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【第25回】 "SDGs"のマンダラ宇宙

今回は、虹色のシンボルマークがとても素敵な"SDGs"をコトバの宇宙で表現してみたいと思います。あのシンボルマーク、マンダラみたいだね。

お約束:コトバの宇宙の法則

と、その前に、いつものお約束、このマンダラ宇宙の法則を、みなさんと一緒に確認しておきましょう。

[ 法則① ]
マンダラ宇宙のコトバは「意味 = 対象 = 事物」を"一体"として表現する。
[ 法則② ]
マンダラ宇宙のコトバは「字音 ∈ 単語 ∈ 文」の構造をもって表現される。

コトバの宇宙の2大法則

1. 題材を選ぶ

今回は、"私たち人類の理想の未来"として世界中のお友だちが目指しているSDGs(Sustainable Development Goals: 持続可能な開発目標)をマンダラ宇宙の題材として取り上げてみたいと思います。

まずは以下の情報を参考にSDGsのことを正しく知っておきましょう。

以下の日本国政府の信頼おける情報によると、

SDGsとは
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年まで持続可能よりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。

「外務省」ホームページより

”地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っている”、なんて素敵ですよね!未だ、お釈迦様もキリスト様も成し遂げられていないのですから。

そういう意味では、SDGsの理念宗教に匹敵する人類共通の素晴らしい理念であるといっても過言ではないでしょう。外務省もホームページでも、SDGsの理念は"ユニバーサル(普遍的)なもの"と断言しているので間違いないでしょう。

理念は素晴らしい。
そこで肝心なのは、どうやって実現するの?HOW TO DO it?ってことですよね。

その点もSDGsでは抜かりありません。しっかりと世界中のお友だちに示してくれてます。
"祈りなさい、信じなさい、愛しなさい、欲なんて捨てなさい"、なんてことは一切言いません。なにせ、"開発目標"(Development Goals)なんですから。

では、具体的にどのような行動目標があるのかというと、みなさんもご存知の17の目標(ゴール)です。こちらも信頼の置けるサイトで確認しておきましょう。

17の目標(ゴール)
目標1. あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
目標2. 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
目標3. あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
目標4. すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する
目標5. ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う
目標6. すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
目標7. すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
目標8. 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
目標9. 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
目標10. 各国内及び各国間の不平等を是正する
目標11. 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
目標12. 持続可能な生産消費形態を確保する
目標13. 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる*
目標14. 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
目標15. 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
目標16. 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
目標17. 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

「公益財団法人 日本ユニセフ協会」ホームページより

さらに、それぞれ17の目標には世界中のみんながすべきことまで期限付きで(ノルマ付きで?)しっかりと定められています。こんな感じで。

目標1. あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
1-1: 2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる。
1-2: 2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子どもの割合を半減させる。
1-3: 各国において最低限の基準を含む適切な社会保護制度及び対策を実施し、2030年までに貧困層及び脆弱層に対し十分な保護を達成する。
目標2. 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
2-1: 2030年までに、飢餓を撲滅し、すべての人々、特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分得られるようにする。
2-2: 5歳未満の子どもの発育阻害や消耗性疾患について国際的に合意されたターゲットを2025年までに達成するなど、2030年までにあらゆる形態の栄養不良を解消し、若年女子、妊婦・授乳婦及び高齢者の栄養ニーズへの対処を行う。
2-3: 2030年までに、土地、その他の生産資源や、投入財、知識、金融サービス、市場及び高付加価値化や非農業雇用の機会への確実かつ平等なアクセスの確保などを通じて、女性、先住民、家族農家、牧畜民及び漁業者をはじめとする小規模食料生産者の農業生産性及び所得を倍増させる。

「公益財団法人 日本ユニセフ協会」ホームページより

理念は素晴らしかったけど、こうして具体的な行動目標を示されると、子どもの僕たちにとってはちょっとむずかしい気がしますよね。どれもこれも、お金がかかりそうだし、それなりの権力も必要みたいだし。

2. SDGsを自分流にアレンジしてみる

心配はいりません。
何事も理念がしっかりしていれば、行動結果はあとからついてくる!誰が言ったか知らんけど。

では、ここからが今回の記事の本題です。

今回はこのSDGsの素敵な理念「誰一人取り残さない(leave no one behind)」「17の目標」を使って、"私のSDGs"(行動目標)、すなわち、"私が世界のためにすべきこと/できること"をマンダラ宇宙で表現してみましょう。

