無駄な情報伝達と身につく、身になる情報伝達
情報伝達のキャッチボールとは
或るチームのリーダーが新聞記事をみてメンバー全員に「世間で注目されています」と記事の紹介をメールで送信したが、メンバーから返事がきたのはたった一人だけ。その内容は「すごいですね。実際に見てきます」だけの返事。その返事に不満をもったリーダーはさらに「うちも知恵を絞る必要がありますね」と再度、メンバー全員にメールを送る。すると返事があったのは先ほどのメンバーだけでしかもその内容は「では試しに買ってみます」と的が外れたような内容であった。その後も他のメンバーからの返事は、誰一人もなく結局、この情報伝達はリーダーがただ単に記事を紹介しただけなのか何か目的があっての事なのかも分からない。私的にはこのような情報配信は全くの時間の無駄だと判断してしまう。
では、ここからは私の世界に入ってみる。例えば、他のリーダーがこの記事をみて「今後、通販スタイルも外へ出て行かなければならない時代が来るであろう。だから今のうちに移動スーパーへ参入しスキルを習得しておくのはどうだろう」とメンバー全員にメール送信を行う。するとメンバーのAさんから「車の中でネット部門の対応は可能ですね」と返事が返る。それに対し「商品の出荷はどう考えるのですか」とメンバーのBさんが参入。「移動スーパーの行動範囲に絞り込んだ通販にすれば商品を持っていけますよ」と次にCさんが参入してくる。その後「車に乗せられる商品に限度がある」「3台ぐらい連ねては」など色々な意見が飛び交い、やがて集まって密に計画を練ってみようという結果に至る。ひとつの情報伝達でこのように発展するのが理想であるがチームに活気がなければそうはいかないだろう。そこのところはやはり、リーダーの手腕を要する。活気のないチームであれば冒頭のリーダーのように「世間で注目されています」だけのコメントをつけてメール送信しただけでは受け取る側は、見るだけもしくは開封することもないであろう。それなら「この新聞記事についてなにか思ったことを教えてほしい」など問題提起をするべきである。それでも反応がないチームなら救いようがない。もう一度最初からコミュニケーションをとり直し士気を高めていく必要があるだろう。それまでは、メールやSNSなどを使った情報伝達はしないことだ。つまり、メールなどを使った情報伝達を意義あるものにするにはキャッチボールができなければ全くの無駄になってしまうということである。
移動スーパーから浮かぶビジネス創造
さてここからは、冒頭の流れから、期待されている移動スーパーについて閃いたことを書いてみる。ただ単に移動スーパーに加盟した場合、当初はかなり厳しいことが予想される。それは新規の集客問題、労力、低い利益率から採算をとるのは相当困難のようであるからだ。しかし今後のことを考えるとこのようなビジネスに商機がくることは間違いない。今や皆が皆、ネット通販に移行しているが、そのうちカスタマーは人恋しくなってくるであろう。そして時代は、新しい生活様式となった。それらを背景に考えるとこのビジネスは侮れない。ではどのようにして採算をとっていくのか。先ほどの情報伝達のキャッチボールから組み立ててゆくと利益率を上げるためにスーパー以外の商品を取り扱い、それらをネット通販で販売を行う。販売地域を担当地区に絞り通販商品も車に乗せる。対応は車で可能だ。しかし小さな車では商品が積みきれない問題も発生してくる。大きな車では小回りが利かないので移動スーパーには不向きである。それなら車を2台にしてみるか牽引を考える。そこまでいけば軽トラ3台あたりの規模で移動してまわることも考えられる。例えば1台目は、客寄せ用のキッチンカー(キッチンカーには介護食も取り扱う、キッチンカーが不可ならフードバンクなどの無料配布商品を乗せる)、2台目に移動スーパー、3台目はネット通販用として連なって走れば目立つ。これにより採算がとれるか更に細かく精査していかなければならないが3台ぐらい連なってパレードのように移動して販売する方法は有効ではなかろうか。
今回は、ひとつの新聞記事から斬新に発展していったが資金力があれば実際に私が参入したいビジネスである。
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