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【就活まとめ#2】就活で”やりたいこと”を見つけれるほど僕たち優秀じゃない
先週の就活noteに続き第二弾。
まだ読んでいない方はこちらからぜひご覧ください!
さて、前回は簡単に言えば
「就活は入る企業なんかより自分の中身から将来を考えることが圧倒的に重要」
ということを書きました。
一方で、実際にその将来ってどうやって描けばいいのでしょうか。これは僕もだいぶ悩みました。
「将来やりたいことなんてわからない」
この台詞は大学生の口癖かと思うほど聞きましたし、正直飛び抜けた経験をした人でないと見つかりづらいことも確かです。僕のその一人でしたが、就活を通して時間をかけていく内にかなり具体的に描くことができました。
今回はどうやってそこまでたどり着くことができたのか。その過程や結果を中心に書いていきます。
やりたいことなんて見つからない
早速とんでもないことを書きましたが、まずこの事実を認識する必要があります。
就活生は常に“やりたいこと”を探していますが、そんなもの簡単に見つかりません。というかむしろそれよりも考えるべきことがたくさんあります。
これには大きく2つ理由があります。
1) 学生は社会人初心者ですらない
一つ目は、
僕らはまだ20数年しか生きていない
ということです。
まずは自分を見つめ直してみてください。
僕の場合客観的な事実を挙げていくと
・生きてきたのは22年間
・自分で価値を生んで対価をもらった経験なし
・野球はアマチュアレベル=趣味
・社会の構造の基礎すら知らない(≒バイトが以外の経験がない)
といった感じでしょうか。
この項目だけ見たら、誰もが社会を知るところから始めるべき人間だと認識することは間違いありません。
ここで就活生の考える“やりたいこと”をもう少し具体化します。
おそらく就活生の考える“やりたいこと”とは「自分が好きなことでお金を稼げること」です。自分のやりたいことが仕事になるほど最高なことはありませんから。
※ただ、この考えの背景には「やりたいこと=楽してお金を稼げること」といった印象があります。「やりたいこと→時間と労力を割くのが苦にならないどころかむしろ楽しい→結果的に仕事量が爆増してお金が稼げる」という流れが本質だと思うのですが…
これを書き出すとさらに長くなるので今回は割愛します。
つまり
やりたいこと=自分な好きなこと×対価を貰える価値があること
ということです。
“自分の好きなこと”は主観的な部分なので、ある程度の人は持っていると思います。僕の体感だと60%くらいの人は自分がこれは絶対に好きだというものを認識しています。40%くらいの人はないと感じてしまうのも事実ですが。
ただもう一つの“対価を貰える価値があること”は社会人としての能力が必要です。僕は先ほどの客観的事実でも書きましたが、バイトは誰もができる仕事が多かったりするので、ここでは社会人としての能力は身につかないとします。
総務省のデータによると2018年時点で学生起業家は約5000人、それに対し学生数は大学生だけでも約290万人。
単純計算で自ら社会に繰り出してお金を稼いでいる大学生は0.2%です。
もちろん自分でビジネスしている優秀な学生もいるでしょうから、社会に詳しい学生はもう少しいるでしょう。しかし、仮に10000人集まったとしても0.4%です。
つまり
やりたいことができる学生=60%×0.4%=0.24%
ということです。
全大学生の”0.24%”しかやりたいことで稼ぐことはできません。
皆さんはこの”0.24%”に入っているでしょうか?
