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三日目 令和元年五月一日 十二時頃

 東海道中有松日本橋 満願大成就膝栗毛。三日目 令和元年五月一日 十二時頃。三河國 赤坂宿。

 江戸期に創業した大橋屋跡四年前まで営業していたが、廃業して建物は自治体に寄付され、今年の四月下旬に資料館として開業したばかりだった

 当時、経営者の高齢化のため廃業するという話はニュースか何かで知った。泊まってみたいなぁと思っていた。四年前の膝栗毛では、ちょうどいい時間帯にこの宿を通りかかったが、その一ヶ月前に廃業したばかりだった(上右写真)。宿泊料はちょっと高め

 資料館の中の様子。営業していた当時はこんな感じだったようだ。旧街道の宿屋の残骸は資料館になるとどこでも大抵こういう感じに仕上る。

 旧称「鯉屋」。提灯には「古以や」と書いてある。係員の話だと、先代と最後の経営者とは縁もゆかりもないそうで、単に旅館を買い取って営業をしていたそうだ。

 蒸籠などの曲げ輪を製造販売する尾崎屋。連子格子が美しい。

 床屋「おとわけん」。サインポールがあるのではっきりと床屋だと分かる。営業しているのかどうか不明。珍しく、

玄関が斜めになっていない。

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