京都の休日 #28 〜城南宮:『源氏物語』の世界でたおやかな梅のお花見を〜
ほのかな香りに、
紅白に咲きほこる花々、
広がるピンク色の絨毯と。
今回、ご紹介する
城南宮(じょうなんぐう)には
このような夢見心地な
神苑/庭園がございます。
その名も
「源氏物語 花の庭」。
春の山、平安の庭、室町の庭、
桃山の庭、城南離宮の庭
の五つのエリアにて構成される庭園です。
そこへ植えられているのは
『源氏物語』に登場する
80種の草木。
その中でも、
「春の山」に育つ
150本のしだれ梅が満開となる
早春の景色は、
京都の絶景として
多くの人に知られるようになりました。
その理由は
芳しく麗しいしだれ梅に加えて
美しい苔の上の
深紅の椿も愉しめるから。
目の離せなくなる風景です!
このたおやかな梅園を抜けると
椿が数多咲く小道へと
つながっていきます。
さらに、
「桃山の庭」では桜を、
錦鯉の泳ぐ池のある
「室町の庭」では
これからが見頃の藤やツツジを、
「平安の庭」では
紅葉を
「城南離宮の庭」では
かつて貴族が花見の宴を開催していたという
枯山水の庭園を
堪能できるそう。
四季の移ろいを
鮮やかに感じられるこちらの神苑。
光源氏のような平安貴族が
雅に遊んでいる様子が
目に浮かぶようです。
ここまで、お庭の魅力を
お伝えしてまいりましたが
「方除けの大社」である城南宮。
引っ越し、工事、旅行の安全の祈願に
各地から人々が訪れます。
1200年の歴史と
美しい四季の風景に
身を委ねることのできた
京都でのひと時でした。
写真・文=Mana(まな)
城南宮
住所:京都市伏見区中島鳥羽離宮町7番地
(京都駅 八条口からの直通バスが便利です。)
拝観時間:午前9時~午後4時30分(受付 午後4時終了)
https://www.jonangu.com
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