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6週間SNSやめてみた

朝のうるさいアラームに起こされ眠い目をこすりながら
ふと空いた10分休憩で当たり前のように
仕事から帰ってとりあえずどさっとソファーに座ってふと

次の瞬間SNSアイコンに勝手に指が伸びている。

現代人、特に僕ら若い世代のルーティンと言っても過言ではないもの。
それこそ「SNSチェック」だと思います。

さて、皆さんは1週間で何時間SNSを見ていますか?

iPhoneユーザーの方は今すぐスクリーンタイムを確認してみましょう。
ちなみに僕の場合は平均3時間20分(=200分)ほど費やしていました。

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これを1年間続けるとなると少なくとも50倍。
つまり、10000分=166時間もSNSのために時間を割いている計算になります。

※YouTubeは勉強で使うことが多々ありややこしいため、↑の計算に入れていません。

そのSNSを6週間スマホから削除しました。
いわゆるSNSデトックスと呼ばれるものです。

今回はこの1ヶ月以上に渡るSNSデトックスの結果と考察をしていきたいと思います。

そもそもなぜチャレンジした?

ここに関しては他の人と大差ないのでサラッと。

当たり前のことですが、SNS中毒は社会問題になりつつあります。多くの人がSNSに時間を使う毎日を送っています。

もちろん、SNS中毒と言っても全てが悪いわけではありません。しかし、SNSによって生活に悪影響が出ているのならば、懸念すべき事項です。

また、個人情報の保護の観点という切り口もあったりします。EUなどはこの辺りも非常に厳しい規制を設けていますが、日本は政治も国民も先進的とは言えない立場にあると思います。

YouTubeにおいて「social media detox」などと英語で検索してみると、日本語よりもたくさん情報が出てきますのでおすすめです。英語が分からなくても、映像でなんとなく理解できるのがYouTubeの良い点ですね。

そんなこんなで、SNSの悪影響の側面をから距離を置くために敢行しました。

SNSデトックスの方法

今回のルールは下記の通りです。

① スマホからSNS系は全て削除
② LINE・YouTubeはパソコンからのアクセスのみ可とする
③ ついでにアプリを可能な限り消しまくる
④ ①~③の状態を6週間継続する

この4つを設定しました。

②のYouTubeは、同時並行して行なっていたカリフォルニア大学式人生改造プログラムの勉強に必要なため、パソコンからのみ許可しました。

今回僕が鍵として捉えたのは

スマホが便利すぎる

という点です。

パソコンでは自分が意図を持たない限りSNSを開こうとしませんが、スマホは半ば無意識で開いてしまいます。

つまり、パソコンとスマホではそのサービスに関わる姿勢が違います。パソコンは”意図を持っている”一方、スマホは”意図がない”状態で時間を費やすことになります。

SNSは全てが悪いというわけではありません。
詳細は後述①に書きますが、“間違ったSNS使用法”を今すぐやめるべきなのです。

そして、スマホでのSNS使用は限りなく間違いやすい使用法です。
ちなみに、僕のスマホ画面は6週間こんな感じになりました。

スマホの画面

結果はいかに?

以上の流れで6週間SNSデトックスを行いました。
その結果の中でも特に実感した特徴をまとめます。

① 幸せ≠便利さ

まず、使わない期間を通してSNSの目的を考えました。

「なぜSNSを使うのか?」
「SNSを使って何を得ようとしているのか?」

のようなことです。

さて、皆さんはなぜSNSを使っていますか?また、なぜ使い始めましたか?
ここを考えるとSNSとの向き合い方が明確になります。

僕自身もそうですが、若い世代の大半が

「みんなが使っているから」

という理由で使い始めたのではないでしょうか。現在の高校・大学生の99%はSNSを利用しているんじゃないかと感じるほど普及していますが、そのほとんどがこの理由だと思います。

特に僕たちZ世代は俗に言う”デジタルネイティブ”であり、この傾向が強いと思います。インターネットが当たり前、SNSを使うことが当たり前になっているのです。初めてスマホを手にしたら、初期設定のごとくSNSをインストールする世界線に住んでいます。

では、ここでSNSの定義はどうなっているでしょうか。
総務省のページには「登録された利用者同士が交流できるWebサイトの会員制サービスのこと」と書いてあります。

これが全てです。

SNSの最も特徴的であり、長けている点は「人と人が交流できる」ということです。

誰かと交流するためにSNSを使うことは、サービスの利点を生かした効果的な使い方になります。逆に、人の投稿やストーリーをただ眺めるだけであれば、上手く使いこなせているとは言えません。

人とコミュニケーションをとるのは交流ですが、その人のことをただ外から見ているのは交流ではありませんよね。(場合によってはストーカーです笑)

