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アートを通して「地域」を見る。

昨日、カバー画像に使う写真がどうしてもしっくり来ず、
自分が過去に撮った写真の中から急遽選んだのですが、
そのついでに、そのときの写真をいろいろと眺めていました。

この写真、撮影されたのは2019年9月の宮城県石巻市。
"Reborn Art Festival"という、小林武史さんなどが手がけられているアートフェスを見に行ったときのもので。

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この鹿の写真は、メディア等でもたくさん取り上げられているので、
もしかしたらご存知の方もいるかもしれません。

ほかにも、石巻の風景や自然を背景に、様々なアート作品やインスタレーションが設置されていたReborn Art Festival。

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アート作品を熱心に見ていたのはもちろんなのですが、
当時撮った写真を振り返ると、作品とは関係ない、なにげない風景写真もたくさん撮っていたことに今さら気づきました。

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中には、震災から10年が経った今も、
まだあの時の爪痕が残る生々しい光景も。

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回りながら感じたのは、
主催者が見せたかったのは、アート作品ももちろんそうだけれど、
この石巻のありのままの風景もそうなのだろうな、ということで。

普段だったら見落としてしまいそうな、なにげない景色の美しさ。
決して「観光地」になっているわけではない場所でも、
立ち止まって眺めてみると、本当にきれいな風景が広がっている。

期間限定のアート作品と違って、景色はずっとそこにあるものだけど、
アートを介してその存在に気づかせてくれる、というか。

入り口はアートだったとしても、
そこにずっとある景色、情景、体験、出会う人の魅力に気づけば、
また石巻を訪れたい、そう考えるきっかけになるかもしれない。
そんな想いもこめられているのだろうなあ、と思います。

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