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「自分の未来」の先にしか、「誰かの未来」はないはずだから。

宮城では、メディアージというNPOが、政治や選挙を身近にするための情報発信を丁寧にやってくれているのですが、
その中心となって活動されてる方のツイートが興味深かったので。

メディアージは「投票に行こう」は言いません。
ただ、候補者の話を聞いたり考えに触れたら、ちょっとは選挙に興味を持てるかもしれないし、そういうきっかけを誰か一人のためにだけでも作れることが大切だと思っています。

「投票することが偉い、投票しない人はダメだ」というのは、確かに正論なのでしょう。
でもそれで投票率が上がるわけではないし、
むしろかえって多くの人を投票所から遠ざけてしまうだけかもしれない。

先週の「SCHOOL OF LOCK!教育委員会」でも、
若い世代向けに選挙に関する話題をしていましたが、
そこでとーやまさんがリスナーと話しているのを聞いて思ったのは、
「行かない人にもちゃんと理由があるんだな」ということで。

「全然候補者のこととか調べられてないまま投票するのは不安」
「わからないまま一票を入れるというのは無責任だと思ってしまう」
確かに、そうですよね。

「あなたの一票は、大事な一票です」
そう言われれば言われるほど、ちゃんとしっかり調べて、熟慮して、投票しなきゃいけないんじゃないか、そう思うのはある意味当然のことで。

でも、「日本の未来」とかそんな大層なことを考えなくても、
政治というものが、私たち個人の生活と関係ないわけがなくて。
普段は確かにちょっと縁遠いかもしれないけれど、
絶対どこかでつながっている。

逆にいうと、
自分の未来も落ち着いて考えられないくらい日々の生活に必死だ、という人に、「日本の未来」を考えろ、というのも無茶な話だし、
これからどう暮らしていきたいか、という考えが自分の中で曖昧であれば、
誰かを選ぼう、という基準も曖昧になるのは、ある意味当然のことで。
そこを切り離して、選挙のことだけ「大事だから真剣に考えてよ」ってのは、なんだか乱暴ですよね。

曖昧にしか考えられないなら、その曖昧な中で決めればいいのだろうし、
この2年間で社会情勢が激変して、
それでも自分の生活の中に、政治とか選挙が関心事として入ってこないのならば、
それ以上無理に距離を詰める必要はないのかもしれない。

自分の未来を思い描いた先に、
「他の誰か」とか「身の回り」「日本」の未来がある。
あくまで、そんなもんなんじゃないかなあ、と思いながら、
選挙特番をザッピングしてる10月最後の日曜日です。

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