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「辛かったね」と認められた二歩目【ポジウィル体験記②】

ポジウィルキャリア、2回目の面談。
今回はインナーチャイルドワークを行った。


私と家族の関係

これまで、自分の家族のことを説明する時は「スパルタな父に育てられた」と一言で片付けていた。それぐらい厳しかった。よくわからないけど怒られたこともあったし、父の短気がそれを引き起こしているんだろうということも、大人になって少しだけ理解した。そんな父だから仕方ない。母は母で短気モードに入った父を止められないし、当時の私にはやり過ごすしか方法はなかった。黙っていれば落ち着いてくる。それまで待てばいい。

「幼少期につらかったことは?」

という問いに答えるのも最初は難しかった。真穂さんからの丁寧な問いかけに答えていくと、「思っていた以上に自分は傷ついていた」ということに気づいた。

父に怒られることが怖かった。もちろん怒られた理由があったこともわかっているけど、なんで怒られているのかわからないこともあったこと。いつの間にか「怒られないように」生きてきたこと。母はその分優しかったけれど、でも母は父に怒られた私を黙ってみていたこともあったこと。大丈夫という言葉がなかったこと。父に言いたいことも母に言いたいこともたくさんあったけれど、言っても無駄だと思っていたこと。
どんなに勉強を頑張っても、「勉強していない時間があること」を見つけては両親から勉強しなさいと言われていたこと。「バイトをしたい」というだけで学生の本分じゃないと怒られたこと。いつの間にか、好きなこと、やりたいことをやることに罪悪感を感じるようになっていたこと。
「心配だから、苦労をさせたくないから」という理由で、私のやりたいことを否定されたこと。行きたいと言った大学に行かせてもらえなかったこと。そう思っていたことを伝えると、「あなたが選んだからじゃない」と私のせいにしてきたこと。

もちろん今まで育ててくれた父にも母にも感謝している。家を離れた今では割と良好的な関係を築けている。

でもこうして羅列してみると、結構支配的(と両親は思っていないだろうけど)な環境の中で生きてきたんだな、と思った。自分が自分らしく生きようとすると(結果的に)怒られてきた人生だったし、やりたい気持ちすら認めてもらえなかったので「やらなきゃいけないことだけ、しなきゃいけない」「ずっと頑張らなきゃいけない」という縛りをいつの間にか自分に課していた。私は「ただ両親に認めてほしかった」だけだったのかもしれないと、改めて気づいた。

そして真穂さんから、「当時の自分が今目の前にいたら、どんな声をかけてあげたいと思いますか?」と問いかけられた。

このワークを受ける前は、こう聞かれたとしても「頑張ってきたな、というぐらい」という感じで、過去の自分を置き去りにしていたと思う。
でも、この1時間の面談で、私は過去の自分の苦しかった気持ち、辛かった気持ちを丸ごと認めてあげられたような、そんな感覚になっていた。心から「これまで辛かったね、頑張ってきたんだ」と思えたし、これまで生きてきた中で感じたことのなかった、不思議な感覚だった。

こういう中で育ってきたからか、なかなか自分の意見を考えることも、それを伝えることもしないで生きてきた。相手がOKそうなことだけ伝えて、自分の思いは見ないふりをしてきた。目の前の相手が不機嫌になれば短絡的に「自分が悪い」と思い、自分が変われば機嫌がなおるだろうと、そういう生き方をしてきた。
長らく自分の気持ちを押し込めてきたことに、改めて気がついた。

今回の面談で得たこと

・これまでの自分は自分なりに頑張ってこれていたということ
・ずっと頑張り続けなければという気持ちでいたこと
・当時の自分に頑張ったねって言えたこと、そしてそれは今の自分にも素直に言えそうだなという感覚があったこと。

2回目の振り返りより抜粋

自分はそれなりに生きてきたと思っていたけれど、過去にしっかり傷ついてしまった気持ちがあって、それを認めて受け入れられたこと、どうやら過去に置き去りにしてきた気持ちが、今を苦しめている原因なのかもしれないと気づけたのが大きな収穫だった。


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