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瞑想中に得たインスピレーションで独立・起業して3年が経過した話(前編)

はじめに

久しぶりに自分の想いや考えを文章として残しておきたいと思い、このnoteを書いています。ただBlogのようなかたちで文章を書くのが久しぶり過ぎて、文章の出だし含め、書き方を忘れてしまいました。なので文章がたどたどしいかもしれません(笑)

今回書いているのは、タイトルの通り「瞑想中に得たインスピレーションで独立・起業して3年が経過した話」。
そう、念願だった海外生活を4年ほどで急遽引き上げ、日本に戻り、立ち上げた株式会社Mana&Co.が、この2022年2月で3周年を迎えました。
日本に本帰国したのは、忘れもしない2019年1月23日。南国生活(海外生活はシンガポールを拠点にしていました)から一変、久しぶりの日本の冬に文字通り震え怯えながら、心が折れる前に、、と登記をしてひとまずのカタチができたのが2019年2月7日。あの日から、私の新たなLife Journeyがはじまりました。

おかげさまで3周年を迎えた先月2022年2月は、いろいろなお仕事の案件が盛り沢山で、3周年の振り返りができずにあっという間に終わってしまいました。
ということで、3月中旬になって少し状況が落ち着いてきたこともあり、改めてこのタイミングですこしゆっくり過ごしながら振り返りと今後のことを考える時間をとっています。

独立1年目となった2019年は、久しぶりの日本社会にきょろきょろ・どきどきしながらも、想像以上に自分のやりたいことを日本の社会で受け入れていただくことができて、バタバタと無我夢中で過ぎていきました。
2020年は、そんな1年目でできたわずかな"型"で2年目を走り始めようとした矢先に、世界的なパンデミック。1年目にできた"型"などまったく通用しない新たな時代の幕開け。自分がやりたいこと、やろうとしていること、そしてそれを実現する方法を改めて考え直し、状況にあわせてやり方を考え直す時期になりました。
2021年は、2019年からつくってきたわずかな土台と、2020年に変えたやり方をベースに、また様々なお仕事の機会をいただき、ひとつひとつのお仕事を通して自分の内側と深く向き合うことになり、自分の"あり方"が大きく変化した1年だったように感じています。

こうして文章にしてしまうとあっけないですが、私自身にとっては1日1日がとても濃く、人生の中で最も「生きている」という実感を感じながら過ごした3年間。パンデミックの影響もあってか、時間の感覚がちょっとおかしくなり、あっという間だった気もするし、もう5年ぐらい経った気もする、というなんともいえない不思議な時間感覚。
とはいえ「3年」という歳月は、さまざまな場面でひとつの節目とされることが多い時間の単位でもあります。この3周年というタイミングで、これ以上経過するともう忘れてしまうかもしれない(笑)独立・起業の経緯を含め、自分自身、初心にかえる意味でも言葉に残しておこうと思ったのが、この記事の趣旨です。
またこの私の新たなLife Journeyの体験談が、必要な方に届いて、少しでも何かのインスピレーションになったりしたら嬉しいなと思います。

独立する前のこと

日本にはもう帰らないつもりだった海外生活

独立する直前まで拠点にしていたシンガポールには、2015年の3月の終わりに移住しました。『海外に住んで、さまざまな国籍の人と一緒に働く』ということは、私が物心つくかつかない頃から持っていた夢のひとつ、これを体験しないことには死んでも死にきれない!と思うぐらい、当日の自分にとって絶対叶えたい願望のひとつでした。
20代の後半で一度、転職を機に海外赴任になる可能性があったのですが、会社の都合でその話はなくなり「また数年したら海外オフィス作るかもしれないから、その時まで日本で頑張って!」と当時勤めていた会社の社長に言っていただいて、しばらく日本で仕事をしていました。それから数年経ち、30歳を目前にした29歳になった頃、このままその会社で働いていても海外赴任のチャンスはなさそうだということがわかってきたため、自分で海外移住・海外転職を実現させようと、本格的に動き始めました。

長くなるので経緯は割愛しますが、いろいろな縁やタイミングが良い形で重なり、29歳8ヶ月で米国企業のシンガポール拠点からオファーを頂き、30歳2ヶ月でシンガポールに引っ越し、海外転職が実現しました。
シンガポールの現地法人に直接就職をしたので、私の海外生活は「赴任」ではなく「移住」。当時のことは、ライフハッカーに「30年間日本で育った私が、今シンガポールで新たにチャレンジする理由」という記事で寄稿をさせていただきました。また、シンガポールで暮らし始めて少ししてからライフハッカー編集長(当時)の米田智彦さんにインタビューいただき、米田さんの著書「いきたい場所で生きるー僕らの時代の移住地図」という本でも当時の様子をご紹介を頂いています。

シンガポールでこれまで以上にのびのびしている様子をSNSなどで見てくれていた友人からは「まなちゃんはもう日本に帰ってこないかと思ってた」とよく言われましたが、当時自分でも『もう(住む場所としての)日本には、帰らないかもしれないな〜』とぼんやり思ったりもしていました。

シンガポールで人と組織の可能性を引き出すコンサルティング会社を経営されているCrystal Limさんと
カペラホテルで開催されたスペシャルなリトリートに参加したとき。
Crystal Limさんは今でもいつもインスピレーションをいただく憧れの女性の先輩のひとり!
シンガポール生活の中で定期的に訪れるようになったバリ島とそこで出会った大切なお友達。
ゴングとの出会いはもちろん、たくさんのインスピレーションを
バリ島とそこで出会った人たちにいただきました。

