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ガロアの原稿と検定テキスト原稿、そして横浜フェス…

 1月3日から仕事を始めて、1日も休みが取れず、あっという間に2月になってしまった。横浜フェスまで、ついに10日となってしまったが、このところフェスの準備も急ピッチとなり、それ以外も連日のように社内外のミーティング、会食などが続いている。決めなければならないことが多すぎて、毎日50~60近いファイル(案件)を抱えて、恵比寿の仕事場と広尾のオフィスを往復している。たまに、何をしているか自分でも分からなくなるほどだ。まさか歳のせいではないと思いたいが…。
 ガロアの原稿は第2特集の石垣島、泡盛紀行を書き終え、第1特集のジャパニーズウイスキーの定義、世界のウイスキー定義の原稿準備に入っている。もう一度、スコッチやアイリッシュ、アメリカン、カナディアンの定義をおさらいするとともに、いかに世界4大ウイスキーに比べてジャパニーズが遅れているか、その定義が分かりにくいかを整理したいと思っている。
 最近、中国の方、中国企業の方とミーティングをすることも多いが、ジャパニーズの造りについて、大いに誤解している節もある。いや中国人だけでなく、世界中の人が正しく日本のウイスキーを理解しているだろうか。もちろん日本人についても言えることだが。そういえば昨日、国税庁の輸出入の12月の統計数値が出て、これでようやく昨年一年間の数字が出たことになる。
 それを見ると、昨年一年間の日本産ウイスキーの輸出金額は501億円となり、昨年(2022年)の561億円を60億円ほど下回った。これは2005年以来、実に18年ぶりの対前年比マイナスで、20年近く上昇してきた輸出金額に、初めてブレーキがかかったになる。ちなみに2004年の輸出金額は約10億円で、2005年は9億円である。つまり、それからわずか17~18年ほどで、日本ウイスキーの輸出金額は50倍以上に膨れ上がったことになる。もっとも2004年当時稼働していた蒸留所は6ヵ所ほど。今はその数が97ヵ所となっていて、こちらは16倍ほどだ。
 ということで(?)、次号ガロアの巻頭特集はその問題に取り組もうと思っているが、ガロアの原稿ばかりを書いているわけにもいかず、このところ並行してウイスキー検定の公式テキストの大改訂版の原稿も書き進めていた。今回新規で書かなくてはいけない蒸留所が50ヵ所近く。1日2~3ヵ所とノルマを決め、原稿を書いている。出版は今のところ4月下旬を予定していて、今年9月の第19回ウイスキー検定から、この新しいテキストに切り替わることになる。それに合わせて、オンラインセミナーも5月くらいから開始する予定だ。
 そういえば今日、2月1日からいよいよ『ジャパニーズウイスキーイヤーブック2024年版』が発売開始となる。すでにアマゾンなどでも大量の注文が入っていて嬉しい限りだが、2月11日の横浜フェスでは私のサイン入り本も販売する。いつものフェスのようにサイン会の時間はないが、事前に100冊ほどにサインをしておこうと思っている。フェス当日は1部で2回、2部で2回、合計4つのトークショーが入っていて、今その準備も急ピッチで進めているところだ。
 横浜フェスが終われば、翌週18日(日)が秩父フェス、そして3月には2回目の倉敷フェスにも、私自身ウイ文研のブース要員として参加予定だ。各フェスに出るついでに、再び日本の蒸留所を回りたいと思っている。さらに5月には、5年ぶりとなるアイルランド取材も待っている…。


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