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181.感謝の言は人心のリトマス試験紙。社内でどれくらい感謝の念が見えるか

著・三松會 占心行動学塾長  脇田尚揮   ■LINE公式アカウント■
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私たちが日常使う言葉の中で最も美しいものを挙げるとすれば、やはり感謝の言葉ではないでしょうか。代表的なものが「ありがとう」ですよね。この「ありがとう」の語源は、元々「有り難し」つまり、滅多にないほど素晴らしいという意味から来ています。

また、仏教語であったとも言われ『法句経』にある生命の驚きと感動を伝える言葉が、時代と共に感謝を表す言葉となったとも。何気なく使っている感謝の言葉ですが、実はそれこそ大変“有難い”意味を帯びているのです。もしかすると感謝の言葉には、その言葉自体が持つ音韻に強いパワー“言霊(ことだま)”が宿っているのかもしれません。

「日常の感謝行為」に関して、ある企業が全国の10代~50代の男女1,000人を対象としてアンケートを実施しました。それによると、1日に「ありがとう」を言う平均回数は7.5回。対して、言われる回数は4.9回で、言う回数の約3分の2に留まり、「ありがとう」の“格差”が見られたとのこと。

また、「ありがとう」をたくさん言う人ほど精神的なストレスを引きずりにくいことが分かりました。「ありがとう」を1日に20回以上言う人の36.6%がストレスを受けても1日経てば忘れており、全く言わない人の40.5%が1週間以上引きずるのとは対照的な結果に。

このように、感謝の言葉というのは人の心の豊かさや余裕を反映する“リトマス試験紙”のようなものと言えるかもしれません。特に、プライベートな付き合いではない会社内でのコミュニケーションにおいて、この「ありがとう」が交わされているかは社内のムードがどのようなものであるかを如実に反映していると言えます。

さらに先のアンケートでは、社内において部下が上司に感謝を伝えているつもりでも伝わっていない、上司は自分の方が部下に感謝を伝えているつもり、という上下関係の意思疎通の難しさを思わせる結果が出たとしています。

これほど簡単な五文字の「ありがとう」を口に出すだけで、組織の空気は軽やかになり対人関係が円満になるとしたら、言葉にしないのは勿体ないのではないでしょうか。

Q.あなたは有難うと言われることと、言うことのどちらが多いでしょうか? 身近な人に言えていますか。


81.今の自分が「理想の自分」かどうかを占いで確認する