世界一周旅行か、新婚旅行か。
この記事は「Funds Advent Calendar 2023」8日目の記事です!
はじめまして、こんにちは。
お久しぶりの方も、こんにちは、戻ってまいりました。
ファンズでFunds優待を担当しております植田です。
産休育休から4月に復帰しておりました。
この「Funds Advent Calendar」が始まったのが2年前の2021年。そのころ、わたしはちょうど臨月どまんなかだったため、早めに産気づく可能性に怖気づいて立候補できなかったのですが、安定した産休期間をすごしながら「やっぱやっとけばよかった~」と後悔した苦い思い出のあるイベントです。
2年越しに念願かなった「Funds Advent Calendar 2023」では、自己紹介をかねて、わたしのちょっと変わった新婚旅行の話をしようと思います。
(育休復帰のはなし、どこいってん笑)
※大半はただの旅行記なので、心のハードルは地面スレスレで設定願います
現地集合、現地解散の新婚旅行
世界一周していた話
唐突ですが、わたしは2014年から2015年にかけて約30ヵ国を巡る世界一周旅行をしていました。仕事に疲れて人生の休暇をとった、というと優雅ですが、いわゆる現実逃避ってやつです、はい。
現実逃避と言いつつ、「旅行で6ヵ月も不在にしたら、結婚を考えている彼(現在の夫)にフラれるかもしれない」という結婚に対するハイパー現実的な思考は持ち合わせており、入籍してから旅に出ることにしました。
…え?
大事なところなので、もういちど言います。
新居を購入し、親族友人を呼んで盛大に式を挙げ、仕事を辞めて、専業主婦になってから、ひとりで世界一周旅行に出発しました。(やばい奴、確定)
婚姻制度で夫の自由を奪ってから出発するというなかなかに自分勝手なムーブでしたが、人生一度きり、とかいうズルイ言い訳をもって、義理の両親にもお許しをいただきました。
実をいうと、「新婚旅行で世界一周したい!」と夫に提案していたものの、
① 仕事を辞めたくない
② ホテルは綺麗なところじゃないと嫌
③ 新婚旅行はヨーロッパ(の中でも先進国)がいい
という至極真っ当な理由で断られる、というステップは一応踏んでいます。
綺麗なホテルを6ヵ月間渡り歩くようなお金はないけれど、世界旅行はあきらめたくないし、わたしもヨーロッパには行ってみたい。ということで、世界一周旅行にはわたしだけ出発、新婚旅行は夫の年末年始休暇に合わせてヨーロッパで現地集合・現地解散にしようということになりました。
(夫のこころの広さよ…)
デュッセルドルフに現地集合
わたしが旅に出てから2ヵ月後。
新婚旅行は、サッカー好きな夫の年末年始休暇に合わせて、ヨーロッパのサッカー強豪5ヵ国で現地観戦+観光をするプランに決まりました。
まずはブンデスリーガ観たいよね、ということで、ドイツの中でも日系企業が多く治安のよいデュッセルドルフで現地集合です。飛行機の遅延により香川真司選手がいたドルトムント戦のスタジアム観戦ができなくなるという海外の洗礼はあったものの、スタジアム近くのスポーツバーで地元民に交じっての観戦、久々の夫婦再会というのもあり、新婚旅行はとても楽しくスタートしました。
ここから、ドイツ→イタリア→イギリス→フランス→スペインとまわります。当時の私たちには楽しみしかない状態でしたが、お気づきでしょうか?
2週間で5ヵ国はけっこうなハードスケジュール。
トラブルの予感しかありません。
怖いな~、怖いな~、、稲川淳二も真っ青です(わかる人は同世代)
ヴェネチア離婚の危機
危機というのは本当に突然やってきます。
2ヵ国目となったイタリアは想像以上に治安が悪く、ローマの観光地では常にバッグを気にしなければいけない状況でした。(実際、手をかけられました…)
そこまで危険な国という印象がなかったのと、短期間でたくさんの観光地をまわるため、長距離バスやローカル電車、夜間の移動なんかも駆使しての弾丸ツアーを組んでいたわたしたち。
気をはりつめている時間が長く、くたくたの状態で最終目的地ヴェネチアに到着したのは深夜23時。危ない地域では空港内が一番安全というバックパッカーの感覚で、空港泊にして朝になってから移動するプランを提案するも、夫は当たり前ながらベッドで眠りたいという(新婚旅行なので当たり前)。
とにかく観光地近くのホテルへ向けて出発するも、空港シャトルが到着した鉄道駅にはタクシーが1台もいません(これは本当に大誤算でした)。ひとりのお兄さんがタクシー?と声をかけてくれたものの、ここまでイタリアの治安の悪さを肌で感じてきたので、簡単には身をあずけられません。
結局お断りし、いかにも治安の悪そうな道を、重い荷物をひきずって3km以上歩くことになりました。
怖いな~、怖いな~。(もう、ええて)
そうなるともう、夫婦喧嘩しかありません。
疲れのピークだったのもあり、この辛い状況はそっちのせいだ、という言い合いをしながら歩き続け、成田離婚(これも古いな)ならぬ、ヴェネチア離婚もありうるな、と感じた深夜1時@水の都となりました。
※ホテルに到着するころには苦難を乗り越えた同志として、逆に仲良くなっていたので離婚危機はまぬがれましたが、今でもネタにされています。
なにが悪かったのか
