1年目で全部署の部長兼務。理不尽さに絶望した僕が、どんな時も折れないモチベーションで人生を変えるまで
天職はCalling(呼ばれる)と言いますが、これは、孤独で、全く今の仕事が向いてもいないし楽しくもない、なんならすぐに辞めたいと思っていた僕が、
たった1つの決断をしただけで
仕事も変えずに、一緒にやる仲間が増え、喜んでくれるお客さんが増え、プライベートも充実、働くことが楽しく、いやそれ以上に熱く仕事をするようになっていったというお話です。
初めまして、久保と申します。皆からはくぼっちと呼ばれていますので、そう呼んで頂けたら嬉しいです。
私は、現在、青森県の弘前市で、祖父が作った70年間続くクリーニング会社で副社長(3代目)として働かせて頂いています。
そして、2020年『one more』という、天然由来の洗剤・重曹・水にこだわった「人にも環境にも安心で、服もよみがえるクリーニング」を立ち上げました。
one moreでは、ネットと宅配を使って全国からクリーニング品を出して頂いていますが、それがとても好評なんです。
クリーニング品を受け取った方から次々に、LINE・メール・電話などで
・服がよみがえりました
・あきらめていた汚れが落ちました
・思いやりに感動しました
とわざわざお礼のメッセージを頂けているのです。
一緒に働いているスタッフにそのことを話すと「本当ですか、腕をかけてよかったです」「こんなに喜んでくれるなんて」と嬉しくも誇らしい顔になるのを見るのがとても好きです。
ありがたいことに、地元のラジオ・テレビ・新聞・ブログなどにも何度も取り上げて頂き、この反響に嬉しくも頑張らなきゃなと気が引き締まる思いです。
また、他にもNEXT DIMENSIONというコミュニティに参加させて頂き、多くの仲間たちと「日本を元気にするような、いい仕事・いい人生を送ろう!」という活動をさせて頂いています。
多くの仲間に囲まれて、毎日が楽しく、充実していて学びも多い本当にありがたい人生を歩ませて頂いてるなと思っています。
ですが、こうなったのは割と最近で、数年前までは
・なんでこんな理不尽な目に自分があわなきゃだめなんだ。
・自分が悪いわけじゃないのに、なんでこんなことしなくちゃダメなの?
・誰も協力してくれない、、、孤独だ。。。
と自らがおかれた状況に打ちひしがれていました。
毎朝社員の「やめます」から始まる日々、コーチングを使うも全く通用せず玉砕
元々、僕は東京で楽しく働いていました。
コーチング・ファシリテーション・野外インストラクター、自分が好きなことを仕事にし、月に1回奥さんと企画するホームパーティーにはたくさんの友達が遊びに来てくれ、「好きなことで仕事をするっていいなぁ」と思う日々でした。
当時は、これこそ僕の天職と信じていました。
しかし、5年間という期限を持って青森に帰り、家業を継ぐことが決まっていたので、2016年に弘前に戻ってきました。
社長である父からは、「組織ができているからまずはその中でゆっくり仕事を覚えろ」と聞いていたので、まずは一営業あたりから始めようと思っていました。
ところが、、、
1年もたたなかった頃です。
ある朝、パートさんが僕の所に来て「副社長、私、○○さんがやめないんだったら、私が辞めます。どうしますか?」というのです。
いやいや、、、え?どゆこと?
