子どもと自己肯定感
最近よく聞かれる言葉、自己肯定感。
「私はこれでいい」と思える気持ち。
自己肯定感には成功体験が必要だと思うけど、成功体験だけじゃダメだろうなと思っている。
この前仕事で子どもたちにソロキャンプをさせた。
24時間1人きりで森の中で3食自炊して、ブルーシートやテントで寝床を作って寝る。
子どもたちの必死の姿を見ている方はとても楽しかった。
何事もスムーズにそつなくこなしてしまう子よりも、火が起こせなくて泣いてる子や、夜が怖くて暗くなる前に寝ている子がとてもよかった。
辛い体験、怖い体験、悔しい体験が絶対その子の糧になるから。
小学生の男の子に、去年のソロキャンプでは1食目で15本全てのマッチを使い果たしてその後約20時間、生で食べれる食料以外口にできなかった子がいる。
終わりを知らせに行ったときの悔しさとも悲しさともつかないぼーっとした表情は非常に印象的だった。
その子が今回は全ての火起こしでマッチ1本しか使わずに火を起こすことができた。
帰ってきたその子の嬉しそうな様子はまさに自己肯定感に満ち溢れていた。
その子は去年の失敗があったからこそ今年の成功でこれほどの喜びを感じ、「僕はこれでいい」という気持ちを強く持てたはずだ。
だからやっぱり自分で体験して失敗してやっと成功できること、これが本当の自己肯定感ではないかなと思う。
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