だから、舞台が好き。
昨日は、劇団☆新感線の「月影花之丞大逆転」ディレイビューイングを見るため、久々に映画館まで。
本当は大阪で生で見るはずだったけど、
緊急事態宣言で千穐楽が早まってしまい、見ることが叶わなかった作品。
こんな形だけど、見れて本当によかった…!
劇団☆新感線って名前はよく聞くけど、実際に見るのは初めてで。
噂には聞いてたけど、いやあー、気持ちいいくらい馬鹿馬鹿しかった!!(もちろんいい意味で)
これよく怒られないよね?!っていうパロディ、オマージュのオンパレードが続々。
やってること自体は清々しいくらいくだらないんだけど、
それを錚々たる役者さんが、全力で演じてるから、もう本当に爽快で。
語彙力足りないけど、とにかく楽しかった…!!
作品の舞台設定が、個性溢れすぎてる小劇団ということもあって、
演者の方々の昔の状況と重なる部分もあるのだろうな、と思いますし、
今のこの状況の厳しさ、エンタメ業界の皆さんの苦しさと通ずるであろうところもあって。
「舞台に過去はない、あるのは次の台詞だけ」「また次の舞台で会おう!」そんな台詞が妙に心に沁みました。
生で見れなかったのは残念だけど、
配信でよかったのは、演者の方一人ひとりの表情、立ち回りが至近距離でつぶさに見られたことで。
どれだけくだらないことをやっていても、
常にフルパワーで、まるでこの公演1回こっきりかのように演者の方々は舞台に向き合われているんですよね。
だから見てる側の心にも、強く響くものがあるんだなあ、と。
1公演やるだけでも随分と体力を使いそうなのに、
やってる側はこの熱量を数十公演、ときには1日2公演とかやってるんだよなあ、と思うと、役者の方々って本当にすごい(またも語彙力不足)。
この熱量、揺さぶられる感じ、ああこれが生の舞台だなあ…!って感じがして、これが私が舞台作品好きな理由なんだろうなあ、と。
テレビのバラエティとかももちろんおもしろいし好きなんだけど、やっぱりテレビとかにはない魅力が舞台にはあるんですよね。
編集もテロップもない、生身の人間だけがそこにいて、その表情が、声色が、佇まいがすべての世界をつくり出していく。
そんな、一人一人の役者さんが作り出す空気感、それに反響して、自分の心も揺さぶられていく感覚、その心地よさ。
舞台作品に心惹かれる理由って、改めて言語化してみると、そんなところにあるのかなあと思います。
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