◎雨水・うすい「2月19日〜3月5日頃」《二十四節気》
「立春」に続く
二十四節気(にじゅうしせっき)
「雨水(うすい)」。
雪が雨に
氷が水へと
変化する季節でした。
暖かい日が増え
末候の《草木萌動・そうもくめばえいず》の間には
「春一番」も吹きましたね。
さて、今回も「雨水」を
二十四節気をさらに3つに分けた
「七十二候(しちじゅうにこう)」と
「和菓子」とともにふりかえりたいと思います。
始まりは、
《土脉潤起・つちのしょううるおいおこる》
雨水の初候
2月19日~2月23日頃
雪解けにより、大地が潤い始める頃。
この時に和菓子としてご紹介したのは
『下萌(したもえ)』でした。
「立川伊勢屋」さんのものです。
のこる雪の下から
新芽がそっと顔を出す様子が
表現された一粒。
練り切りの中はこし餡です。
国営昭和記念公園内の
日本庭園でいただきました。
《霞始靆・かすみはじめてたなびく》
雨水の次候
2月24日~2月28日頃
「春霞(はるがすみ)」がかかり
淡くぼんやりと見える遠くのお山。
春の麗しい景色の一つですよね。
この時のお菓子としてご紹介したのは
『西王母(せいおうぼ)』。
「梅花亭」(神楽坂)さんのものです。
不老不死の実とされる
古代中国の仙女「西王母」の持つ
桃のかたどられた一粒となっております。
《草木萌動・そうもくめばえいず》
雨水の末候
3月1日~3月5日頃
草木が芽吹き始める頃。
この時の和菓子としてご紹介したのは
『ひちぎり』です。
「梅花亭」(神楽坂)さんのもの。
蓬の緑と、桃色が
春らしさを演出していますよね。
中は粒あんとなっておりました。
始まりの頃は
春の気配がうっすらと感じられた
「雨水」も
終盤にさしかかる頃からは
すっかり春本番の暖かさとなってまいりました。
続く「二十四節気(にじゅうしせっき)」は
「啓蟄(けいちつ)」。
3月6日~3月20日頃
虫たちが冬ごもりから
目覚める季節です。
冬の間、静けさに包まれていた山々も
だんだんと賑わいをみせてゆきます。
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