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ママ業、休業宣言のすゝめ

極度の貧血と更年期の合わせ技のため月1回、機能停止するときがある。

今日がその日。そして、幸いなことに日曜日。

なので朝から、使い物にならないことを体全体でアピールしている。

夫は慣れたもので、床に転がっている私に、静かに毛布をかけてくれる。そして、ご飯の算段をたてる。

11才のこどもは、とても気分屋さんだ。

弱る私のお世話をするナイチンゲールな自分に酔いしれるときと、ママと一緒でないと何もしたくないとあまえっ子全開のときと、だから?というプリティーンの風を吹かすときとがある。

今日は、あまえっ子でプリティーンな日だった。それは、どこか行きたいけど、パパは嫌。ママとじゃなきゃ嫌と言う感じ。

私の動けませんアピールも、こどもには響かないようだ。さすが手ごわい。今まで甘やかしてきたツケを、突きつけられているようだ。

夫に買ってきてもらいたいものがある。そして、それにはぜひ(!!!)エネルギーを持て余して、くさった魚の目をしているこどもも連れ出してほしい。

「母さんはしんどいんです。」と、こどもの情に訴えることは、できないと早々に判断した。馬ににんじん戦法でいくしかない。

「パパと行けば、スタバに連れてってくれるよ。」

ただいま、絶賛スタバのDecafe(カフェインなし)ラテにどハマりしている。最近、カフェインなしならとスタバを解禁したので、こどもはちょっと大きい子になった気分で嬉しいのだ。

なんとか、釣れた。しぶしぶ出かけたので、このスタバカードもそろそろ効力が薄れてきている感じがする。こどもを餌で釣る、ご褒美方式の限界をここでも感じる。

***

さて、帰宅したパパとこども。なんだか、二人で台所に立っている。パパは、私のリクエストで肉を焼いてくれている。

その横で、こどもがザクザク何かを切っている音がする。5分毎に、「これはどーしたら?あれはどこだ?」など、大声でクッキングする自分をアピールしている。

普段の私なら、台所に走っていくところだが、、、今日は、寝たふりを決め込んだ。実際、体も動かない。

夫は、基本こどもを遠くから見守るタイプなので、こども一人で鍋を出し、野菜をいため、味付けをしていた。

そして、野菜トマトスープが出来上がった。


野菜トマトスープ・にんじんゴリゴリ(食感)風

目玉焼きしかつくれなかったこどもの、大きな飛躍だ。なんと、野菜トマトスープを一人で作り上げた。

パパとママに誉められて、こどもも大満足顔だ。

ここで学んだ。たまには、ママは気配を消したほうがいい。体がしんどい時はなおさら、無理はしちゃダメだ。経験から言える。

以前は、ママ頑張んないと!と、しんどくても頑張ろうとした。 結果、私の機嫌が最高に悪くなった。そしてもちろん家族の雰囲気も悪くなった。

*****

ママという歯車が一つ動きを止めてみた。そうしたら、家族は新しい動きを始めた。今まであまり動いていなかった、こどもの歯車が動き始めたのだ。

それに合わせて、パパとこどもという普段あまりみないデュオが結成された。この二人組は、私とこどもという密着型ではなく、ちょうどいい距離感。

こどもはパパをあまり頼りにしないし、パパはこどもに最低限の手出ししかしない。そして、なによりわちゃわちゃ楽しそうだ。

そんな、普段あまり見ることのない、こどもと夫のやり取りを遠くで聞きながら、たまにはママ業をお休みすることって、いいもんだと思った。

補足:その時、静かにしんどいんです。よよよ、、ってアピールしてもだめですよ。大声で、しんどいんじゃー!!と、アピールしましょう。ふだん甘やかされているこどもには、あまり響きませんが(わがこ)、察するのが苦手な夫には、聞こえます。(私の夫)


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