見出し画像

「熱狂」と「共感」を結ぶもの。

20分以上ある番組の存在を、見逃し配信終了15分前に思い出し、
慌てて1.8倍速で観た、佐久間さんのアナザースカイ。

テレ東のプロデューサーさんや出演する芸人さんなど、
佐久間さんは本当にいろいろな人に愛されているのだなあ、というのがすごく伝わる放送でした。


当時は「入社した時には局制(作)のバラエティー番組が本当少なくて…」と振り返る佐久間氏。
だからこそ、「変えようと思ったつもりはないですけど、自分がやりたい番組を探していくと『これは作るしかないんだな』」という思考にたどり着けたそう。
「思いついちゃったことです。原動力は」と佐久間氏。「芸人さんのこの表情を見てみたいとか、このストーリー思いついちゃったから形にしたいとか」が、番組を作る原動力になっているそう。

他の取材などでもよく言われていましたが、
「自分から心からやりたい、つくりたいと思ったことをちゃんとやりきる」というところは、この放送でも度々言及されてて、
本当に終始一貫してるのだなあ、と。

そのくらいの熱狂がないと、
自分が自信を持って好き、良いといえるものでないと、
人の心を動かす、楽しませる、巻き込むこともできないのだろうなあ、と改めて痛感させられます。


でも、その一方で、
自分が熱狂できるものを作ってさえいればいいかというと、もちろんそんなことはなくて。
そのコンテンツを広めていこうと思ったら、
その熱狂、おもしろさ、魅力を多くの人が受け取れるように、
『共感』の輪を広げていかないといけない。
でないと、結局ひとりよがりな自己満足で終わってしまう。

佐久間さんのつくる番組がこれだけ多くの人にウケているのは、
佐久間さん自身がおもしろいと思って作っているのはもちろんだけれど、
それを他にも多くの人が同じように「おもしろい!」と思っているからですよね。

どちらかというと、
「自分自身が熱狂する」ことより「他人に共感してもらう」ことの方が難しいと思うんです。
世の中には、「おもしろい」コンテンツはたくさんあっても、
「流行っている」コンテンツはほんの一握り。
おもしろくても流行ってないものだっていくらでもある。

いかにして視聴者に「これおもしろいから見てみて!」と言わせるか。
そこにもきっと様々な工夫や仕掛けがあるのだろうし、
裏にはきっと小さくて地道な積み重ねがたくさんあるのだろうなあ、ということも同時に考えさせられるオンエアでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?