17の目標を「次元のマンダラ」(Dimension MANDALA)で表現する

まずは、SDGsの中核コンセプトとなっている「17の目標」をマンダラで表現してみます。ここで使用するマンダラは「次元のマンダラ」(Dimension MANDALA)です。

正17角形を定規とコンパスで描くのは難しい(正確には不可能)なので、以下のテンプレートを使ってください。

SDGs 17の目標
「次元のマンダラ」(Dimension MANDALA)で表現

このマンダラでは、まだ"行為/行動"は必要ないので、"動詞"はなるべく省きます。

この「次元のマンダラ」の中心には、SDGsの理念である「誰一人取り残さない」が描かれています。すなわち、その中心の理念を実現するための要素が周囲17の目標(コンセプト)となるわけです。

では、このマンダラの17のエリアにみなさんが知っていること関心のあることイメージすることやってみたいこと、などなど自由に落書きしてみましょう。画像のような感じで、付箋紙を貼り付けていっても構いません。もちろん、お友だちと一緒にやってみるのもよいでしょう。

「次元のマンダラ」ワークシートの使用例

それができたら、写真のような感じで、特定のエリアに情報がかたよっていることがわかると思います。

それが、今のあなたの関心領域です。

関心領域の変様を「運動のマンダラ」(Motion MANDALA)で表現する

次に、このマンダラにもっとも多く情報が書き込まれた関心領域を一つ選びます。

そして、その関心領域今何が起こっているのかを「運動のマンダラ」(Motion MANDALA)を使って表現してみます。

「運動のマンダラ」(Motion MANDALA)

例えば、「運動のマンダラ」中心(対象[X])「陸の豊かさ」であれば、こんな感じです。※ 要素は重複しても構いません。

  1. 生まれているもの: 水循環, 生物の多様性, 争い, 人工物, 都市, …

  2. 存在しているもの: 利権, 動植物, 人間や動物の暮らし, …

  3. 変わっているもの: 生態系, 農業技術, 気候, ….

  4. 増えているもの: 人工物, 便利さ, 災害, コンクリート, …

  5. 減っているもの: 土, 森林, 水資源, …..

  6. 無くなっているもの: 地平線, 文化や歴史, 神様, …

3. "私の願望"を知る

ここまでで、今現在私の関心領域で起こっている状況が、"私の意識"でしっかりと捉えられました。

そこで、この"私が捉えた今現在の状況"を、あなたはどうしたいですか?

それが、あなたの"願望"です!

では、その"願望"をマンダラを使って整理してみましょう。
ここで使うマンダラは、「願望のマンダラ」(Wish MANDALA)です。

「願望のマンダラ」(Wish MANDALA)

「願望のマンダラ」(Wish MANDALA)
ワークシート

このマンダラでは、先の「運動のマンダラ」(Motion MANDALA)の6つの要素がそれぞれどうなって"ほしいか"、"ほしくないか"を12のエリアで表現します。

  1. 生まれてほしいもの: ________________

  2. 生まれてほしくないもの : ________________

  3. 存在してほしいもの: ________________

  4. 存在してほしくないもの: ________________

  5. 変わってほしいもの: ________________

  6. 変わってほしくないもの: ________________

  7. 増えてほしいもの: ________________

  8. 増えてほしくないもの: ________________

  9. 減ってほしいもの: ________________

  10. 減ってほしくないもの: ________________

  11. 無くなってほしいもの: ________________

  12. 無くなってほしくないもの: ________________

さあ、みんなも一緒に考えてみましょう!

4. 願望から"私の行動"を導き出す

"私の願望"が明らかになったら、あとは、その願望を実現化するだけです。

ここで、いつもの「行為のマンダラ」(Action MANDALA)を使いましょう。

「行為のマンダラ」(Action MANDALA)

「行為のマンダラ」(Action MANDALA) 要素配置図
> コトバの宇宙で遊ぶための道具

まず、"私の願望"で明らかになったコトバを「どうなる/果」(Result)に当てはめてみます。

例えば、"私の願望"「減らないでほしいもの」が [森林]であれば、「どうなる/果」(Result)の要素は「(その行為の結果)森林は減らない」という感じです。

では、「森林が減らない」ためには、
だれが?、なにを?、どうする?、どうやって?
いつ?、どこで?、だれと?

