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(49) 通勤時間が爆長くなったので毎日本を一冊ずつ読むことにした

通勤時間を利用した読書記録です。掌編を書いてみたりとか、いろいろやってみたけど、一旦ちょっと落ち着こうと思った週。

312. 描くだけで毎日がハッピーになる ふだん使いのマインドマップ

 Kindle Unlimitedより。マインドマップの使い方や魅力をふんだんに伝えるための本。マインドマップに使われている枝のようなカーブの線とカラフルさが気持ち悪くなって、「この描き方はきついな」と思った。
 大学生のとき、マインドマップで板書を取っている友人がいて、彼女はものすごく思考力が高く(もちろん成績も抜群に良く)今も尊敬しているのだが、わたしはこういうタイプではないなぁと思っていた。読んでみて、やっぱりそうなんだなと思った。文章の機微とか温度とか湿度で物を考えたいのだ。わたしは。

313. WORK DESIGN(ワークデザイン):行動経済学でジェンダー格差を克服する

 図書館で借りた。円城塔がTwitterで良い本だと紹介していたのを見て、ハヤカワ五味さんも昔良い本だと言っていたなーと思い出し、図書館のサイトを検索したらあったのだ。図書館最高。
 ジェンダー格差を克服するために、行動経済学の観点からさまざまな工夫ができるよ というケースを沢山教えてくれる本。想像していたよりもずっと実用的で、読んでいて面白かった。これ文字をもっと少なくして図解本みたいにして出版したらメチャ売れそう。特にLEAN INの功罪について触れられていたのが面白かった。一歩踏み出すと、その人物は切り捨てられる可能性がある。ぜひ日本の管理職たちに読ませたい本。

314. 健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて

 図書館で借りた。昔と今の日本社会を比較して、タイトル通りのことを言っている本。どんどん高度な仕事が求められていって、サービス業も他の国よりも高すぎる水準になっている(そしてそれに適応できない人たちは絶対にいること)とか、あー、そやねー。と思った。あと健康でいなきゃいけない時代だとか、子どもを作ることがリスクだらけだとか、あー、そっすねー。みたいな。これ、もしかするとわたしと筆者の世代の違いってのがまずあると思うんだけど、わたしたちの世代って「ホームレスが寝られない椅子」がもうごくごく当たり前に存在してるような時代で、慣らされちゃってんだよね、正直。だからそこまでここで言われていることに同じ濃度で疑問を持つのは難しかったかも。結局昭和アゲってこと?みたいな感想を持つ若者は、いそう。あと家父長制はもうほとんどない みたいなことが書かれてて、え!? 世帯主に給付金配る件とかバリバリあったやんけ! まぁ確かにお父さんが結婚決めるとか、あからさまなものはなくなったけど! 家父長制ってもうなくなったわけ!? とは思った。

315. 生まれてきたことが苦しいあなたに 最強のペシミスト・シオランの思想

 図書館で借りた。そうだ、わたし思想って興味なかったんだ!って思った(笑)。反出生主義ってダサいみたいな感じあるけど、合理的だよね。人間を悲しませないためのただ一つの完璧な方法は、産まないことなのだ。でもそういうことを言っていた人がパートナーに金銭的には寄生して、自殺もしなかったというのがウケる。そうやって自分の思想と折り合いをつけながら生き永らえるのが人生なのかもしれぬ。

316. 苦しい時は電話して

 『躁鬱大学』の人が書いた、自殺をやめよう!みたいな本。図書館で借りた。この人、いきなり勃起の話するの好きだね(笑)。この人に電話かけた人とのやりとりが何ケースも出てるんだけど、死にたい人に対してめっちゃ自分の話するじゃん!?ってちょっとびっくりした。怒涛の勢いで自分の話されて、「〜〜だから〜〜なんだよ、〜〜やってみて、できる?」「はい」「元気出てきたんじゃない?」「そうかも」みたいなやりとりをしたことが成功例みたいに書いてあるけど、それは勢いに丸め込まれただけであって、元気が本当に出たわけではなくないか……? いや、本当に元気出た人もいるだろうけど……。と思った。わたしが死にたい時に電話するのはやめておこうと思った。

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