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157.事業の目的は利益だが、事業の本質は社会に資する事。それが循環を生む

著・三松會 占心行動学塾長  脇田尚揮   ■LINE公式アカウント■
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私たちが生活する社会には“法”というルールが存在します。そして、事業には会社法という独自の法律が存在します。その中に会社とは一体何を成すべき組織なのかということが書かれてあります。

会社がその事業としてする行為及びその事業のためにする行為は、商行為とされており(会社法5条)、これは会社が営利を目的とすることを前提とするものである。と、このように記載されています。

つまり、会社における事業の目的は「利益を出すこと」だと言えます。こう聞くと、儲けることは法も認める行為であり、利益をバンバン出していくべきだと思えます。しかし、この考えには肝心な見落としがあります。それは経済活動は本来“人の行為”だということ。

事業の本質というのは人を中心に置いた“幸せ”が大切です。経営者・従業員、顧客、世間この3者が幸福でなければ、事業として的外れであり失敗ということになります。つまり会社は「関わる人が幸せになる、幸せにする」ことがミッションなのです。実はこのことは会社法をよく読み込むと見えてきます。

会社の営利性とは、単に会社が①対外的な営利活動により会社自身が利益を獲得することを目的とするだけでは足りず、②社員の利益を図ることを目的とし、その事業から生ずる剰余金等が社員に分配されることをいう(会社法105条2項,105条1項1号,2号)とあり、第8編には「罰則(業務停止命令など)」が規定されています。

これは経営者と従業員が豊かになり、顧客に対して不誠実なモノ・サービスを販売してはならないというだけでなく、世間を騙そうとしてはいけない、すなわち“三方よし”を目指しなさいと暗に示しているものと考えられます。

そしてそれを事業で成すことができれば、自ずとヒト・モノ・カネの“循環型経済”が生まれるのです。

Q.あなたの働く目的は何ですか? そしてその本質は何でしょう。


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