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”勝つ”方法を議論しているようでは一生勝てない勝負の世界

勝つ組織と勝ち続ける組織

今あなたが所属しているのは“勝つチーム”でしょうか。

それとも“勝ち続けるチーム”でしょうか。

社会で置き換えてみれば、“成長している会社”でしょうか。
それとも“成長し続ける会社”でしょうか。

この両者はものすごく似ているようで全く異なるものです。

その違いを説明することができれば、おそらくあなたが所属する組織は発展を続けるでしょうし、何よりあなた自身が成長し続けることができると思います。

逆にこの違いを理解できていなければ、必ずどこかで大きな失敗をすることになります。

失敗自体が悪いことではありませんが、意味のない失敗をすることになります。

この明確な違いについて今回は話していきます。

勝負は一瞬、常勝は長期間

“勝つチーム”とは文字通り、試合や勝負に勝利したチームです。

この“勝利”には様々な要素が複雑に絡み合います。
実力はもちろんですが、その日のコンディション、タイミング、はたまた運が大きな影響を及ぼすこともあります。

高校野球などで優勝候補の強豪私立が勢いのある公立校に敗れるみたいなニュースをよく観ますが、まさしくあの勝利には様々な要素が絡まっています。

公立校エースの絶好調の投球、ジャイアントキリングを期待する観客の雰囲気、良いあたりを打っても守備の正面に飛んでしまう、思わぬ場面でのイレギュラーなどなど、試合を動かす要因がうまく組み合わさって勝利が実現されるのです。

これこそスポーツの醍醐味の一つです。

では一方で“勝ち続けるチーム”はどうでしょう。

勝ち続けるチームを別の表現にすると「常勝軍団」です。
そしてこの常勝軍団となる要素は“実力”が大半を占めます。

仮にどこかの大会で予想外の敗退をしても、その敗退がその後も続くことはほとんどありません。

コンディションも運もその時々で大きく変化します。
しかし、実力はすぐには変化しません。

だからこそ、常勝と呼ばれる組織には実力は不可欠なのです。

では一体彼らはどうやって実力を高めていったのでしょうか。

キーワードは再現性

“勝つチーム”“勝ち続けるチーム”の1番の違いは“続ける”か否かです。
これは文字通りそのままですね 。

この“続ける”と言う状態は別の表現でも表すことができます。

それは

続ける=再現性がある

と言うことです。

つまり、“勝ち続けるチーム”には勝利に関する再現性があると言うことです。

そしてこの再現性は至る所で見つけることができます。
野球であればプレーはもちろん、声の出し方、準備への意識、そもそもの礼儀等、全ての行動に再現性があるかどうかが現れます。

例えば練習試合をしていても、ものすごく礼儀が浸透していて、いわゆる人間力が高いチームもあれば、グラウンド外での行動はだらしない人間力の低いチームもあります。

しかしながら、いざ試合をしてみると必ずしも人間力の高いチームが勝つわけではありません。礼儀もあまりなっていないチームが勝つことなんてザラにあります。

もちろん割合で言えば高いチームの方が勝つかもしれませんが、人間力が低いチームでも野球が強ければ試合には勝ちます。

これこそ“勝つチーム”を表しています。

しかし、これは“勝ち続けるチーム”ではありません。

皆さんも想像に難しくないと思いますが、強豪校と呼ばれるチームの選手は礼儀からきちんと身につけています。堂々と取材に答える高校球児などを見て、年齢以上にしっかりしていると感じたことは少なくないと思います。

これは、強豪校の指導者や選手たちが、礼儀もできない組織が強く存在し続けられるわけがないと考えているからです。

このような組織が“勝ち続けるチーム”になっていきます。

例え目先の勝負に負けたとしても、人間力がしっかりしていれば長期的には強くあり続けられると考えているのです。

そして実際に常勝軍団となっているわけですから、この方法は間違いないわけです。

再現性を作るためには

前述のように、勝つことの再現性を作るにあたり礼儀が大事だと例を挙げました。しかし、この礼儀も再現性を高めるための数ある方法の一つでしかありません。

また、この方法は人や組織によって千差万別です。
だからこそ絶対に正しいと言う方法はありません。

そのため、僕たちが考えるべきは“いかにその方法にたどり着くか”です。

つまり、

いかに再現性を作る方法を考え出すかを確立するか

と言うことです。

具体的な方法は違えど、その方法を生み出す思考プロセスには共通したものがあると考えています。

そして僕の考える一つの答えが

因果関係を言語化し続ける

ということです。

物事の結果には必ず原因が存在します。
成功したならばうまくいったことを繰り返せばいいし、失敗したならば原因を突き止め改善すればいいことは誰でもわかると思います。

そしてこの作業をするために、言語化が必要になってきます。

言語化するということは、始まりから過程を通して結果に至るまで、全ての因果関係を明らかにするということです。

数ある過程の中でどの取り組みが一番良かったのか、逆にどこを改善すればもっと良くなるのかの検討を繰り返す中で、再現性がより高まっていきます。

礼儀の例であれば

試合に勝った
↑やらされた練習ではなく自主的な練習をしたから
↑自主的な練習をするために自主的に何かする習慣を私生活から身につけた
↑自分から挨拶することが自主性の第一歩だった
↑まずは挨拶を徹底することから始めよう

大雑把にこのような過程になるでしょうか。

単に試合に勝つために礼儀をしっかりすると考えるよりよほど納得感もありますし、何よりもっとよくできる点を見つけることができます。

それこそ自主的に何かをする習慣を身につけるのであれば、挨拶ではなく掃除でもいいと思います。

掃除にすれば自主性がつく上に、環境も整備されます。

このように、

因果関係を言語化し続けて過程を明らかにし、再現性を高めていく


これこそが“勝ち続けるチーム”の条件になります。

まとめ

さて今回もまとめていきます。

① “勝つチーム”ではなく“勝ち続けるチーム”を目指す
② “勝ち続ける”ためには“再現性”が必要
③ “再現性”を生み出すためには因果関係を言語化し続ける

僕の所属する野球部も勝ち続けるために、常に全ての行動に「なぜ」を考えるようにしています。

なぜならば、「なぜ」を考えると勝手に脳が理由を言語化し始めるからです。

スポーツの醍醐味はもちろん勝ち負けではありますが、やはり勝った方が間違いなく良い経験ができます。

負けからの方が多く学べるとはよく言ったものですが、それも全て勝って良い経験をするというゴールが大前提だからこそです。

勝負の世界は試合の最中に何が起きるかはわかりません。
だからこそ、勝つ確率を1%でも高めるために、再現できるところは再現できるように準備して、”勝ち続けるチーム”になることが大切です。


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