つまり、SNSは人との交流を容易にする”便利な”ツールなのです。決して”幸福感を感じる”ツールではありません。

現実世界で考えるのがシンプルでわかりやすいです。

人は社会性を持った動物ですから、他人と交流します。しかし、必ずしも人との交流が”幸福感”に繋がらないときがあると思います。SNSがその典型です。

SNSには彩られた写真や言葉が並び、華やかな画面で溢れています。それはとてもきれいな一方で、極悪な見方をするならば、”他人の自慢話を勝手に聞かされている”ことと同じです。

付き合う人、話題を選ぶのと同じように、SNSとの関係性も選ばなければ、心理的に悪い状態になるのは当たり前です。

② 使用時間は正直関係ない

冒頭で僕のSNS使用時間が3時間強だったという話をしましたが、正直SNSを絶ってみると使用時間の関係なさに気付きました。

SNSを使う上で最も気をつけた方が良いのは

使うタイミング

です。

一番やってはいけないのが

隙間時間にSNSを触る

ということです。

皆さんご存知だと思いますが、SNSを使うと脳内でドーパミンがドバドバ出ます。ドーパミンは快感を感じるもので、やる気ホルモンとも呼ばれたりします。

これが仕事や自分が取り組むべきことをしている時に分泌されると最高なのですが、隙間SNSで分泌されるとどうなるでしょうか。

一息つける休憩時間は一瞬で終わり、脳は興奮状態で回復するどころか疲労感アップ。おまけに、いざ仕事を始めようとしても頭の片隅にSNSのことがチラつく。

はい、100%パフォーマンスが低下します。

もちろん、使用時間が長いことも大きな問題です。重度の中毒になっていて、時間の浪費・メンタルの不安定など、より多くの影響が出る可能性があります。

しかしながら、短い時間でもタイミングを間違えると影響が大きすぎます。

僕自身、この6週間で脳の働きの違いに衝撃を受けました。
少し勉強に疲れて一息つく時。スマホではなく短い瞑想やただボーッとする時間を過ごす。

これだけで脳がスッキリし、休憩が休憩として役割を果たしている実感を得ることができました。逆に、今までの脳の休憩の質の悪さに愕然としました。

仕事の昼休みにSNSばっか見ているのは最悪ですね。

③ 1週間のデトックスでは無理

さて、僕はこのデトックスを始める前に、ある程度体験談などを探してみました。

そこで感じたことは、その期間が「3日」「1週間」「10日」と短い人が多いということでした。これは日本人に特に顕著で、海外のYouTuberなどは「30日」といった長めのスパンで実施しています。

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(YouTube検索 左:日本語、右:英語)

もちろん職業柄難しいということも理解できますし、効果がないなんて言うつもりはありません。

ただ、6週間実施した感想として

長い期間取り組まないと元に戻る可能性が非常に高い

ということです。

なので、これはその人の実施する目的によって方法が異なるということです。

「SNSデトックスを体験したい」「効果を実感してみたい」という人は、短い期間でも全く問題ないと思います。1日だけでも変化は感じられるので十分です。

ただし、習慣は変わらないので、デトックス後に元の生活に戻ります。

一方、「SNSへの耐性をつけたい」「悪影響を減らしたい」と思っている方は長い期間が必要です。

②で書いたように、SNS中毒になる原因は“ドーパミンが分泌する”からです。ドーパミン中毒の典型は「砂糖、アルコール、タバコ、薬物」などです。この並びを見ればわかるように、これらを改善するためには長期的な努力が必要です。

「禁煙3日続いたからもうタバコはコントロールできるよ」
「砂糖禁止生活1週間続いたからこれ以上太るような食事はしないと思う」

と友達から言われたらどうでしょう?「いやいや、せめて1ヶ月くらい続けてから判断しろよ!」と突っ込みたくなりますよね。それと同じです。

僕の体感値としても、3~4週間のあたりでやっと1日で一度もSNSのことを考えない日ができました。

なので、お試しするなら短期間、本気で習慣を変えたいのなら最低1ヶ月を目安にまずは取り組んでみるのが良いと思います。

僕は再インストールしてから、インスタ5分、ツイッター10分/日の制限をかけました。おそらくこれでも余裕で対応できる習慣づくりができました。

まとめ

今回は少し長くなってしまいました。すみません。
6週間もかけたが故の熱量だとご理解ください。

ただ、「これから人生を変えたい」「もっとより良い生活を送りたい」と考えている人にとっては少しは参考になったのではないでしょうか。

もちろん、今日上げたこと以外にも利点はあります。単純に時間ができる、人と比較しなくて良くなる、リアルが大切だと実感する、と言った当たり前のことはあえて省いたりしています。僕がいろいろな情報を見る中で何度も目にしましたし、もうちょっと違う視点が欲しいと思ったので…

結局最後に言いたいことは、”間違いなくやる価値はある”ということです。
もし興味がある人は、③で書いた短期間でもいいので、一歩踏み出してみることをお勧めします。


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