153.悩みの根源は往々にして一つ。無闇に分解せず大元を断てば万事解決する
著・三松會 占心行動学塾長 脇田尚揮 ■LINE公式アカウント■
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生きていれば悩みは尽きないもの。何とかして解決しようとしても悩みは繋がっていることが多く、枝葉の問題に対処しても上手くいかないことが多いと言えます。そのため、原因を分析したり追及することも少なくないでしょう。
ただ、そのために問題を分解して各対処法がわかったとしても、それらの根源から断たなければ悩みの芽がまた顔を出してきます。そのため、大元がどこにあるかを探りそこに注力することが重要だと言えます。
唐の時代の高名な禅僧・趙州(じょうしゅう)は「放下著(ほうげじゃく)」の大切さを伝えました。これは一切を捨てると上手くいくことを意味する言葉です。世の中には重たい荷物をたくさん担いで、それを捨てられない人は少なくありません。
地位や財産へのこだわり、肩書や過去の恋への未練などは、手に入れたいと渇望するがゆえに悩みの根源となるもの。本来、捨ててしまえば身軽になれるはずなのに、年齢を重ねるほど荷物は増えていき重くなっていきます。
これらが悩みの大元であることが多いのですが、せっかく手に入れたものや手に入りそうなものを簡単には捨てられないのが人情。しかし、捨てるべき転機というものが人生の節目節目にはあるのです。
そうした節目でいつまでも執着して追い求めていると、進むべき方向が分からなくなったり悩みで目が曇ったりしてしまいます。そんなときに“放下(捨て去る)”ことで、ありのまま“素”の自分に戻るのです。
さらに捨てたという意識すらも捨てる(一切気ににならなくなる)ことができれば、視界は明瞭になり悩みのない境地に至るはずです。そして、それ以降悩まされることはなくなるでしょう。
悩みは大元から全て絶ち、絶ったそれすらも忘れたとき無くなっているものなのです。
Q.あなたは悩みの大元を断った経験がありますか? そのときのコツは何でしょう。