起業のきっかけは瞑想中に降りてきたインスピレーション

そんなこんなで、シンガポールを拠点にした海外生活を大満喫する日々を過ごしていたのですが、移住から約3年近くが経った頃、変化の足音はじわじわとやってきました。

Mana & Co.でご提供しているプログラムの一つである銅鑼の音による瞑想プログラム「ゴングメディテーション®」。このプログラムに出会ったのも海外生活の中ででした。一番最初はバリ島で体験し、その後はシンガポールでも、気がつくと少なくとも月1回、行ける時は2週間に1回ぐらい足繁く通っている自分がいました。

はじめにハマったのは、ゴングの音を浴びる中で、すごく深く休息できた感覚があったり、その日の夜すごく深く眠れて目覚めがすっきりする、と言った物理的な効果。ですが、通い続けているうちに、ゴングの音が次第に"より深い部分"に働きかけてくるような感覚に。そしてこのゴングメディテーションで瞑想している時に『そろそろ今回の人生の"中核(コア)"に取り組む時』というインスピレーションが降りてくるようになりました。

"インスピレーションが降りてくる"という感覚的な話を文章にして表現するのは本当に難しいです(笑)あえて言葉で説明をすると、このインスピレーションは『言葉で降りてきた』というよりも『イメージ(エネルギー、とも言える?)』で降りてきたような感じでした。

小さい頃から思っていた『人や空間を元気にする仕事がしたい』ということ。幼心に、エンターテイメントの世界に憧れて演劇やミュージカルを取り組んだり、自分自身も大好きでみんなが癒されて元気になる南の島のホテルやリゾートの運営側を志そうと本気で思っていた時期もありました。
一方、結果的に社会人のスタートして選んだのは人材業界。大学時代にさまざまなインターシップなどを経験する中で、人が大人になった時に最も多くの時間を費やす『仕事の時間』が楽しい時間・幸せな時間になることをサポートできれば、人生がHappyな人が増えるし、Happyな大人が増えれば、未来をわくわく想像できる子どもも増えるはず、、だからまずはそこを取り組んでみよう、というのが人材業界に就職した理由です。

人材業界では、人材紹介やエグゼクティブサーチといった様々なアプローチでの中途採用支援/転職支援にはじまり、シンガポールでは企業の課題とそれを解決できる個人の有識者をグローバルにプロジェクトベースで繋ぐ仕事にプロジェクトマネージャーとして従事。正社員としての仕事の傍ら立ち上げて運営していた「あなたの”なりたい”がかなう」コミュニティGirls Beeでは、会社での仕事以外に様々な才能や可能性をもった女性たちを支援する活動にも取り組んだり。
独立する前の12年ほどの社会人生活で一貫して取り組んできたのは『個人が持つスキルや能力に可能性を見出し、企業の課題解決や成長を支援する』ということ、そしてその背景には『人が持って生まれた個性や能力を最大限に発揮して、それを発揮する個人もHappyで、それを享受する組織や社会もHappyになるような循環をつくりたい』というビジョンがありました。これは今でも変わっていません。

瞑想中に『そろそろ今回の人生の"中核(コア)"に取り組む時』というインスピレーションが降りてきた時、これからはビジョンを『個人のスキルや能力』のみに着目して取り組むのではなく、もっとひとりひとりをホリスティック(全体的・統合的)な存在として捉えた上での可能性、そしてそうした個人を束ねた存在としての組織の可能性に着目してアプローチしていくこと。そしてそのためのソリューションのひとつとして、ゴングメディテーションを取り入れることが、あわせてインスピレーションとして先ほどと同様にイメージで降りてきました。

このインスピレーションは「やりたい!」という気持ちというよりは、「あ、やるんだな、、」というような、静かでどこか確信めいたような感覚でもありました。

2018年はじめ、まだシンガポールに住んでいた頃にMana & Co. を始め
Facebookに投稿していた自分の言葉

目の前の現実との葛藤

瞑想でインスピレーションが降りてきた!とは言え、瞑想が終われば目の前にあるのは”現実世界”。当時の私の”現実世界”は、シンガポールにある企業で働くいち会社員。毎日シンガポールの高層ビルが立ち並ぶエリアにあるオフィスに出勤して、オフィスにいる様々な国籍の同僚たちとやりとりしながら働く日々。小さい時からあれだけ体験したかった環境がまさに目の前にありました。またその頃オフィスが増床で同じビル内で移転して、より眺めの良いフロアに。
シンガポールを象徴するマリーナベイサンズが眺められるオフィスで働きながらも、瞑想中に降りてきたインスピレーションが頭を何度もよぎります。

「ずっと欲しかった生活・人生が今目の前にあるのに、これをまた手放して、0からやり直すの?」

今思うとあの声は自我の抵抗だったのだと思います。

最初にインスピレーションが沸いてから約半年ぐらい、日々自我の声との葛藤を抱えながらも、自分の意識と行動は着実に人生の次なるチャプターをスタートさせる準備に向かっていました。

グローバルで著名でNetflixでも映画化されたSophia Amarusoが主催する
Girlsbossのカンファレンスに参加するためにLAに行った時。
まだシンガポールで会社員をしていた時だったけど、意識と行動は着実に次に向かっていた。
このLA Tripでも次に向かうためのたくさんのインスピレーションやサインを受け取りました。

後編に続く。


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