見出し画像

読解力!多言語教育!世界中で活躍できるシンガポールの子どもたち

日記さんプロフィール:
モデル、タレント、女優。「王様のブランチ」「世界ふしぎ発見!」のレポーターとして活躍。現在は、シンガポールに移住し6人の子を育てる。
instagram:
https://www.instagram.com/nikkinonikki/
ブログ:
NIKKI DIARY IN SINGAPORE

諸岡:今週もシンガポールで6人の年子の子育てをしていらっしゃる日記さんにお話を伺います。よろしくお願いします。

日記:よろしくお願いします。

諸岡:シンガポール、教育先進国。どんなところが先進的かって言うお話をね。

日記:そうね。やっぱり、英語と中国語を使うって言うのは強いなって思ってて。

諸岡:うん。

日記:みんなが英語と中国語を使えるから、中国からの情報も手に入れて、英語でも情報を手に入れるから、「ここの国ではこう言ってる」「この人はこう言ってる」「だから私はこう思う!」って話すのね。

諸岡:へえ。シンガポールの情報もあるし、中華圏のもあるし、アメリカのニュースも全部入ってきて、みんなそれを普通に噛み砕けるから、自分の意見がそこから言えるわけだ。

日記:そう。

諸岡:おほほほ、すごいね!

日記:すごいよね!だから情報量は本当に、早いし多いなって思う。あとはね、それこそ小学校で第二ヶ国語(第二言語)を取らなきゃいけないんだけど、ローカルの小学校だと(選択肢は)大体3つで、マレー語とタミール語と、マンダリン(中国標準語)なんだけど。そういうのも小学校からやってるから、やっぱり何事にもスムーズだし。(うちには)1年生、2年生がいるけど、学年で日本人は1人なんだけど、友達はフランス人の子もいるし、アメリカ人の子もいるし、中国、マレー、インドシアとかもう本当にいろんな子がいるから、急に違う言葉を教えてもらって帰ってきて、「何語?」って聞くと「フランス語!」とか。

諸岡:へええ。

日記:遊びながら友達と会話を覚えたりとか、日本語教えてきたりとか、そう言う話はよく聞く。

諸岡;本当に、国際色豊かな環境なんだね。

日記:そうなの!だから、日本人がいても別に普通だし、いろんな文化が知れるって言うのはすごく良いなって、やっぱり思う。

諸岡:本当だねぇ。知ってるのと知らないのとでは全然違うし、興味もどんどん広がっていくからね。

日記:うん。

諸岡:私たちは実際にいろんな国に足を運んでいろいろ見て、それもすごく豊かな経験だったと思うけど、自分の国にいながらにしていろんな文化に触れられるって、すごいね。

日記:すごいよねぇ。いや、だからさあ、誰と結婚して、どこの国にいっちゃうんだろう?って今から思っちゃうわけ(笑)。

諸岡:本当だねえ!

日記:ねえ!

諸岡:誰とでも、どこの国の人とでも結婚できちゃうもんね!

日記:それこそ長男は今、マレーのハニーちゃんって子とすごい仲が良くって、ずっと「ハニー、ハニー」とかいって、マレー語とかも覚えたりとかして(笑)

諸岡:ほーんとー。なんか、(子どもたち)みんなが結婚して、世界各地に子供たちが住んでて、日記ちゃんはそこをまた転々と旅をしていくみたいな、そういうのもなんか楽しそうだね。

日記:だよねえ(笑)。いやでも、そう思うとね、ますます、英語も中国語も私が頑張んなきゃダメだなって思うんだけど・・・

諸岡:あいたたたた。

日記:まあ、やってる時間なんてないよね!

諸岡:ないよね!いやいや、ほんと。でも今さあ、その、塾とか学校とかのママ友みたいなのっていたりするの?

日記:そうね。やっぱり学校がローカルだから、学校の友達。

諸岡:どうやってコミュニケーションしてるの?

日記:え・・・一応英語なんだけど・・・大変だよねっ!(苦笑)

諸岡:あはははは、お察しします。

日記:いや、でもね、それこそ国民性豊かでしょう、みんな。だから、別に、ちゃんとした英語しゃべんないでも、伝わればいいんだよ!みたいなことを平気で言ってきてくれるから、私も、間違えててもガンガン発言できるでしょう?

諸岡:うんうん。

日記:そこが助かってる、本当に。シンガポールでよかった!って思って。

諸岡:ああ、シンガポールはそう言うところもいいねぇ。

日記:いいよね! 

