見出し画像

相互フォローが大切:note活動三か月②

 前記事①では、「いかに記事を読んでもらうか」という観点から、note記事の質と適切な文章量について書いた。本記事②では、相互フォローの試みについて紹介したい。(小野堅太郎)

 「記事の質」というのは、語れば語るほどおこがましくなってしまう。面白い文章など、書く人それぞれに個性があるし、読み取り手にとっても受け取り方はさまざまである。小野は論文を書くときに「背景」「手法」「結果」「考察」の順で書くことに慣れてしまっているので、そんな書き方になってしまう。吉野先生は、さらに段落ごとに自分の型を決めて話の内容をまとめている。中富先生は、日記的な書きぶりのなかに詳細なデータを放り込んで考察するやり方をとっている。どんな書き方がいいのかとか、わかるわけがない。商業ベースの記事であれば、販売数といった結果が見える。noteでは既読数(ビュー数)とスキ数ということになるわけです。これまでのところ、特定の書き手の記事だけが特にうけているという様子はないため、我々は、これからもそれぞれ好きなように書いていくでしょう。

 さて、マナビ研究室が特殊なのは、読者に九歯大の学生さんが含まれているということです。マナビ研究室としては「最大の標的」であり、学生さん達に一番「マナビ」を届けたいわけです。しかし、Twitterと違ってnoteでアカウントを作っている学生さんは、ほとんどいないようです。そもそも歯科関係者がnoteでは非常に少なく、フォローするために探すのが大変です。というわけで、どれだけ九歯大の学生さんに読んでもらっているかというのは把握できていません。講義グラレコの記事がおおよそ350の既読数があります。その前後の他記事が250程度です。この100の増加分は試験前でしたので、多少は学生さんたちに認知されているとは思います。

 ちょっと既読数のグラフを作ってみました(扉絵を参照)。2か月目に入ってぐいぐいと既読数が伸びています。この間に何をやったかというと、相互フォローの関係を地道に作った、ということです。自分の記事を読んでもらうためには、他の人の記事も読むのが礼儀です。実社会でもそうですし、研究では特にこれを要求されます。学術学会はまさしくオフ会です。

 マナビ研究室の記事ではできるだけたくさんのハッシュタグをつけています。そのタグの新着記事を検索し、各記事を読んで共感できるクリエイターをフォローしていきます。新着でなければいけないのは、既に活動を停止しているnoteアカウントをフォローしても、読んでもらえる可能性はほとんどないからです。フォローすると相手に通知が行きますので、こちらの記事を読んでもらうチャンスができます。フォローが返ってこない場合は、残念ながら我々の記事に興味を持ってもらえなかったということになりますので、あきらめるしかありません。相互フォローの数が増え始めたのは、フォロワーが50を過ぎたあたりからでした。フォロワーが少ないうちは、こちらからフォローしてもフォローが帰ってこない率が高かったです。記事数が少ない、また、記事のスキ数が少ないことも関係したと思います。

 そうこうしているうちに、変な現象に出くわしました。フォローしてくれたのでフォローを返すと、1週間後には私たちへのフォローが外れています。あれ、間違ってフォローされたのかなと、こちらもフォローを外します。そうすると、また、フォローしたとの通知がきます。フォローせずにほっておくと、フォローが消えていきます。この謎の現象は複数の特定アカウントで繰り返し起きました。初めは、記事に対して癇に障った部分があったのかな、と記事を読み返したり、ちょっと落ち込んだりしました。しかし、この繰り返されるフォロワー減少がほとんど金曜日夕方に多発することがわかってきました。何だこの法則性は!?、と気になっていたら、Twitterで謎の広告がきました。プログラムで自動でスキを付けたりフォローしたりするものが売っているようです(1万円くらいでした)。こういったツールを使っている方かもしれませんが、フォローされて相手のフォローを外してしまったら意味がないと思うのです。もしかしたら、フォローしている人が100人程度なのに、フォロワーが何万人となっているクリエイターさんたちがいますが、それに憧れているのかもしれません。であるなら、対応が短期的過ぎやしないでしょうか。

 相互フォローにより、我々の記事にコメントしてくださる方も出てきて、いつも元気をもらっています。なんだかんだ言って、フォローが返ってきていない片思いのクリエイターさんも結構な数あります。正直今は、フォローやフォロワーの数自体はあまり重要視していません。我々の記事より圧倒的に面白い記事を出している方たちで、なぜか私たちのフォロワー数より少ない方がおられます。つまり、フォロワー数は「記事の質・面白さ」を反映しているとは思えません。noteがもっと広くTwitter並みにユーザーを広げられれば改善されるのかもしれません。

 さて、次回は「記事の質」「相互フォロー」といった読んでもらうのに本質的な課題から離れて、付加的な試みについてまとめてみたいと思います。記事タイトルとTwitterでの宣伝についてです。


全記事を無料で公開しています。面白いと思っていただけた方は、サポートしていただけると嬉しいです。マナビ研究室の活動に使用させていただきます。