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薦めたい本の図書館

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薦めたい本の図書館 いままで読んだ本でおススメしたい本を集めました。 ジャンルはいろいろ。
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2018年11月の記事一覧

ハイデガー「存在と時間」の構築 (著者 木田元)

ハイデガー「存在と時間」の構築 (著者 木田元)

https://goo.gl/EgbSkS

この本は未完のまま残された「存在と時間」を根拠に基づいて完成させる作業の記録だ。

ハイデッガーの「存在と時間」を再構築することで、古代から実存主義までの哲学の流れを追うことができる

しかもわかりやすい。

哲学を学びはじめるとき最初の一冊にこの本に出会える人は幸せだ。

「その女ジルバ」 有間しのぶ

「その女ジルバ」 有間しのぶ

戦前から東北大震災を経て今、
ブラジルと日本の移民と日本人、
とても大きなテーマを一人の女性を軸に
描いています。

主人公(40歳女性)は偶然バイトすることになったバーで魅力的な女性、マスター、客に出会い世界が広がっていきます。

バーの歴史は人の歴史でもあり、そこから話は時代と海を渡っていく。

どんどんひきこまれ読ませられました。
とてもいい大河小説のよう。

何度も読み返したい作品です。

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自由とは何か―法律学における自由論の系譜 (現代憲法理論叢書) (著者 遠藤比呂通)

自由とは何か―法律学における自由論の系譜 (現代憲法理論叢書) (著者 遠藤比呂通)

https://goo.gl/f9PzLh

著者は、東京大学法学部助手として故芦部信義教授に師事した憲法学の研究者、弁護士。

社会科学の研究者の仕事は2つある。

1.問題を定式化し、論点を整理、それぞれの論点について立場の違いを説明し、考えるための見通しを提示すること。

2.異見を提示すること。

この著作は後者の仕事だ。

後者の場合、異見と同じくらい重要なのが、どう問いを立てる

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