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東京藝大美術学部 究極の思考

ブルーピリオドがきっかけで東京藝大に対して興味が出てきた。
その矢先、日経新聞の広告にて見つけた本。

東京藝大美術学部 究極の思考


リーマンショックを「ロジックに基づいた金融工学の破綻」と位置づける。
そして今はVUCAの時代だからこそ、ロジックだけではこの先どうにもならず、「創造する思考」が大事になってくる。
打算を考えず、いつブレイクするかもわからないものをしかも飽きずに自分の意志に基づきブレることなく続ける。
こういうのが「美大を目指す人」のマインドであり、これからの時代には重要な存在になってくる。
問題を自分で提起し、創造的に課題を解決する、そのためには意味を作り出す力が求められている。

感じた瞬間に即行動に移せる瞬発力と機動力。
考える前に感じる。
今ワタクシたちに足りないものではなかろうか。


確かに、ロジックの積み上げも大切である。
しかし、それだけだと過去の延長線になるだけ。
アートの発想のよいところは「思考を飛ばす」ことにある。
始まりは直感だが、ベースは様々な経験思考に基づくため、ロジカルに逆算が可能なのである。

全ての物事は衝動から始まる。ただし、正しい衝動は計算が後から追いかけてくれる。

岡本太郎の言葉である。


東京藝大の卒業生が活躍するエピソード、非常に興味深い。
アーティストが新たな価値を生み出す思考プロセスはビジネスにも応用できるのだなぁと。
アートで身につけた「観察力」を論理にも応用しているケース。

「見ようとしないと見えない」ということがわかっていない人が多い。
なぜなら、そういう人には「観察力」が身についておらず、「見える」経験がないからである。

アートとは、見えないものを見ようとすること。

自ら主体的に見ようとして見ても、目に見えないものが世の中には多く存在する。
「見ようと思うから見えるものがある」半面、「見えないものの存在」が理解できるようになる。



ワタクシたちは仕事の中でも自身が本来もつ感覚や直感をなおざりにして、表層的な数字やデータに頼りすぎていないか?
「ロジックとしては正しい結論が導かれそうなのに、結果として正しい結論に導かれない」という事態が生じる所以である。
ここで大切なのが、「思考の重層化」つまり「論理」と「感覚」のレイヤーを重ね合わせること。
感じて考えるという態度が重要。


自分が世界を変えられると本気で信じている人たちが、本当に世界を変える。
人と違うと思ったら、自身に蓋をするのではなく、それを実行する勇気こそが必要。
ワタクシ、ピアノが好きだけど下手だし、美術に至ってはもはや下手を通り越しているレベルだが・・・
アーティストの思考、非常に参考になった。
にしても、最近やたら「創造性」というワードを見かけるのは偶然なのか?
創造性・・・今まさしくワタクシに一番足りないもの。
この「創造性」を身につけたら、もしかしてワタクシ、天下取れるんじゃね??ってタラレバで語ってみる。



#東京藝大美術学部  究極の思考 #東京藝大 #読書感想文 #創造性 #ブルーピリオド

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