シンガポール人の読解力がすごい

諸岡:PISAっていう、国際的な学習習熟度を測るテスト、シンガポールは必ずすごい上位に食い込んでるんだよね。

日記:その、読解力とかって言うのが、シンガポール人ってみんなすごいなって思っててー。 


ナレーション:2018年のPISAにおける、数学的リテラシー、科学的リテラシーはシンガポールが二位。 日本も上位です。しかし、もう一つの指標、読解力では大きな差をつけられてしまっています。更にこんな授業で、発信する力も。 

 授業「Show&Tell」って!?

日記:幼稚園からね、「Show&Tell」っていうのがあって。

諸岡:Show&Tell?

日記:そう。例えば、今日はこれについて話しましょうっていうのを、先生がテーマを決めてくるんだけど。

諸岡:うんうん。

日記:資料とか、自分で描いた絵でもいいし、絵本でもおもちゃでもなんでもいいんだけど、テーマに合ったものを持ってって、学校で披露する、説明する。そういう授業がある。

諸岡:はいはいはい。・・・え、何歳から?

日記:幼稚園からやって、小学校でももちろんやる!

諸岡:!? ええっと、幼稚園児って、そんなしゃべれるっけ!?

日記:いや、なんかね、しゃべるんだよね、これがまた不思議と。それこそ、先生のサポートとかもあるんだけど、シンガポール独立記念日に対しての想いを考えて、明日から披露するよ〜みたいなことを・・・

諸岡:いや、ムリムリムリ。大人でも無理!

日記:無理だよねえ(苦笑)。でも、そうすると、みんなnewnewちゃんとか、4歳とかでも、シンガポールの国旗持ってったりとか。でも別に、何しゃべってもいいの。例えば、絶対、独立記念日に対してしゃべらなきゃいけないというよりかは、NS(ナショナルサービス、シンガポールの軍)でもし怪我しちゃったときに看護婦さんが必要だから、看護婦さんのおもちゃを持ってきたとかでも、わー(拍手)って言われるし、間違っててもなんでもいいから、しゃべるってことに意識を持たせてやらせてる。

諸岡:そうなのぉ。

日記:(あ、はいっていいよ)

?:(ちらり)

諸岡:あ。誰だ、誰だ?こんにちは〜。

日記:これは誰だ?って。

まっさらちゃん:newnewだよ〜。

諸岡:newnewちゃーん、こんにちは〜。

まっさらちゃん:Hello!

諸岡:newnewちゃん、何歳だっけ?

日記:How old?

まっさらちゃん:4 years old

日記:4 years old、4歳です。

諸岡;ほんと〜。4歳。

日記:newnewちゃん、Show&Tell好きでしょ?

まっさらちゃん:うん。

日記:学校である?Show&Tell。

まっさらちゃん:うん・・・ある・・・。

日記:ある?何やるの?

まっさらちゃん:・・・・(小さな声で)。

日記:急に照れちゃったみたいな。いつもうるさいのに急に照れちゃった(笑)。

諸岡:あははは。でも、いい。そういう面が見られて嬉しい。すっごいもうシンガポールの子デキル!!っていう感じになっちゃってたから、ちょっとほっとした。

日記:(ふにゃふにゃと)show and tellとか言ってるからねえ。

諸岡:日本では、今年から小学校で学習指導要領が新しくなって、そのコンセプトが「主体的、対話的で、深い学び」っていう、私「ちょっと何言ってるかわかない」状態だったんだけど、Show&Tellってまさにそれじゃん!って思ったの、今。

日記:あーーー。

諸岡:自分の(考えた)ことをしゃべるし、人に向かってだし、自分なりの考えの深い学びがあってそれをスピーチするわけでしょ。

日記:そうそうそう。本当になんか、小学校のオンライン(授業)なんか見てても、しょっちゅう先生が、「で、あなたはどう思う?」って聞くの。頻繁に。で、それに対して間髪入れずに答えていくっていうのが、勉強のやり方っていうかさ。

諸岡:へえ。

日記:だから、やっぱりしゃべるってことにそんなにシャイにならなくなってくるっていうかさ。結構うちの子みんな、ちっちゃいときシャイな子が多くて。

諸岡:あ、そう。

日記:家ではなんか、ギャンギャンうるさいのに、外行くと、「名前なんて言うの?」とかいっても、「(消えそうな声で)・・・・」「え!?」みたいな。「(消えそうな声で)・・・・」(笑)。ほんっとうにそういう子が多くて。だけど、幼稚園の高学年くらいから小学校にかけて急に変わって。それってやっぱりShow&Tellとかのおかげなのかなあとか思ったりしてるの。旦那とかもよく言うんだけど、会社とかで会議してても、みんなもう意見を言うのが当たり前になってるでしょ?だから、すごい発言力なんだって。