誰が悪かったかでいうと、間違いなく、旅行をプランしたわたしです。
しかし、事前に30ヵ国すべての情報を間違いなく収集することは不可能ですし、主要駅にタクシーがいない等の想定外については、仕方がない部分もありました。
では、なにが悪かったのか。
振り返ったときにいくつか考えられることはありますが、一番は、旅行に対する「やりたいこと」にばかり注目しすぎて、「やりたくないこと」への考慮が不足していたのが大きな要因のひとつかなと考えています。
【やりたいこと】
わたし
世界一周旅行がしたい
いろんな景色をみて、食べて、できるだけたくさんの経験をしたい
新婚旅行期間中は、夫の好きなことを満喫させてあげたい
夫
新婚旅行がしたい
本場でのサッカー観戦をメインに、有名どころの観光もしたい
新婚旅行らしく綺麗なホテルに泊まりたい
【やりたくないこと】
わたし
リゾートでゆっくり過ごすとかはノーサンキュー(老後でいい)
贅沢なお金の使い方(バックパッカーの金銭感覚が抜けきらない)
夫
治安の悪い地域にはいきたくない
体力的にもスケジュール的にもキツイのは嫌
ケチケチしたくない
わたしの立てた旅行プランには、夫の「やりたいこと」はすべて詰め込んでいましたし、わたしの「やりたいこと」も叶えられていました。しかし、もうお分かりかと思いますが、「やりたくないこと」については、自分の希望のみが(自然と)反映されていて、夫の嫌うことがプランに含まれていることに気づいていませんでした。
いろいろ言ってはいましたが、
「バックパッカーみたいな旅はしたくない」
が夫の本音なのでした。
すり合わせの仕方が重要
夫と自分の希望をすべて詰め込んで、これ以上ない完璧なプランができた!と自画自賛していたので、この失敗にはとてもショックを受けました。
すり合わせができていたつもりでしたが、「やりたいこと」と同じくらい「やりたくないこと」を大事にすることが、本当の意味で要望を満たすことだと学んだ、ほろ苦い新婚旅行となりました。
仕事でも一緒だよねの話
やりたいこと、やりたくないこと、できること、できないこと
わたしはFunds優待の企画・設計・運用をまるっと担当しているのですが、最近、役割ごとにいろいろな自分の顔があるな~と最近感じています。
企画担当としては、効果的でインパクトのある新しい企画を提案したい。
設計担当としては、難しいように思えることを工夫して実現してやりたい。
運用担当としては、安定運用のために既存踏襲、シンプルな運用が嬉しい。
クライアント要望を叶えるため、ファンズの実績をつくるため、上記それぞれの自分が主張する要望を、バランスをとりながら選択しているのですが、その際、①やりたいこと から企画がはじまって、②できること ③できないこと を確認するパターンが多いように思います。
しかし、議論には出てこないけれども、リーガル面や運用面での ④やりたくないこと というものが、実は重要な意味をもって存在していることがあります。
ファンズとして「やりたくないこと」。
金融プラットフォームとしてこの点に真摯にむきあうことで、Fundsブランドが確立されていくのだろうなあと、多様なクライアント要望を聞きながら感じる今日このごろです。
産休育休から復帰して
ようやっと、このテーマにたどり着きました。(ハァハァ…息切れ)
まだ続くのかよ、と思われた皆さん、あと2分だけお付き合いください。
わたしは育休復帰後、時短勤務を選択しました。
下の子が体調を崩しやすいこと、上の子の幼稚園行事や習い事送迎に柔軟に対応できるようにすることが目的です。
しかし、要領がよくないこと、はやく認められたい気持ちが強いことから、予定時間を超えて働いてしまう傾向があるわたし。
①はやく認められたい → ②もっと働ける? ③働けない?
という思考だと、スキマ時間がちょっとでもあれば働いてしまいます。
やってみて思いますが、スキマ時間でのタスク処理って、思った以上に効率が悪くて、育児の合間にできる作業は限られている&頭の切り替えがけっこうハードです。未返信メールが既読になってしまって対応が漏れていたり、途中やめにした作業の再開に思い出しコストを割いたり、あまりいいことはないな、と特に最近はおもっています。
家庭に時間をつかうために時短勤務にしたのだから、
④いまは時間を超えて働きたくない
という気持ちをもっと大事にすることで、もう少し気軽に人を頼ることができるんじゃないかな~と、希望も込めて考えるようになりました。
もちろん、助けてくれる人へのリスペクトは必要ですが、必要以上に罪悪感を持つ必要もない。誤解を恐れずに言うと、胸を張って、これからも持続可能な働き方を模索していきます。
意外とちゃんと締めくくることができました笑(ほっ)
お約束の告知
ファンズでは、一緒に働いてくれる仲間を募集しています。
ママ・パパ社員もたくさんいて、それぞれの働き方への理解も寛容なので、ありがたいことに、こんなわたしでもトライ&エラーを繰り返しながら、毎日楽しく働かせていただいています!!
ライフワークバランスを重視して転職を考えている未来の仲間へ、少しでもヒントになっていれば嬉しいです。
一緒に自分のペースを見つけましょう!
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