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その向上心を、見習いたい。

今住んでる地域は、高齢化率50%overというところなので、
普段接する方も高齢の方が圧倒的に多いのですが、
そんな田舎にも、容赦なくスマホの波は押し寄せてきています。

特にここ数年、各携帯会社がガラケーを売らなくなってきたので、
最近は「今までガラケーだったけど、スマホに変えた」という人がひときわ増えてきた印象で。

そんな地域の方向けに、スマホの使い方をお教えする時間というのを作ってときどきやっているのですが、
数こそ多くないものの、何人の方にはコンスタントに来ていただいています。

ガラケーだったときは、電話とメールだけ、という人がほとんどなので、
スマホに変えても「電話とメールだけできればいい」という方も多くて。
でもそんな方も、周りから「こんなことができる」「あんなことができる」という話を聞いてみると、
「じゃあやってみようかしら」となるみたいです。
子どもや孫がLINEを使っているから、自分も使えるようになりたい、とか、
暇なときにYouTubeで動画を見てみたい、とか、
ほかにも思わぬ要望が出てくるときもあります。


スマホの使い方を教えていて感じるのは、
そうやって教わりに来る人たちって、
「自分でできるようにしたい」という思いが、向上心が強いのだなあ、ということなんですよね。

正直、なんか操作がうまくいかない、とか、
設定の仕方がわからない、とかだったら、
人に任せてやってもらう、という手だってあると思うんです。

でも、ちゃんと自分でできるようになりたいから、
ひとつひとつの手順を丁寧にメモを取って、
なんなら何回も、同じ操作をちゃんと覚えられるようになるまで繰り返し教わりに来る、という人もいて。

やはりひとつの動作を覚えるのに時間はそれなりにかかるのですが、
それでも投げ出さずに、途中でめんどくさくならないで、
できるようになろう、ってしてるのは、純粋にすごいなあと思います。


年をとると、どうしても新しいものを覚えようという意欲も減ってくるのかな?と勝手に思っていたんですが、偏見だったみたいです。
シニアの方でも、新しいものに貪欲な方はいるし、程度の差こそあれ、そうやって新しいものに対応していこう、身につけていこう、という意欲を持っている方はそれなりにいて。

かえって、若い我々のほうが、
社会が「こちら側」に向けてつくられている部分が多いからこそ、
異質なものに適応せずにすむというか、そこで横着できちゃってる部分はあるのかもしれないし、
この「向上心」は、もっともっと見習っていかないとなあ、と思います。

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