普通の子の中学受験、クラスがアップしたものの・・
クラス分けテストのときに、とにかく落ちついて、楽しい気分で取り組む
ことに徹して、少しずつ成績がアップ。
無事に、本人が望んでいたひとつ上のクラスに上がることができました。
これで、ますます、中学受験に集中できると思いきや、結果は・・・・。
「もう、塾に行きたくない」
と言いだしました。えっ? クラスアップして喜んでたよね?
よくよく話を聞いてみると「クラスの雰囲気が悪い、先生が好きじゃない」
とのことでした。以前のクラスは、少しおっとりした
(まだ受験に目覚めていない)タイプの子が多く和気あいあい。
けれど、ひとつ上のクラスは、みんながライバルという意識が強いらしく、
うちの子がいきなり、小テストでクラスでトップの点数をとると
「お前、カンニングしただろ?」とクラスの子に言われたそうで・・・。
いやー、みんな受験に真剣に取り組んでいるからこそ、追い込まれて
いるんですね。でも、だからって、カンニング呼ばわりは、ねっ(汗)。
まぁ、クラスの雰囲気が合わないのはわかりましたが、でも、なぜ、
先生が好きじゃないと? 「しゃべり方がこわくて・・・嫌」なんだそう。
そう、そう、うちの子、こういうタイプだったと思い出しました。
一人っ子でおっとり育っているせいか、血気盛んなタイプの人が苦手です。
だから、「W塾は、どうなの? 大丈夫?」って最初に聞いたよねー。
「下のクラスの先生は優しかったもん」と子ども。
おそらくなんですが、下のクラスの子ほど、受験に対する熱量がそれほど
高くないので、いろいろなタイプのお子さんに寄り添っていける、
あたりの優しい先生を配置するのはないかと思うんです。
だから、うちの子も、下のクラスのときの先生がおもしろくて、
優しいと大好きでした。
で、結果、どうなったかといいますと、慣れない上のクラスで
再び成績は急降下。無事に!?下のクラスに舞い戻ることができました(涙)。
そして、大好きな先生がいて、おだやかなクラスメイトに囲まれ、
気分をよくしたうちの子は、再び成績がアップ!したのですが、
今度は上のクラスに上がることは断固拒否!!
おそらく成績でクラス、席順を厳格に決めているようなS塾やN塾では、
こんなこと許されないと思うのですが、うちの子はどんなに成績が
上がろうと、卒塾のその日まで、下のクラスに居座りました。
本人の強い希望とはいえ、そんなワガママを許してくださったW塾には、
親子ともども今でも感謝しています。なかには、「お母さん、そんなことじゃ、
第一志望(MARCH付属)には受かりませんよ!」とおっしゃる先生も
いましたが、ネタバレしちゃうと、無事合格をいただけました。
きっと、セオリー通りに考えれば、その子の実力にあったクラスにいた方が
合格率は上がるでしょう。けれど、うちの子の場合は、こんなカラクリが
あります。
自分の実力より下のクラスにいたことで、当たり前にいつもクラスでは
トップの成績。先生からも、クラスメイトからも「〇〇はうちのクラスの
エースだから」と。ほめられると、どこまでも調子にのるうちの子は、
いつも気分よく受験勉強に没頭する環境を与えてもらえました。
そして、自分でもいつしか、「みんなにエースって言ってもらってるのに、
もっとがんばらなきゃ!!」と、なぞの責任感まで出てきて。
最初は、日東駒専クラスの付属校でいいかなと言っていたのが、
いつのまにか、「エースのおれが日東駒専じゃ・・・せめてMARCH付属に
受かりたい」と言いだしたのです。
環境が人をつくると言いますが、うちの子の場合は下のクラスで
トップをとる、という環境がぴったりハマったレアケースでしょうね。
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