見出し画像

失敗を「失敗」にするか「発見」にするかは、自分自身


新年度を迎え、1か月が経ちました。ゴールデンウィークを迎え、ちょっとほっとしている子ども達も多いのではないかと思います。

新しい環境に慣れるのには、子どもも大人もストレスがかかるものです。
ストレスではあるのですが、時にはそれが良い「刺激」になることもあります。
新しい仲間、新しい先生、新しい教室、学校その中で「ここでは、どんな自分になりたいかな?」
そう心に問いかけながら、その新しい気持ちを大切に過ごしていきたいものです。

失敗を恐れずチャレンジするようになったきっかけは、小学校4年生の時の「偉人調べ」!?

私自身は、月並みではありますが、今年も「面白そう!」や「やってみたい!」と思ったことには、失敗を恐れずに何でもチャレンジしていく1年でありたいと思っています。

自分のポリシーとして「あれこれ考えずにまずは、やってみる。やってみてから、色々と考ればいい。」そう思っています。正直、それが良い方に出たことも、悪い方に出たこともありますが、消極的な選択をするよりは、積極的な選択をして失敗した方がいい、そう思っているからです。

実は、私がそう思うようになったのは、小学校4年生の時です。4年生の時に「偉人調べ」という学習があり、自分が好きな偉人を1人調べてまとめるという学習がありました。私は当時流行っていたちびまる子ちゃんの「エジソンは偉い人、そんなの常識〜。」からまんまと「エジソン」に興味を持ち、調べました。

エジソンの2万回の失敗は、失敗ではない!?

アメリカの発明家トーマス・アルバ・エジソンは、「三大発明」と言われる、蓄音機、白熱電球、キネトスコープ(映写機)を発明したことで有名です。彼が生涯に成し遂げた発明は、通信、音、光、映像、エネルギー、電化製品と1000以上と言われています。

「夜でも昼間のように明るく照らされる世界を作りたい」そんな思いから白熱電球を発明したそうです。しかし、初めからうまくいくわけはありません。
フィラメントと言われる電球の中の明るい線が、電気を通しても切れないようにするのが難題で、様々な素材を試しては、失敗・・と繰り返したそうです。

何回実験したと思いますか?実は2万回もの実験を行ったと言われています。
よくマナビノキでも、マイプロの発表の時に子ども達同士で「そんなに失敗しても最後までやり切るなんて、すごい。」という発言が出るのですが、そんな数回の失敗ではなく2万回です。数回失敗が続いただけでも、嫌になってしまいそうなのに、2万回も失敗しても、それをし続けるエジソンって…偉い人(えらいやっちゃ)と当時まとめた覚えがあります(笑)

ここからがエジソンの驚くところ!
なんと、エジソンは「私は失敗など1度もしていない。うまくいかない方法を2万回、確かめただけだ!」と言ったそうです。
私は、この言葉にとても驚き、惹かれました。そして、自分の偉人調べのまとめに「失敗を失敗にするのも、失敗を発見にするのも自分自身だということがわかった。」と書きました。そんな小学校4年生の頃の学習が、今の自分の考え方につながっているのもなんだか不思議な話ですが、その時に心に受け止めた衝撃は今でも覚えています。

それ以来、失敗かどうかは自分が決めること、そこで終わるか、次に挑戦するかは自分次第なんだと思い、これまで歩んできました。最近の子ども達(若者達?)の多くは、「失敗したくない」「失敗するぐらいなら、避けたい」と失敗をとても恐れている子が多いようですが、失敗を恐れている限り、何が失敗で何が成功かもわからない、喜びも悲しみも希薄になってしまうのではないかなと危惧しています。

「成功体験」は、「失敗体験」がないと得られない!

私は、子ども達には、たくさんチャレンジして、たくさん失敗して欲しい、そう思っています。学校で怖いのであれば、マナビノキが失敗できる場所になれば良いなと。失敗しても笑わない、バカにしない仲間。失敗しまくっている仲間(大人)がいる。そんな環境の中で「失敗こそかっこいい」「失敗できることは、偉いことだ」そんな価値観が生まれればいいなと。

よく子どもには「成功体験」が必要といいますが、「成功体験」は「失敗体験」があってこその「成功」です。「成功」や「結果」が良いことなのではなく、勇気を出して挑戦したこと、その失敗をバネにできたこと、再び立ち上がって前に向かったこと、それが、自分の底力、生きる力になるんだということを、子どもたちに伝えたい、そう思っています。

1年に1回の新しい学年のスタート。「よし!今年はこんなことに挑戦するぞ!」とぜひ、周りの大人と子どもで伝え合ってみてください。そして「こんな失敗から、こんなことがわかったから、次はこうしてみる!」と大人が率先して呟いてみてください。

そろそろ若葉の新芽が美しくなる季節です。その新しい新芽に負けないよう。大人も子どもも自分の新芽を芽吹かせていきましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?