僕は間違いなく入っていません。
もちろんこの数字は僕の主観がゴリゴリに入ったものなので正確ではないでしょう。
しかし重要なのは、
客観的に数字で捉えると本当にやりたいことで稼げる大学生なんてほぼいない
と認識することです。
あなた自身の能力ができないのではなく、普通に考えたらだいぶ難しいということです。
2) ”やりたいこと”よりも大事なことがある
二つ目は、
”やりたいこと”を考えるのは一番最後
だからです。
これは僕が社会人の方に聞いた話の中で、最もなるほどと思った考え方です。
この話の本質は“やりたいこと”=“手段”という点です。
例えば僕は16年間マネージャーに転身してまで野球を続けてきたので、学生時代にやりたかったことは野球になります。
しかしこれを深掘りすると、その背景に見えてくるものがあります。
それは「野球を通して良い思いをしたい」というものです。
これをさらに深めると「良い思いで溢れた学生生活を送りたい」となります。
そしてこの作業を繰り返し続け一番奥まで探っていくと、僕の場合は「死ぬ時にもう一回この人生を過ごしたいと思う=最高に幸せな人生を送る」というところにたどり着きます。
ここで何が言いたいかというと、
まず考えるべきは「最高に幸せな人生を送る」にあるような、
人生の中で自分が最も大切にする死生観・人生観は何か
ということです。
つまり、“野球=やりたいこと”はあくまで最終ゴールの“手段”の一つであり、真に達成しようと目標に据えるべきなのは”人生観”です。
なので極論、野球ではなくサッカーや他のことに取り組んでも別に良かったということです。数ある選択肢の中で、最も人生観を実現できる方法だと信じて野球を選んだだけです。
少し複雑になりましたが、
“やりたいこと”とはあくまで“手段”であるから、その手段を用いて達成したいゴールを考える方が遥かに重要だ
ということです。
よく例にもあげられるお金の話が一番わかりやすいです。
どんなにお金を稼いでも幸せになれない人はたくさんいるという話です。
お金とはあくまでそれと交換して得られる何かのために必要なだけであり、お金そのものはただの金属であり紙です。例えお金という手段を大量に手に入れても、それを使う先であるゴールがしっかり定まっていなければ幸せになれません。
“やりたいこと”を考えるのは最後でいいのです。
でも“やりたいこと”がないと就活できない
さて、ここまで将来を考えるにあたり、“やりたいこと”を考えることに重きを置かない方がいいと書いてきました。
しかしながら、“やりたいこと”って就活において死ぬほど重要です。
面接でも絶対に聞かれます(経験談)。
じゃあどうすればいいねん、という話です。
そこで僕は
とりあえず自分の“やりたいこと”を仮置きする
とシンプルに割り切って考えました。
もっと簡単にいうと、一時的にやりたいことを考えたということです。
僕の場合前に書いたような人生観・死生感は固まっていたので、そこから大きくブレることさえしなければいいと考えていました。
というか、その人生観を達成するための方法は無数にあり、目標さえブレなければ必ずたどり着けます。後はそこまでいかに遠回りせずに向かうかということです。
なので、大体の方向さえ合っていれば大丈夫だというのが僕の認識でした。こう考えると、別に就活で使う“やりたいこと”にこだわりはありませんでした。自分の方向性の中でその企業に合うような“やりたいこと”を仮置きしたのです。
よく就活では「嘘をつくと面接官にバレる」と言われますが、人生観がしっかりしている人の”やりたいこと”は嘘ではありません。むしろゴールが明確だからこそ、やりたいことがブレないことを伝えられます。
「これ”が”やりたい」というよりも、「これ”も”やりたい」くらいの位置づけをするイメージです。
ただここで一つ注意しなければいけないのは、
“やりたいこと”は適度に考えるだけでいいが、死生観・人生観を考えることには死ぬほど時間を割かなければならない
ということです。
僕が言いたいのは「そんなに深く考えなくてもいい」ということではありません。「ちゃんと時間を割いて考えるのはそこじゃないよ」ということです。
ここだけは勘違いしてはいけないポイントです。
まとめ
さて今回もまとめていきます。
① “やりたいこと”は実は重要じゃない
② “やりたいこと”よりも人生観・死生観を圧倒的に考え抜く
③ 人生観・死生観さえしっかりしてれば“やりたいこと”は仮置きでいい
ただ今回の話は、物事をゴールから逆算して計画を立てる、いわゆるトップダウン式の考え方です。僕はこの思考が強いのでこのやり方をしました。
しかし世の中には本当に目の前のやりたいことに全力を注ぎ人生を豊かにするボトムアップ型の人たちもたくさんいます。その人たちには合わないかもしれません。
何はともあれ、“何かを考える前”に“何について考えるべきかを考える”段階を持つことも大切だと思います。考えすぎはいけませんが。
“やりたいこと”なんて生きていればコロコロ変わります。
だからこそ、長い視点で一度考えてみてはいかがでしょうか。
読んでいただきありがとうございます!僕の経験がみなさんの生活を少しでも前に進めることができれば最高です!サポートしていただいたことでできた経験はもちろんnoteに投稿します!