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124.精神一到何事か成らざらん。人の無限の可能性を活かすは集中力にある

著・三松會 占心行動学塾長  脇田尚揮   ■LINE公式アカウント■
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人には無限の可能性があります。1つのことを徹底的に極めることにより、名前の如く“神業”と言われるくらいにまで持っていけることも少なくありません。もちろん、そのレベルに至るまでには相当な鍛錬・修練が必要になってくるのは言うまでもないでしょう。

では、それは才能や能力といった先天的なものによるのでしょうか。確かに、資質による面も少なからずあるとは思います。しかし、実際的には何度も同じことを繰り返すことによって磨かれていくケースが多いのです。

しかしただ漫然と繰り返していくだけでは、単純作業が素早くなるだけで神業の域にまで到達することはできません。そこで大切な考え方が「精神一到何事か成らざらん」の姿勢です。

これは中国の宋代の儒学者である朱熹(朱子)が、『朱子語類』に示した一節です。その意味は、陽気(万物が生じて活動しようとする気)が発生すれば、金属や石のように硬いものでも貫く。同じく精神を集中して物事に当たれば、どんなに難しい事でも不可能なことはない、というもの。

つまりは、精神を集中させるということが、才能をも凌駕する技術を身につける上で大切だと言えるのです。日々の同じことの繰り返しの中でも、集中して事に当たるのとそうでないのとでは大きな差が生じます。

集中することで、私たちは周囲のことや今自分が置かれている状況などが気にならなくなります。そしてさらに没入すると、時間を忘れ、眠気が無くなり、単純な失敗をしなくなります。ある意味これは、仏教でいうところの“無我”の極致とも言えるものかもしれません。

そのように我を感じなくなるくらい集中して物事にあたっていれば、神の領域にまで自分を持っていけることも不可能な話では無いのです。

Q.あなたは何をしている時に最も集中していますか? 集中力を引き出したり維持するための工夫はありますか。


24.神性に至るためには何を遺すのかの「問い」を