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ロボットが「話す」マイクロインタラクションを記号論的に分類してみた。

英会話の練習相手になってくれるコミュニケーションロボットがほしい今日この頃、manami/Fです。

コミュニケーションロボットのリストを眺めながら、ふと思ったのが「会話できるロボットでも口が動かないものが多いな…」ということ。

改めて考えてみると、ロボットが話すこと=スピーカーから音声を流すことで、人のように口を動かす必要はないんですよね。でも口を動かさないロボットも、口を動かすかわりに「いま話しているよ!」と人に伝えるためのマイクロインタラクションを持っているはず!

ロボットが「話す」とき、どんなマイクロインタラクションで「話す」を表現しているのかまとめて、記号論的に分類してみました。


「話す」のマイクロインタラクション


1.ロビ、ハロ

-口が光る

ロビもハロも、話しているときは口がピカピカ光ります。口自体は顔の造形のひとつとして作られたくぼみであり動きません。口らしきものが造形として存在する場合、最も省エネな表現法な気がしますね。

2.unibo ユニボ

-口にあたる部分に波形

口のようにも見える音声を示す波形が、モニター内、ユニボの口にあたる部分を横切ります。話しているとき以外に波形は表現されません。

個人的にとても好きなマイクロインタラクション。

3.Pepper ペッパー

-喋っている風の身振り手振り

ペッパーについては、話すとき特有のマイクロインタラクションは見当たりませんでしたが、喋っているときに頭が動いたりジェスチャーをしたりの身振り手振りがもしかするとそれにあたるかもしれません。

ただ喋る時にあまり動かないこともあるので、複数のペッパーが話している動画だとどのペッパーが話しているのかわかりづらいです。

4.aibo アイボ

-犬らしいしぐさ

最後に動物型のロボットも…ということでaiboに触れてみます。

鳴くときは口をパクパクさせますが、鳴くことと明確に紐づいているというよりは、「クゥーン」と鳴くときは口を開かない、吠えるときは口を開ける、と犬らしさを表現するために口を動かしているように見えます。


記号論的に分類してみた


今回集めたマイクロインタラクションを分類すると、表現のタイプとしては3種類になります。

①視覚的メタファー ex.ロビ、ハロ

私たちには点滅=アクティブに機能している、という視覚的メタファーによる暗黙の了解があるので、口にあたる部分が点滅することで「口が動いているから、話している状態」とヒトに置き換えて理解することができます。そのため、たとえ音声のない動画を見ていても「どうやら話しているようだ」と感じるはずです。

②アナロジー(類推)+シニフィアン ex.ユニボ

目の下にあるもの→口であるという類推と、音(シニフィエ)/ 波形(シニフィアン)の関係性の二つによるダブルミーニングな表現。波形が口にあたる位置になくても「喋る」表現はできたはずですが、口の位置にあることでよりヒトに置き換えて捉えやすくなっています。

③イコン(類似) ex.ペッパー、アイボ

喋ることそれ自体でなく、ヒトや犬の写し絵として、対象の生物が喋っているときに類似した動作を行うことで表現します。今回調べてみるまで、ペッパーが発話時特有のインタラクションを持たないことに気づいておらず、口にこだわらなくても喋っているような雰囲気を出すことができる!というのが面白い発見でした。

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記号論を使っての広告分析はたまに見るんですが、マイクロインタラクションに適用したものを見たことがなかったので記事を書いてみました。「他のロボットはこうだったよ!」「ペッパーは喋ってるとき実はこうだよ!」など、コメント、指摘等あったらぜひ教えてください!

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受託ディレクターやっています。デザインもはじめました/UIUX/ライブ/漫画/映画/旅行/DJ/とか。 今やってみたいのはアナログゲームのコンポーネントデザイン。 https://twitter.com/manamin_violet
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