見出し画像

モンテッソーリの小学校の先生(エレメンタリーガイド)をするということ

皆さんこんにちは。

0-12歳のモンテッソーリ教師のあべようこです。

昨日1月29日はエレメンタリーのトレーナーを招いたオンラインセミナーが行われ、日本の児童期のモンテッソーリ教育が動いた日のように感じました。

通訳は、エレメンタリーガイドの白川慶さんが見事に務めました。

通訳前のエレメンタリーガイドの輪のお二人

それを陰ながら、エレメンタリーガイドの福澤眞紀子さん、(そして私)でアシスタントとしてお傍にいました。たくさんの人に小学校教育のことを届けられるのは嬉しいです。

講演会はかなり多くの申し込みがあったようで、また私のまわりでもモンテッソーリの小学校の先生の勉強をしたい!という人が増えている気がして、何かの参考になればと思い、この記事を書こうと思います。

モンテッソーリ教育の6-12歳の教師養成トレーニング

私には、エレメンタリーガイドの輪という所属しているグループがあり、その仲間の多くは6-12歳の他にも3-6歳の資格も取得している方が多いです。

私も、6-12歳のほかに、0-3歳、3-6歳の資格も持っています。

そんな私達の中で共通している認識は

「エレメンタリーガイドの本当の修行は、資格を取った後にはじまる」

という感覚です。

3-6歳や0-3歳の資格を取るのも、もちろん大変ではありましたが、取得した後は「これでもう大丈夫!」「現場に出てしっかり先生ができる!」という自信のようなものがありました。

もちろん、資格をとっただけでモンテッソーリ教師になれるわけではなく、子どもとの関わり、実践での苦労の中で本当の意味での教師になっていくわけなのですが、それでも、あれだけの勉強と練習を乗り越えた達成感と確信がありました。

しかし、6-12歳の資格取得は、けた外れの大変さがあるにも関わらず、資格取得時は「命からがら・・・生き延びた」という程度の感じで、資格取得後に本当の修行がはじまります。

それは、本当のエレメンタリーガイドになるために自分を精進し、子どもに実践しつつ、「世界を愛する」という、終わりのない修行です。

トレーニングでは何とか一通りの教具の扱い方を知り、ストーリーを覚え、形だけはなんとかエレメンタリーガイドにはなったと思います。

ですが、モンテッソーリの小学校の先生は、ただ知識を伝授する人ではなくて「宇宙の全て」「世界のあらゆること」に情熱と愛を持ち、それを子どもに伝えていくガイドなのです。そうなるには個人の努力と時間が必要です。

例えば私の場合、そもそもは小さな子どもとそしてモンテッソーリ教育が好きでした。例えば「茶色い階段」という教具を通じて、集中して正常化していく4歳児と過ごすのが幸せでした。水が注げて・・・蝶結びができて・・・「できた!」と喜ぶ子どもを見守るので満足でした。

でも、小学校の先生はそこ(子どもとの幸せな時間)から、世界へと飛び出していかなくてはいけないのです。

今は夜な夜な「地層・人工衛星・ロケット・昔の人間・歴史・鉱物・古生物・天体・文明・惑星・数学者・化石」に興味を持って勉強し続ける人になりました。

休みの日には、図鑑を読んだり、あらゆる博物館に行くようになりました。

きっと、もともとそのようなことに知識や興味があって、一般の小学校の先生になった後にモンテッソーリ教育と出会い、エレメンタリーガイドになる方もいるかもしれないし、その方の場合はすでにいろいろなことをご存じかもしれません。

そのような方ではなく、私のようにまずは子どもとモンテッソーリ教育が大好きで、そこから小学校のモンテッソーリ教師の道への進む場合は、子どもと同様に世界を愛せるよう、自分の大きな変革が必要です。

そして、モンテッソーリ教育の小学校が増えたら本当に良いと思います。

それは、子どもたちのためでもありますが、一方でそのような、働く場所が増えていかないと、あのトレーニングを乗り越えるモチベーションが続かないと思うからで、小学校という場所が増えれば、資格を取る意味と目的があると思うのです。

(私の場合は、自分で働く場所、小学校をつくる!という目標を持ち、その実現する絵を書いて歯を食いしばって頑張ることができました。小学校の実現もまだ道半ばで、トレーニングが終わっても、遠くに続いている道が終わりません。笑)

エレメンタリーガイド仲間になりませんか?

それでも、モンテッソーリ教育の小学校過程を勉強しエレメンタリーガイドになりたい!と思う方は、是非資格を取得して、エレメンタリーガイドの輪に入ってください。

モンテッソーリ教育はどのレベル(年齢)も全て素晴らしいけれど、自分にあっているレベルが見つかった時、そのやりがいは最強です。私の場合は自分が本当にあっていたレベルは小学生で、一生続けていきたいです。数は少ないですが、素晴らしいエレメンタリーガイド仲間もいます。

日本の児童期のモンテッソーリ教育はまだまだ、これからで、日本語の教材や教具もたくさん作って開発していかなくてはいけません。

近い将来、日本でもエレメンタリーガイドが沢山誕生し、沢山の仲間と共に進んでいける日が来ることを心から願っています。

とりとめもなく、そして長い文章となりましたが、お読みいただきありがとうございました。

あべようこ

エレメンタリーガイドの輪

モンテッソーリ・ファーム


子育て中のママパパに役立つような情報を書いています。 これからも頑張りますので応援お願い致します!! 保育士、モンテッソーリ教育資格者(0-12歳)、おもちゃコンサルタント、おむつなし育児アドバイザー。