である「Penang Next Normal 戦略」を展開し始めた事にも触れ、次のように述べています。

“今まで通りのビジネス方法は通用しないので、業界は「ニューノーマル」に適応しなければならない。今までの制度、経済、社会をネクストノーマルに再適応させることで、州の回復力を確保したい“

マレーシアも「今まで通りには戻らない」という認識です。国や業種を問わず「ニューノーマル」へ舵を切る方向で、世界は大きく変わろうとしています。

マレーシア教育現場の「ニューノーマル」

以前の記事でも書きましたが、地元紙でマレーシア教育省(MOE)からの見解が掲載されており、これが教育現場でのニューノーマルになっていきそうです。

“学校を再開する場合、MOE(教育省)とMOH(保健省)が協議し、適切な日取りを決定して2週間前には保護者へ告知します。再開時には、校内のSocial Distancingや清潔度などガイドラインを厳しく徹底し、例えば1クラスに35人の学生が居て社会的距離を導入すると広さが足りない場合は、大きなホールを利用したり、2クラス分を1クラスで使用する事を検討中です。”

マレーシアの公立校は生徒数が多く、一度に全校生徒が入りきれない為「午前午後の入れ替え二部制」の学校が殆ど。さらに社会的距離を取ったクラスにするには、全員が一同に毎日通うのは難しそうです。具体的にどんな対策を取るのか、今後の成り行きに注目しています。

「ニューノーマル」で変わる学校教育

マレーシアもですが、日本も「ニューノーマル」でいちばん形態が変わるのは学校教育じゃないでしょうか。それも主に公教育が。

インター校の予測はこちらで書きましたが、日本の公教育も基本は同じで、登校できない日が増えるのかなと。でもそれによって学びの幅が広がる気がします。

現状ではワクチンがいつ出来るか、果たしてそれが効くのか、罹患しても免疫ができるのかも不明なので、少なくとも今後数年間は世界中でロックダウンと解除を繰り返すとも言われています。するとこんな現象が起きるかもしれません。

1)ロックダウン→解除を繰り返し、登校日が減る
2)家庭で学習する時間が増える
3)公教育をベースに、カスタマイズで学びを追求する人が増える
4)子どもとの時間を重視する親が働き方を見直す

学びをアップデートする機会にしよう

「ニューノーマル」で形を変える業種、逆に新たに生まれる仕事もあるでしょう。自分で考え、仕事を生み出せるクリエイティビティがますます重要になる。それには教育のアップデートが必須です。

もし今のような「学校へ行けない状態」が繰り返されたら?

否が応でも学びに向き合い、結果 3)公教育をベースに、カスタマイズで学びを追求する親子が増えるのではないでしょうか。(そのひとつが、インター校の予測にある「やり方次第では二校に通うのもアリ」です)

友達と会えない、行事やクラブ活動ができない、確かにそれは大きなマイナス点。でも同時に、オンラインなどで世界の学びとつながる機会でもあります。

「ニューノーマル」の時代を生き抜くには?
自ら学ぶ力、自分で考えて主体的に行動できる教育とは?

そんな「真の学び」を求め、子どもの特性に合った選択肢が増えたら最高ですね。日本はその過渡期だと思うのです。

いま休校中で学校からのサポートが無く、焦っているご家庭もあるかもしれません。でもサポートが無いのはチャンスかも。わたしならその時間を使って自由に”遊んで“しまうかな。学びは遊びの中、生活の中に無限にあります。家庭でできる事は意外なほど多いんですよ!

遊びを学びにつなげる方法

日英中トライリンガル教育の我が家、教育ママで孟母三遷!と誤解されがちですが、実は学校の勉強が最優先とは思っていないんです。今までは近隣諸国への旅を通して学ぶことも多かったです。

いま息子は、学校のオンライン授業を受けつつ、料理や掃除で家事スキルを磨いたり、一緒にYouTubeやmeme(ミーム)をみて、遊びから学びを展開しています。これはコロナ前から同じです。ちょっとご紹介しますね。

↓例えば大流行中のこのミーム、ガーナのお葬式を盛り上げる「棺ダンス」

↓かれこれ4年以上ハマっているゲーム、Roblox

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この二つが、どんな学びに結びついているか?長くなるので、次の記事で書きますね。ゲームばっかりして!なんて怒る時代はもう古いかもしれませんよ?

いまが「カスタマイズの学びを親子で探せる時間」だとしたら、なんと貴重な時間でしょう。自ら学べる力は生き抜くベースになる。私はそう信じています。

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とは言え、子どもがずっと家に居るのは大変!悲鳴をあげる保護者は多いとお察しします...。特に、未就学児やきょうだいの多いご家庭の負担は相当なもの。

そんな負担を軽減するワザや、楽しい学びの知見を世界中の日本人が繋がって持ち寄り、一緒に「ニューノーマル」「ネクストノーマル」な子育てをしていきたいなと思っています。

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