それぞれの要素を考えてみましょう。

そして、最後に残った「なぜ/因」(Why)の要素は、この行動/行為を引き起こした原因・要因となるものなので、あなたが、なぜこの行動/行為を起こすのかを先の「運動のマンダラ」(Motion MANDALA)を思い出しながら想像してみてください。

これで、"私の願望"を実現化する「行為のマンダラ」(Action MANDALA)が完成です。

5. "私の行動目標"を"文"にしてみる

最後に出来上がった「行為のマンダラ」(Action MANDALA)の要素をうまくつなぎ合わせて日本語の"文"にしてみましょう。もちろん、日本語以外でも大丈夫です。

私は計画的な植林と伐採によって山の木々を守る。
1000年後まで、地元の山で、村のみんなと一緒に守ります。
なぜなら、今、裏山の自然の生態系が壊されているからです。
その行動の結果、森林は減らない。

「行為のマンダラ」に基づく"私の行動目標"

これぞ、あなたのSDGs「目標15. 陸の豊かさを守ろう」"行動目標(ターゲット)"です!

6. AIの知恵をかりて"事業計画書"をつくってみる

行動目標ができたところで、この行動目標を村のみんなと一緒に実行できるよう、もっとリアルな行動計画を立ててみましょう。

とはいうものの、都会のコンサルさんにお願いするお金もないし。村のみんな子どもだから。

そうだ!AIにお願いしてみよう!
0円、3秒でやってくれるはず。

AIへのお願いの仕方については、こちらの記事を参考にしてください。

【事業計画のご提案】
銀河まんだら村 村民の皆様
テーマ: 地元の山の自然環境を守るための計画

私たちの使命:
私たちは、「村のみんなと一緒に」、地元の山で自然の生態系を守り、裏山の生態系が壊されることを防ぐため、計画的な植林と伐採/間伐を通じて、「山の木々を」保護し、「その結果、森林は減らない」ように努力します。私たちの目標は、1000年後までこの美しい地域の自然環境を保存し、未来の世代に引き継ぐことです。
背景:
地元の山々は、私たちの村にとって貴重な資源です。しかし、近年、裏山の自然の生態系が不適切な伐採や開発によって壊されつつあります。これは私たちの環境に大きな悪影響を及ぼし、生態系のバランスを崩しています。この問題に対処し、地元の山の美しさと資源を守るために、行動を起こす時が来ています。

ー 計画の概要 ー
詳細な地域調査:
地元の山の状態を調査し、生態系の健康を評価します。このデータを基に、守るべき優先領域を特定します。
植林プログラム:
植林活動を開始し、山の木々を増やすための計画的な取り組みを行います。適切な木種を選定し、成長をサポートします。
伐採/間伐の管理:
伐採と間伐を計画的に行い、森林の健康を保ちつつ、地元の木材産業を支えます。適切な伐採プラクティスを導入し、森林のバランスを維持します。
教育とコミュニティ参加:
地元のコミュニティを巻き込み、彼らに自然保護の意義を伝え、協力を呼びかけます。教育プログラムやワークショップを開催し、意識を高めます。
持続可能な未来の確立:
私たちの計画は、地元の山とその生態系を1000年後まで守ることを目指しています。持続可能な管理と継続的なモニタリングを行い、未来を保証します。
資金調達:
私たちは地元のコミュニティ、企業、環境保護団体からの支援を得て、資金を調達します。また、持続可能な木材産業を推進し、収益を上げる予定です。
結論:
「地元の山で」自然環境を守り、裏山の生態系を保護するこの使命は、私たちの村の未来にとって極めて重要です。「村のみんなと一緒に」力を合わせて、この計画を成功させ、地元の山々を1000年後まで守り抜くことが私たちの目標です。

ChatGPTによる事業計画書の立案例

AIコンサルさん、ありがとう!
これで、村のお友だちも説得できそうだ。

今回の記事はいかがでしたか?
SDGsの素敵な理念を活かして、ぜひみんなも自分自身の行動目標自分自身で立ててみてください!


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