毒親から離れて

毒親。
SNSで最近よく散見する言葉。
わたしはつい最近知った言葉です。(遅れてるのでしょうか…それすら分からない。)

意味は、大まかに言うとモラハラをしてくる親…みたいです。
精神的な暴力を与えてくる感じの…。

わたしはそれに関する動画を見て、
自分の親がそうじゃないのかと思いました。

SNSで発信されてる方たちが受けてきたハラスメントに比べれば、
大したことないと思いますが、そういうものは比べられるものじゃありません。
いじめとかセクハラと一緒で、本人が精神的に苦痛を覚えた時点で
立派な暴力です。

実際にそれが原因で親と絶縁された方は結構いらっしゃるみたいで
その方達はいずれも毒親から離れることを勧めておられます。

わたしも、離れなければいけないかもしれないと思いました。

毒親は毒親に育てられていることが多いそうなのですが
わたしの母もそれに当てはまります。

これはもう、因縁だ。と思いました。
わたしはそれを次世代に持ちこしたくありません。

わたしの親子関係はある時をさかいに良好ではなくなりました。

ずっと改善したいと思っていましたが
わたしの願いだけでは無理でした。

それでも実の母だから。
産んでくれた恩があるから。
という思いがあり、離れることはしませんでした。

というか、そんなことしてはいけないと思っていたので
考えすら及びませんでした。

殺人と同じくらいわたしには罪深く思える行為だったのです。
普通に生きてて感情的になって殺してやるなんて思っても、
実際に人を殺そうとはしないですよね。
それと同じで、親と縁を切ろうなんて思いもしませんでした。

そのくらい血縁という結びつきはキツいんだと思います。

けれど自分を苦しめるだけの結びつきを
ほどいてしまうことは罪なのでしょうか。

…わたしにはそうは思えません。

心配もしますし、
死んでしまったりしたら絶対に悲しいとも思います。
涙も流すでしょう。
育ててくれた恩義ももちろん感じます。

けれど一緒にいると精神が毒を浴び、どうしようもなく苦しくなってしまいます。

ご飯へ行こうと誘われても行ったことは殆どありません。
同じ空間で食事をするのが苦痛だからです。
だから一緒に行動することも殆どありません。

普通の方が聞いたらなんて冷たい娘だと思われるでしょうね。
わたしもそんな自分を責めていました。
そして母に本音を言いたくても、心の弱い人だから、傷つけてしまうと思うと
何も言えませんでした。
それはわたしをもっと苦しめました。

こういう家族の在り方があってもいいじゃないか
と無理矢理納得しようとしたこともあります。
でもやっぱり無理なんです。
偽りは直ぐに剥がれてしまう。

もう真実で生きたいと思うわたしには、
偽りは通用しませんでした。

だから離れる準備をすることにしました。

完全に縁を切るわけではありません。
心理的にも、物理的にも距離を置こうと思いました。

そうすることで関係性もいい方向へ変わるかもしれません。

親との関係で苦しんでいる方がいるなら、
そういう選択肢もあるんだよって伝えたいと思い、記事にしました。

誰かが作り上げた常識に囚われて自分を縛らないでください。
あなたにはあなたらしい生き方を選択する権利があります。

非難する人にあなたの苦しみはきっと分からない。
そんな人の言葉を間に受けないで。

いつだって心地いい選択をしていいんです。

それでも罪悪感があなたを縛ろうとするのなら、
あなたと同じ痛みを抱え、そこから解放された方たちの話を聞きましょう。
きっと救いになるはずです。
勇気がもてるはずです。

あなたの人生は、あなただけのものだから。
自分を大切にしてあげましょうね。

幸せになるために罪悪感は必要ありません。