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絵画の中に、ダイブする。

日本橋三井ホールで行われている「Immersive Museum」。

「印象派」の画家たちの作品を様々な映像表現で見せていくという展示会なのですが、
かなり盛況のようで、時間指定の入場券は前売りでほぼ完売、
私の行った時間も、たくさんのお客さん(主にカップル、女性のグループ、家族連れなど)でいっぱいでした。

まずもって、鑑賞スタイルが独特で。
四方の壁に囲まれた広い空間に、クッションなどが置かれていて、
そこに座ったり、寝転んだりして、まるでリビングでテレビを見るかのように鑑賞する形式。
美術作品をゆっくり座って作品を鑑賞するという経験自体、本物の美術館でもなかなかしない(できない)ことなので、とても貴重ですし、
まして今回は、美術作品そのものではなく、作品を「解体」「再解釈」した新しい姿を見せる形式。

普段は決まった大きさしかない美術作品が、
拡大されたり、拡張されたり。
空間全体に投影するというスタイルもあいまって、迫力がもの凄かったのはもちろんですが、
写真撮影OKだったので、撮っていておもしろかったのが、
鑑賞している人々の姿が借景になって、より印象的な写真になるなあと。

様々な映像的演出で楽しめたのですが、
特に圧巻だったのが、美術作品を三次元に分解して見せる演出。
かの有名なモネの「睡蓮」の、あの橋の下に、まるで潜っていくようなアングルで接近したり、
ほかにも、様々な作品に奥行きを持たせてみたり。
まるで絵画の世界の中に入ったような、まさにImmersive(没入する)な体験でした。おもしろかった…!

様々な作品が登場しましたが、一番惹き込まれたのが、モネの名画「印象・日の出」。
不勉強で初めて目にしたのですが、「印象派」という名称のきっかけになった作品とのこと。
日の出・日暮れの時間帯に特有の、あの青と赤のコントラスト、色彩がとても鮮やかで、美しくて。
印象派とは何かということが詳しく分からなくても、あ〜こういう絵画ね!と、一目見ればわかる独特の筆致、筆遣いも特徴的ですし、これはずっと見ていても飽きないですね…!

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