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見方を変えると。

昨日の朝、出勤前にラジオを聴いていたら、
8時冒頭のコーナー「SUZUKI TODAY'S KEY NUMBER」で、投資の話題に。

投資ってなんだか難しそう、みたいな、あるあるな話題がひととおり繰り広げられた後に、
リーマンショック前から投資をしているという青木源太さんが言ったこんなひとことが、とても印象的で。

「『投資してない』ってことは、『日本円に100%投資してる』ってことなんですよね。」

ほーー、言われてみれば!と、全力で納得してしまいました。
確かに、そうですよね。

各国の通貨や株式、あるいは現物資産など、ひとくちに資産といっても様々ある中で、
何にも投資していない、ということは、
すべての資産を日本円というひとつの通貨で保有している、ともいえる。

安全な投資の基本は「分散投資」、
ひとつの資産に資金を集中させすぎず、様々な種類の資産にバランスよく投資することで、
いざというときに、資産を一気に失うことをある程度防ぐことができる、と言われていますが、
日本円に100%投資してる、という状態は、分散投資のまるで真逆、一点集中の典型ですよね。

日本円がすべての基準になっている世界、「昨日も今日も明日も1円は1円」という世界で普段生活しているから、なかなか気づきづらいけれど、
単位とか基準を変えて考えてみると、
株安で1株が100円だったのが80円に下がって悲しい、というのと、
円安で1万円がじゃがいも100個からじゃがいも80個になった、ということは同じ現象なんだよなあ、と。
(※数字はもちろん適当です)

外貨を持っていても近くのスーパーで買い物ができるわけじゃないし、
生活していくためには結局全部日本円に換えないといけないから、
「資産形成」っていってもなかなか感覚が湧きづらいけれど、
私たちが買い物して手に入れる「モノ」(現物資産)まで広く捉えて考えてみると、
何かが下がっていれば、必ず何かが上がっているし、
私たちが手出しできないところも含めて、この広い広い世界の全体では、ちゃんと均衡がとられてる。
そう考えると、「日本円」という一銘柄に全ベットして、値が上がった、下がった、と一喜一憂してるのって、確かにちょっと怖いな…と思ってしまいます。

私たちが普段生活してる、見えてる「世界」というのは、
本当に広い広い世界のごくごく一部、小さな小さな断片のひとかけらでしかなくて。
普段見えてる外側を知ろうとする、理解しようとするのは、
ちょっと面倒だし、大変なことではあるけれど、
そこから見えてくるおもしろさ、得すること、そういったものもたくさんある。
そう考えると、できるだけ興味を持って、「外の世界」を見てみたい。そんな気分になります。

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