諸岡;へええ。

日記:だから、日本人からすると、こう、タジタジしちゃうっていうか、ここまでは言えないみたいなこととかあったりするみたいで。それくらいやっぱり表現力、読解力っていうのは長けてる気がする。

諸岡:ああ、そうかぁ。

日記:でも1つ問題だなと思うのは・・・

諸岡:なになに?

日記:やっぱりさ、シンガポールってすごい少子化なの。なんかもう、私、6人とか産むと、「いやぁ、クレイジーだね!」ってとか言って(笑)。でもね、なんで1人とか2人しか産まないの?って聞くと、やっぱり1人2人じゃないと、教育?勉強とかも見てあげられないから、だから、1人2人にして、良い学校に入れて、塾もいっぱい行かせてあげて、愛情もいっぱい注いであげるのが良い、という考え方みたいで。そこがねえ、もっといっぱい産んでくれたらいいのになあって、思ったりもするよ。

諸岡:(笑)

日記:でもその、6人いて、シンガポールに住んでるから、どうやってマネジメントしてるの?とかはローカルのママからもよく聞かれてて。塾も高いし、学校もお金高いし、どうやってやってるの?って言われるけど。できる限りのことは自分で見るしかないっていう風に答えてて。教えられる範囲のことは自分で頑張って教えるけど、できないことはもう「ママ、ごめん、わからないから、頼むから自分で調べて勉強して」みたいな。
 私の場合は、いっぱい子どもがいたから、6人がそれぞれ自分の勉強法を見つけてくれたのかなって思ってて。で、私は逆に一人っ子だったから。

諸岡:あ!そうだっけ。

日記:そうなの。だから、一人っ子で得したところもあれば、やっぱり寂しいなと思うところも、みんなそれぞれじゃない?あるけど、なんかあれば、ママが見てくれるかなとか、ママが勉強教えてくれるかなっていう甘えも私の場合あって。でも、今の私の子どもからしたら、ママに聞いても多分あと2時間くらいは答え返ってこないなっていうのがもうわかってるから。そうすると、「ああ、もう自分でやんないと時間がない!」っていって、自分で勉強したりとか、自分でこれやったらママに怒られないで、次にテレビ見せてくれるなとか、甘いモノ食べさしてくれるなっていうのを考えて行動するから、その点は良かったのかなって。

諸岡:そういう自立心みたいなのって、すごい芽生えるし、

日記:かなぁ!?

諸岡:あと横の協力みたいなこととか育つのかなぁって。

日記:そうそう、そう!だから、かいがら(3番目)が今、日本で言うと年長さんになるのかな?で、来年の1月から小学校に上がるんだけど、その子の宿題とか勉強は、大体長男か長女が見る。

諸岡:おおおお!

日記:で、教えるみたいなのが当たり前になってて。で、逆にnewnewちゃんって4番目の子は、gagaちゃんって3番目が勉強見る、とか。勝手にそういう感じでやってるかな。なんか、親が教えるよりも、上の子が下の子に教えるっていうのが、例え間違えてたとしても、上の子が自分で考えて、「こうやって言ったらわかりやすいかな」っていうのを、自然に考えられて自分の口から出せるというのは、すごい良いんじゃないかなと思って。だから、たとえ宿題が終わってなかったとしても、そこはこういうことをやってるということで良しとして。そこに、私(親)が下手に入って「これ答え違うんじゃない?」とかってやるよりかは、その場っていうのを大事にした方が、後々伸びるんじゃないかな〜と思って。まあ、悪く言えば、(自分を指しながら)見切れてないっていうのもあるんだけどね。6人もいてムリムリ〜。 

編集後記

今回も楽しくお話を聞かせていただきました。いろんな言語を操れるからこそ、自分の思考も深く明確になるって素敵ですよね。他民族、多言語な教室やShow&Tellでのスピーチなど、私も一時の母として、シンガポールの教育には興味津々です。次回もお楽しみに。
『マナビモ!みらいしごと図鑑』は、マナビモ!アソベンジャー!がお送りするマナビ系Youtubeチャンネルです。​

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?