実際に入ってみると、300名程いる会社には、マネージャーと呼べる人がほとんどいなかったのです。しかも、毎年1人ずつ、部長が会社を辞めていっていました。
見回すと、会社の中に部長は0。自分が実質、全部署の統括のような立場になってしまいました。
(笑い話なんですが、各部署を回覧する文書の判子が全て「久保」になったときもありました。回覧の意味ないじゃん!笑)
そのことを社長に話しても「なんでそんな状況になってるんだ!」と怒り散らすだけ。社員からは「副社長、なんとかしてください」という視線。
頼みの綱のコーチングも「私が悪いんじゃない!だってあの人が!」「私じゃなくてあなたがなんとかしてくださいよ!」と全く通用しません。
すごく楽しい日々だった東京から、なんでこんな地獄に自分は来てしまったんだ、、、何度も何度もやめることを考えました。なんでこの人達はこんなに人の話を聞いてくれないんだと置かれた環境を嘆きました。
転機は奥さんが運んできてくれた
しかし、そんな僕にも転機が訪れました。メンターである小田真嘉さんとお会いしたのです。
小田真嘉さんは、人生には4つのステージがあって、成長していくことでステージが上がっていくということを提唱されている方で
僕はそれを聞いた時、即行で「あ、自分はRiceステージだな」と思いました(笑)
出会ったきっかけは、二人で計画していた結婚式から。
奥さんが司会を頼んでいた園田さんという方は、司会のプロでもありながら僕と同じように父の会社を継いで、経営もされているという変わった経歴の持ち主でした。
その方から結婚式の打ち合わせ中に
「くぼっちも経営者になるんだよね?これからの時代の経営者には絶対に受けてほしい講座があるんだよ」
と紹介して頂いたのが小田さんの講座でした。
当時、どうしていいか全く光が見えず、宗教にまであやうく手を出しそうになっていた僕は、藁にもすがる思いで小田さんの講座に申し込みました。
衝撃の質問「心の温度は何度ですか?」
おそるおそる参加した経営者向けの講座。僕はここからなんとか会社を変えていく方法、周りを変えていく方法を学びたいなと思っていました。
なので、講座の2回目くらいに、小田さんに質問をしてみました。
「会社の人間関係がうまくいきません、問題ばかり起こす社員がいます。どうしたらいいですか」と聞いたところ
まさに僕の人生を変える質問が帰ってきました。
小田さん「今の久保さんの心の温度は何度ですか?」
え、心の温度?考えたこともなかった、、、
「30度くらいは、、、あると思います」
小田さん「周りの人はどれぐらいですか?」
「0度、いやマイナスくらいじゃないですかね。」
・・・。
それを聞いた小田さんは少し間を取って、ゆっくりと話し始めました。
小田さん「久保さん、もし今の状況を本気で変え、周りを動かしていくなら、最低でも1000度はないとダメですよ」
1000度!?
桁が全然違う、、、
小田さん「特に100度、人に対して踏み込もうという決意がないと、人は人に対して影響力を発揮できない、熱を渡せないんですよ」
ぐうの根も出ませんでした。
衝撃の回答に、悔しさと情けなさと恥ずかしさを抱えながら僕は青森に帰りました。
山伏の言葉から始めた「全てを承もう月間」
帰ってからというものの、「どうやったら温度って上がるのかな~。」「温度が高い人って何を考えてるんだろう」ということばかり考えていましたが、温度が低い自分からは、高い感覚なんて考えても分かりません。
とにかく何かをやらなきゃと思って始めたのは「全てを承もう月間」
山の中で修行をする山伏には「目の前に起こる全ての出来事を承もうする(受け入れる)修行がある」というのを友達から聞いて、それだ!と勢いで始めました。
会社の中にあるどんなささいな問題なども僕に話してください。僕が全て承もうします!
と朝礼で話したらあれよあれよと話がきて、当時使っていた大きめの手帳には40個ものタスクが「まさに一瞬で(笑)」並びました。
マジかよ・・・(汗)と思いつつも、1つ1つは「ミシンの糸を買いたい」などの簡単な物。そこで初めて、
「ああ、社内にはこんな簡単なことも相談できる相手がいなかったんだな。申し訳なかったな。」と気が付きました。
そうやって、出た課題を承もうリストに追加して、仕事の合間に少しずつ解決していきました。
中には、人間関係があまりにこじれて、各場所で「私がトップよ!」と名乗りを上げる人がいる、まるで戦国時代のような部署もあり、その平定には本当に骨が折れました・・・。
ですが、この頃から1人、また1人と社内で一緒に手伝ってくれる人が不思議と現れてきました。
新しいステージへの鍵は子供から
実は、私達夫婦には子供ができませんでした。不妊だったとかではなく、あまりに大変な毎日に、子どもを育てるイメージが湧かなかったのです。
少しずつ社内も落ち着いてきて、そろそろ子どもが欲しいねと夫婦で伊勢神宮に参拝したところ、なんとすぐに子どもを授かりました。(びっくり!!)
しかも、両家にとっての初孫だったので、皆で大喜びです!!
