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vol.4 建築 × 音楽 ー企画編ー

面白がる力で、創造は溢れる。 

vol.3を終えて

vol.3 温 ~ぬく~では、大変喜ばしいニュースが思わぬかたちで本シリーズに舞い込み、とても温~ぬく~なホットな会となりました。
リベラルアーツへの挑戦で、毎度斬新な挑戦を一緒に続けてくださった、作曲家髙木日向子さんが、ジュネーブ国際コンクールの作曲部門で優勝されました。

様々なタイミングが合って、vol.3 ~温ぬく~ にもNHKの取材が入ることにになり、世の中何が起こるかわからないものだなあとしみじみしておりました。(取材を受けたNHKの番組観覧には、”日向子”とうちわを持って行ったのは、とても懐かしいお話。笑)

vol.4 企画のきっかけは

ホットなニュースの中、友人が間借りしているカフェスペースのお隣に、面白そうな一級建築士の事務所が越してこられるという話を耳にしました。
作曲家の高木さんと、建築家の方で、バチバチに創作のワークショップをしたら面白そう!!

友人のお店で、建築家の方とお会いすることが叶い、美味しいごはん、お酒は好奇心を高め、とても楽しい時間を過ごしました。
建築家の方から、出来立ての事務所も直接ご案内いただき、
気が付けばスケジュール帳を開いて、では2020年2月9日に創作のワークショップをしましょう。と、企画は始まりました。

本庄西の現場  太田翔 さんとの出会い

建築家の方のお名前は、太田翔さん。
当時の2019年の暮れに一級建築士事務所OSTRをはじめられ、現在2021年10月では様々なメディアに取り上げられ、設計される建築も面白そうなものばかりです。
この未知な創作ワークショップへの投げ掛けに、
”やりましょう”と応える、面白がる力に満ちた方でした。

建築 × 音楽 さて、どんなワークショップにしよう

作曲する・設計する
”理想の休日を過ごす「公園」”をテーマに創作します。

建築音楽フライヤー

企画は、作曲家・高木日向子、建築家・太田翔、そして私の三人で立てました。

お互いを知る
建築家って、どんなお仕事なんですか?
作曲って、音楽家って、普段どんなことしてるんすか?
太田さんの事務所、”本庄西の現場”にて、素朴な疑問から話します。
建築と音楽、それぞれ過去に設計、作曲した創作について紐解いていきました。
建築で驚いたことは、”ほんまに一つの建物が建つまでのプロセスの細かさ、膨大な仕事量”でした。
そして「与条件」という、建築用語:発注者から設計者に与える希望条件のこと を知り、かっこいいジャケットを着て颯爽と設計図を引く建築家のイメージは一掃されました。
建築物の魅せる、自由無限な空間は、法律の網目、また土地の癖、近隣に住む人との調和、あらゆる条件「与条件」とのせめぎ合いがあっての創作物だとあらためて知り、とても刺激的だったのでした。

さて音楽は?
設計図の中に聞こえてくる音を使って、曲作りましょうよ!
演奏したら、めっちゃ楽しそう!
なるほど。楽しそう! 髙木と白石。
以上。

太田さんは不安です。

建築、音楽 ~ 展覧会・演奏会を共に鑑賞したフィールドワーク ~

作曲家・高木日向子さん、建築家・太田翔さんと、
”インポッシブル・アーキテクチャー”
”越境する周縁者たち”
を鑑賞しました。

”インポッシブル・アーキテクチャー”では、実際に建築されなかった(アンビルド)アイディアの展示がなされていました。
東京2020オリンピック・新国立競技場案のアンビルドの展示では、建築界の太田さんからの生の声が、何より心に刺さったのでした。
何気なくニュースで知っていたことは、その領域の人の生の声を聴くことで、知見の広がりと、心を寄せた”関心”が生まれたのでした。
ザハ・ハディドという、素晴らしい建築家への興味が、ぐっと湧いてきたのです。

”越境する周縁者たち”では、現代音楽を鑑賞しました。
〇奏法を促す楽譜を、五線紙の譜面ではなく、音を出す所作をヴィデオ(映像)で指示した作品。
〇通常の楽器は一切使用せず、主に口や爪、指を使った動き、そこから発される音程や様々なノイズによって構成された作品。
〇「カワイイ」という言葉が人に与える”感覚”をテーマに扱い、演奏時の奏者が主観的な音の知覚を聞き手に投げ掛けるスタイルの作品。
え?!これ何??と、作品なのか大喜利なのか??!と擦れ擦れをいく音楽作品を数々鑑賞しました。
これが、建築家・太田さんには”やっていいんや、アリなんや!”という開きに繋がったそうで、創造ワークショップづくりはこの日にコンテンツがまとまりました。

作品もそうですが、太田さんからの
奏者のシャツがカッコ良かった、やら、観に来るお客さんの格好が身綺麗な人と、そうでない人もたくさんいて驚いた、などそういった素朴なつぶやきが意外に今もずっと残っていたりします。

友達になる ~リベラルアーツへの挑戦シリーズの辿り着きたいところ~

本シリーズ ”リベラルアーツへの挑戦”は、目指す結局のところは、
「友達になる」だと思っています。

”知りたい!”という気持ちや、”興味”は、関心があってこそ生まれ、そこから文化が進んでいくのだと。

建築家・太田翔さんと知り合って2カ月ばかりで、誰からも依頼されたわけでもなく、一つのワークを作ることができたのは、
”やってみたい。オモロそう。”
シンプルに、自分が感じ取った面白がる力が原動力だったと振り返ります。

ワークショップ当日も、その面白がる力に溢れた方々が集まり、おもいきり
「公園づくり」で遊んだのでした。
それぞれのコンセプトの公園ができあがり、建築、設計という行為と、音楽を構成するという行為に共通するものを、肌感覚で体感できる素敵なイベントとなったのでした。

つづきは、次の記事でご紹介します。

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建築 × 音楽 のFacebookのイベントページ
当日までのプロセス、また当日の様子がご覧いただけます。


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