![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82443918/rectangle_large_type_2_adfc9c8b71260fb3d8177729777718b6.jpg?width=800)
京都の休日 46 〜【嵐山】夏の風物詩、鵜飼(うかい)に魅せられた夜のこと〜
まるで平安時代に
タイムスリップしたかのような
ひと時でした。
夏の夜の風物詩
「鵜飼(うかい)」。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82444014/picture_pc_5f28b9b6ebea0d20aec81c99d71f8347.jpg?width=800)
これを船上より鑑賞した様子を
今回はご紹介いたします。
場所は嵐山を流れる
「大堰川(おおいがわ)」。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82444059/picture_pc_c38f2ee628c36105c376976706f59281.jpg?width=800)
平安時代より船遊びの場となっていた
景勝地です。
夜8時。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82445076/picture_pc_afd8a4bc47cf9d231fbbafb5617899ac.jpg?width=800)
こちらの小舟に乗り込みます。
しっとりとした
夜の雰囲気の中を
かがり火に向かい
進んでいきました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82445122/picture_pc_ace32834884cba63aa6958d52d268843.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82445123/picture_pc_4ce57cc83dc8167d275baa4e4cca764c.jpg?width=800)
かがり火のある小舟には
「鵜匠(うしょう)」の方々が控えていて。
風折烏帽子(かざおれえぼし)に腰みのといった
昔ながらの装いをされているのです。
もう一つの主役
五羽の「鵜(う)」もおります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82445727/picture_pc_454ab1181b4cfb24d63904db36dafca9.jpg?width=800)
お行儀よく並んでいることには
とても驚かされました。
いよいよ、
漁が始まります。
皆で固唾を呑んで見守っていると
船頭さんの
「声出してくださいね!」のご指示が。
鵜を操る鵜匠さんたちは
「おらんか。おらんか。」
と声をかけているのです。
それに合わせ、
(このご時世ですので)ひっそりと
「がんばれ〜。」と
鵜を応援するわたしたちでした。
すると、勢いよく
鵜たちが水に潜り始めるのですね。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82445887/picture_pc_53f6ab804234d44aa6e594178e917170.jpg?width=800)
何度か繰り返していると
ようやく一羽がお魚を捕まえました。
鵜匠さんが
きゅっと鵜の口からお魚を取り出します。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82445927/picture_pc_521ce2cee1229039f49b635ee5b138e6.jpg?width=800)
こうして鵜飼で獲れたお魚というのは
傷がつかないため鮮度が保たれるのだそうです。
そのため、安土桃山時代には
献上品となっていたとのこと。
鵜飼自体も幕府より守られていました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82446363/picture_pc_66003999806a4b8a27ea8e47893378c0.jpg?width=800)
徳川家康にも、
毎年鵜飼で獲れた鮎が献上されていたようです。
ただし、明治時代に入ってからは
効率よく行なえる漁が主流となり
鵜飼は減少してしまったそう。
現在は、観光地で鑑賞するものとして
主にのこされております。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82445964/picture_pc_5deade7388282a6973049925815df244.jpg?width=800)
最後に、印象深かった
「鵜」と「かがり火」のお話を。
茨城で、こちらも伝統的な方法で
捕まえられた海鵜。
(これができる方は現在三名しか
いらっしゃらないのだとか。)
京の地で、
漁に出られるよう育て上げられます。
一羽一羽、名前もあるそう。
鵜匠さんの初恋の人の
名がつくこともあるとかないとか。
25羽ほどが一緒に暮らす中で
毎晩元気な5羽が選ばれ
舟に乗ります。
並び順は、
仲良しを隣同士にするとのことで
人間らしさを感じてしまいました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82446281/picture_pc_9ea07dfd19c6bbeac02355c807a71d1e.jpg?width=800)
そして、かがり火。
この炎がとっても綺麗なのです。
ずっと眺めていたくなるほどで。
使われているのは
赤松。
風に乗って運ばれてくる
香りもいいのですよね。
お舟を降りる頃、
鵜を乗せた舟が遠ざかってゆくわけですが
火が小さく小さくなっていく
その光景も愛おしいものでした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82446207/picture_pc_0bd03419634b7a78afae66331ca56bc1.jpg?width=800)
鵜飼という伝統にふれ
昼間とはがらりと異なる
大堰川の雅な空気も感じられ
とても素敵な夜となりました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82446178/picture_pc_fa42489c64dffbf6020027646f575612.jpg?width=800)
貴重な体験に感謝いたします。
ありがとうございました!
今回は、夜8時の乗合船にお邪魔しましたが
夕焼け空も愉しめる夜7時の回もございます。
また、お食事付きや、貸切のプランも
ご用意があるようですので
ご興味のある方はぜひ
下記公式サイトよりご確認くださいませ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/82446169/picture_pc_07a23201975c3238f3592530e6fcbf22.jpg?width=800)
嵐山鵜飼・乗合船
開催日:2022年7月2日~9月23日
開催時間:7月2日~8月31日:19:00・20:00の各日2回出船/9月1日~23日:18:30・19:30の各日2回出船
✴︎18:00より当日の乗船受付開始
✴︎運航時間約1時間
乗船場所:嵐山通船北乗り場(京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町)
https://arashiyama-yakatabune.com
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?