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言葉よりも行動する

『先ず行う、其の言は然る後に之に従う。』 (まずおこなう、そのげんはしかるのちにこれにしたがう。)

まず実行することが第一だ。言葉で言うことはそのあとでよい、という意味。

孔子先生の門下には様々なタイプの弟子がいたそうです。黙々と頑張る者。挫折しそうながらも頑張る者。武闘派で先生のボディーガードをつとめた者。その中の子貢(しこう)は頭脳明晰で弁も立つ。商才もありお金持ち。孔子先生を心から尊敬し、先生に認められたいと勉学に励む可愛らしいところもあったそうです。そんな彼の欠点は、言葉が先行してしまうところでした。

子貢は先生に、「君子とはどんな人物をいうのでしょう」と聞きました。

すると孔子先生は、「先ず実行することが大切だ。説明や言い訳はあと。」と言います。

君子としての要素はたくさんありますが、先生は敢えてこの一言を言ったのは、相手が子貢だったからだそうです。

彼が最も苦手だった「不言実行」の大切さを一番にあげました。

私はいつもこの言葉を意識していますが、そう簡単なことではないですね。ついつい言葉が先に出てしまいます。

最近の不言実行といえば、生徒の家を回って無料でZOOMの設定をしています。ZOOMとはオンラインミーティングのアプリですが、最近はコロナウイルスの影響で利用せざるを得ない方が増えています。

ITに抵抗感のある方にとってはこれほど苦痛なことはありません。日常からPCを使っている人にとって例えば「ウィンドウを右に移動させて・・・」というとそれだけで理解できますよね。でもそうでない人にとっては「ウィンドウ」と聞いただけで焦って焦点が合わなくなる人もいます。

なので私は最初だけは直接、設定やレクチャーをするべきだと思い、実際に行っています。ほかのスタッフは遠隔で出来る方法を一生懸命考えています。キリがないからという理由?で。

(考えてる間に何件も回れるでしょ)と言う前に黙って回っています。

キリがないのは我が理由。「一人でも安心と安全をきちんとお伝えすること」が一番大切だと思うし、実際に回って想像以上に感謝のお言葉を頂いている。周りが動かないなら誰よりも早く行動にうつす。本当にキリがないかどうかは「やってみてから」でも遅くないですよね。

たったひとつの思考の違いでこれほどにまで行動が変わるんです。

実はプログラミング教育も似たようなことが言えます。上達のコツは「スモールPCDA」。PCDAの回転率が高ければ高いほど技術が身につきます。

2500年以上前の先人の叡智は今もなお変わらず、大切であるということが分かりますよね^^