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(26) 通勤時間が爆長くなったので毎日本を一冊ずつ読むことにした

 通勤時間を利用した読書の記録です。書けるときに書いておくぞ!

153. 心臓を貫かれて(上)

 実家時代からずっと積読していたのだが、ついに実家に置いておいたら盗まれて(実家に置いてあるのに盗まれるって何)(そういう家なんだよ)、買い直した本。村上春樹が訳した犯罪者に関するノンフィクション、家族のクロニクル。著者はもともと音楽ライターの方で、文章は読みやすい。長い本あるあるなのかもしれないが、ノレるまでが時間かかるんだな。逆に言えば、ノレたらあとはずっと読める。残酷な話が延々と続くのか?とやや期待していたが、前半はゲイリーが殺人を犯したという事実のみが知らされるだけで、あとは悪霊の話とかお母さんの生い立ちの話とかだった。こう書くとつまらなそうだけどこれは偏にわたしの文章力のなさによるもので、これが著者本人のなす技なのか訳者であるところの村上春樹のなす技なのかまた両方なのか判然としないが、要は面白い、読ませる。『残酷な神が支配する』もそうだけど、親が子どもに及ぼす影響について考えざるを得ない読書体験。

154-156. 残酷な神が支配する(8)-(10)

 一気に読み通した。辛かったが、いい話だった。イアンが好き!と前半読んだ時に思ったんだけど、イアンがまさか最後の最後まで主人公と一緒にいるとは思わなかった。綺麗な男を描くのは楽しかっただろうなあ……。 ジェルミ(主人公)の、愛=支配、心配=支配というのはわたしも全く同じことを思うのでよく分かる。愛が受容なわけない、支配のための道具だって思うよ。そんなジェルミを葛藤しながら愛するイアンは白馬の王子様だよなあ。家は金持ち(成金だけど)、大学もしっかり有名どころに行く、コミュ力も高くタフ、だけど病みまくってるジェルミから目を離せないという驚異のキャラクター・イアン。全国の毒親トラウマ持ちの女子はイアンに抱かれたいのではないだろうか?(テキトーなことを書いている)何回も読み返すかもしれない。いい漫画でした。

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