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ゴキブリが背中に乗った夜

もうこのNoteに書き始めて7日間連続の投稿になりますが、まだまだ、野球部時代の思い出が尽きないことに感激しています。
今日はみんなでゴキブリを倒した時の話です。

僕は阪神ファンです。
Gとの対戦は常に熱いものがありますが、この世にはもう一つのGがいる。

ゴキブリである。

今でも分からないのはなぜゴキブリ(以後「Gさん」)に我々はここまでしてビビらないといけないのかということです。

基本僕たちが生活してる部分では彼らは逃げるだけであり、
彼らが食べるものは我々の残したもの、または捨てたようなもの。
つまり彼らに我々を苦しめる意志はあまりないはずであるが、

ただほんと見た目がキモいのと早い。それだけ。

ある夏の日、

部活の練習が終わった。
グラウンドから荷物を持ち、部室に戻るのは僕が一番早かった。
部室のドアを開けると何か黒いものがいる。

「あ、」

「あ、」

「あぉぉあーーーー!いるーーーー!」

ということで他に来た3人で退治することになった。

毎日鍛えている我々でもわかる、いや我々だからこそわかる。
悟る、こいつらは全く違う次元で生命力を授かっているのだと。
だが、人間の知恵だけだ、そこで彼らを潰すしかないのだと。

早速木製バットを持つ
まったく知恵がない、もうこの時点で知恵がない。
IQでもGさんに負けている。

部室にある他のもので道を作ることでGさんの移動を制限する。

バットで攻撃を図るが外れる。(まったく知恵がない
ここでもう一つわかる。
我々は殺生をすること自体に慣れていないのだと。
このバットを落とす瞬間、なぜか同情が入り、的を外れるのだ。

そして走り出しがGさんは我々が作った道をそのまま超えて行った。
まったく、知恵が足りていない

その後は、
バットが折れ、知恵がない
僕の背中になぜかGさんが着地する
Gさんを一瞬背中で担いだ経験をさせて頂きました。
(その後1週間は寒気)

もうあまり活字では説明が上手くできないが、Gさんが棚の奥に入り、
僕が棚の二段目の開いたところから奥を覗いた。
背中の高いところ3分の1のみ棚に入り残りの下が外に残っている状態だ。

しかし、棚の三段目にGさんが潜んでおり、それに気づいた仲間が三段目を襲撃(知恵がない)
僕がまだ、奥を覗いているのにだ。
その際にGさんがその攻撃を避けつつ、僕の残っている背中を経由し床に着地、違う方の角へ向かう。

木製バットを持っていた仲間の方へ進んだため、その仲間がビビりつつもバットを死ぬほど叩きつける。(無論失敗する)
最終的になんとか部室の真ん中に囲い込み、一番広範囲で操作がしやすい攻撃方法、数学の問題集で最後は仕留めた(なんでやねん!)

どんなに、どんなに
数時間ボールに飛び込みながら守備力を鍛えようと、
声を出しながら素振りをしようと、
坂をもうダッシュしようと、

Gさんには勝てないのだ。

ここで思い出す。僕の部屋のゴキブリをバン!バン!と音を立てて迷いもせず殺していた母の勇敢さ。
そして気づいた、僕はゴキブリ自体にビビっていたのではなく、
殺生をすることに怖がっていたのだと。

あざっした!

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