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ペンは剣よりも最強に強し(セクハラの話)

 どうもです。みなさんご自愛してますか?
 わたしは抑うつで休職中で、カウンセリングに通って治療をしているのですが、先日そのカウンセラーにセクハラをされました。
 詳しいことは省きますが、中年親父にエロいワードを言うように促されて、言ってしまったのです。
 わたしもうら若き処女(おとめ)じゃないし、そのワード自体が特別恥ずかしい///という訳ではないのに、文字どおり三日三晩泣き続けて、一週間経った今も不安定な状態です。

 しかしまあ、セクハラって本当に、心が死にますよね。
 する側もセクハラという事象が世間的によくないということをよく分かってするので、露骨に身体を触ったりホテルに行こうと強く迫ったりする人は今日日そんなにいません。(わたしは職場で一回り上の男性にホテル行こう!とか俺の家来て!とかずーっと言われていたことがありますが…………………………)(複数人で飲む約束をしていたらいつのまにかサシ飲みということになっていて、じゃあお流れにしましょうと提案したものの、その予定日に「俺〇〇駅で待ってるから」って連絡が来続けたこともありましたね、職場の別の男性の話ですが…………………………)
 じゃあ、なんでセクハラするのか!? ってことですけど、相手に想像力が足りないのと、単にこちらをナメているんでしょう。何度も同じような目に遭えば、それくらいのことは導き出せます。だけど相手の想像力不足もこちらをナメてくるのも(人をナメるというのも、想像力が足りないということですけどね)わたしがどうにかできる問題ではないので、毎回ダメージを受けるのです。

 セクハラを受けたらどうするか、ということですが、わたしは言語化するのが常です。現象を論理にして飲み込むことで、手で扱えるようにします。ここが「人に話す」という人もいるだろうし、「とにかく寝る」という人もいるでしょう。ただ、今回のわたしの場合はダメージが大きすぎて、苦痛を言語化できるようになるまでに丸二日くらいかかりました。それまでは「あー、なんか現実味がないー、ふわふわするー」「パフェ食べたいかなー、あー味がしないー」(解離状態)と思いながら、時折泣いたり、ゲームをやろうとして集中できなかったりして時間が過ぎていきました。
 二日目の夜、急に状況の理解が一定水準まで進んで(?)、今度は怒涛の言語化ラッシュがきました。考えて書いて、考えて書いて、考えて書いて、考えて書いて…… と繰り返すうちに頭が整理されて、だいぶ楽になりました。Twitterに書いていたのですが、何人かの友人がそれに気づいてくれて、アドバイスをくれたり寄り添ってくれたりしたのがとても力になりました。「こんなにクソな思いをして苦しみ続けるなら死んだ方がマシだ」って思っているときに、苦しみを少しでも一緒に持ってくれる人は本当に助かります。話を聞いてくれた人たち、ありがとう。

 そこで分かったこととしては、わたしの今回のダメージは大別して3つで、
1. カウンセラーにエロいワードを言うように促されたのがキツかった(セクハラのキツさ)
2. カウンセラーが考える「わたしの趣味についての仮説」が、わたしの考えていることとズレていて、キツかった
3. カウンセラーが、わたしが話している最中にフラッシュバックが起きて泣いたのを見て狼狽え、「それは自分の責任じゃない」という意味のことを言っていたことがキツかった
だということが分かりました。セクハラだけの辛さじゃなかったんですね。
 セクハラ以外のハラスメントや対人トラブルでもそうだと思いますが、しばしば辛い理由は一つだけではなくて、複雑に絡み合った状態で出てきますね。わたしの場合はそれを解きほぐせるようにすることで落ち着くというのを知っていて、トラウマを書き連ねることをするのですが(笑)、今回これで改めて「ペンは剣よりも最強に強し」だなと思いました。

※ この言葉、「剣」は男根のモチーフとしてよく用いられるということからも、気に入っています。「最強」は語感が好きなので入れました。わたしのレジリエンスはセクハラに負けねえぞ。

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