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マンデルブロボット
2018年8月30日 12:50
カルカッタで見たのは、路肩に横たわる病人、寺院の片隅で捌かれたヤギの血だまり、灰色の空気。駅で物乞い囲まれる。少年は上半身裸で、腕の欠損をアピールした。投げやりにずっと生きていた。そんな気分を吹き飛ばすには充分すぎる旅の始まりだった。料理、仏跡、土産物屋、サリーを試着させながら胸を掴んでくる店員、バスの外に延々続く雑木林、バラナシの迷路ですれ違った牛、動かない修行僧、飛行機から見た網目