そしてある時、お義母さんが「昔、娘が着た物があるのよ」といってタンスからベビードレスを出してきてくれました。純白で今着ても全然古さのない素敵なベビードレス。。。
しかし、少し黄ばんでいました。
「少し汚れているけど、弘前さんとこのクリーニングでキレイになるかね?」
と聞かれたとき、ハッとしたんです。
「うちのクリーニングで洗った物って赤ちゃんに着させても本当に大丈夫なのかな・・・?」
という疑問から、今のone moreの開発が始まりました。開発ストーリーはこれまた長くなるので下記をお読み頂けたらと思います。
まさに、子どもが新しいステージへの扉への鍵を渡してくれたのです。
理不尽な環境こそが、天職へと運んでくれた
周りの環境を嘆き、周囲のせいにしていて孤独だった僕が、あれよあれよと色々な方に鍵を渡してもらって、どんどんステージを押し上げてもらってきました。
これは、これまでの自分の力だけを頼りとして進んでいくのとまったく違う感覚でした。
例えば、地元弘前で展開したone moreですが、あまりに好評だったので、全国で展開しようとクラウドファンディングを行いました。
クラウドファンディングって成功させるために、事前に100人くらいにメッセージを送って根回ししてください!と言われるものなのですが、
僕は10人くらいにしかできませんでした汗
しかし、これが予想外の大反響で、当初20万~40万いけばいいな~と思っていたのが、周りの方がシェアにシェアを重ねてくれ、ぐんぐん伸びていき、終わってみると目標の889%という結果となりました。
これには本当に驚きました、何かの力が働いたとしか思えません。
最初は確かに大変でした、周りの環境が、人が、見て見ぬふりをしたいことがたくさんあったのですが、火中の栗を拾うがごとく飛び込めば、それは自分を磨く研石になってくれる。
そして、今は、同じ環境なのに、全く違う景色が目の前に広がっています。
教育の仕事がしたいな。それが自分には天職だったのにな。と以前は思っていましたが、
今はクリーニングこそが天職、むしろクリーニング・会社経営を通して教育を提供していこう!と思っています。きっと、この感覚は例え職種が変わっても同じでしょう。
僕は、思いがけずも、自分も楽しく、周りにも喜ばれて、お金を稼ぐことができる、天職に恵まれることができました。
効率や技術ではない、ぬくもりを届ける仕事がしたい
ですが、ここでめでたしめでたしではありません。自分のステージが上がるということは、新たな困難にぶつかります。
僕には、ある危機感があります。
それは「服を取り巻く業界にある考え方が蔓延している」ということです。
きっかけは、何十年もミシンを踏んでいるうちのベテラン補修スタッフの一言。そのスタッフがいうには、同じブランドの同じ価格帯の服でも昔と今では縫製・生地の質が格段に落ちているそうです。
同じことを長年アパレルとお仕事をしている刺繍屋さんも話していました。
日本では、古くから衣食住と"衣"を何よりも大切にしてきました。また、薬を飲むことを"服用"といいます。日本にとって衣服とは単に身をまとえばOKではなく、意識と身体に影響を与える神聖な物であると考えられてきたんだと思います。
その衣服の質が、どんどん落ちていっている。。。
といっても、業界的には仕方なかったんだと思います。ファストファッションが当たり前になった今、どんどん効率化をしていかないと生き残れないという事情も痛いほどわかります。
ですが、今の服飾業界やクリーニング業界に蔓延している、「売れればいい」「自分さえよければいい」というのを目の当たりにすると、寂しい気持ちになります。
だからこそ、僕たちが想いを込めてクリーニングすることで、その服が着るだけで元気になる、ぬくもりにつつまれる、そんな仕事をしたい。
次世代に誇れる仕事をしたい。
それが今の僕の夢であり、モチベーションの源泉です。
同志は一人でも多い方がいい、仲間になりませんか?
この「今が良ければいい」「売れればいい」という発想はどの業界にも言えることだと思います。
今、日本中で同じことが起きています。
言い換えると、日本中の仕事に対するモチベーションが低下していると言えます。
でも、だからこそ、次の世代に豊かさのバトンを引き継いでいく僕たちの活動がとても大事なんです。
こういういい仕事って、人生を変えていくのって、なかなか一人ではできません。業種は違えど、”日本を変えるくらい、モチベーション高く仕事をする”という仲間が一人でも多ければいいなと思います。
私も今、業種が違うけれども、志を同じくする仲間と一緒に活動をしています。
あなたが今どんなお仕事をしていて、どんな方かは問いません。
今いる場所から「モチベーションを上げたい」「心の温度を上げていきたい」「仲間に恵まれたい」そう思ったのなら、ぜひ仲間になりましょう。
◎僕も受講した、4つのステージの話は残念ながら、今はリアル講座はやっていませんが、音声として下記リンクより受講できます。
他にも、一度聞くと一生もののノウハウ、概念などを多数学ぶことができて、これかで学べてこの値段!?とありえないコスパです。
LP見るだけでも、意識を変えるヒントがたくさんあるので、もし、興味がある人は覗いてみてください。
僕個人と繋がりたい方は下記よりお願いします。
◎twitter アカウント
https://twitter.com/kuboichi63
クリーニングに出したい!も、もちろん歓迎です!(一番下にone moreの公式サイトがありますので、そこからお申込みください)
いずれにせよ、あなたと繋がって、一緒にぬくもりある仕事をしていく仲間となれるのをとても楽しみにしています^^
ここまで、読んで頂き、ありがとうございました。
◎宅配クリーニングone more公式サイト
◎宅配クリーニングone more公式 Instagram
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