土屋守のウイスキー日和

作家、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』の編集長…

土屋守のウイスキー日和

作家、ウイスキー評論家、日本初のウイスキー専門誌『Whisky Galore』の編集長として活躍中。ウイスキー文化研究所代表。2011-2023年8月までFCブログ(http://mtsuchiya.blog.fc2.com/)。9月よりnote始めました

最近の記事

ジャパニーズの法制化に向けCFがいよいよスタート

 ついに昨日からマクアケのクラウドファンディングがスタートした。ジャパニーズウイスキーの法制化を目指して、私たちが一般社団法人・日本ウイスキー文化振興協会、ジャパニーズウイスキープロモーションコミッティ(JWPC)を設立したのが今年7月1日のこと。  議員連盟を国会につくってもらうためにも、10万人の署名を集めるためにも、そしてそのための調査、プロモート活動をするにも、すべて一般社団法人をつくって、ウイ文研とは別にやるしかないと考えていたからだ。といってもウイ文研の中に私一

    • マクアケのクラウドファンディングとジャパニーズの法制化に向けて

      いよいよ来週火曜日、10月29日からマクアケのクラウドファンディングが始まる。一度9月中旬にスタートしようと思っていたが、いくつかの返礼品が間に合わないことが分かり、もう一度、一から見直しを迫られていたからだ。この1カ月、返礼品等の見直しをはかり、ようやく来週から開始することができるようになった。    そのことの報告もあり、昨日(24日)、夕方6時から(一社)日本ウイスキー文化振興協会(JWPC)の評議員ミーティングを、ウイ文研のスクールで行った。現在、JWPCの評議員は

      • 藤原新也さんの個展と下田のウイスキーフェス、TWSC…

         宮古、小山から帰って休む間もなく、ガロアの校正、テイスティング原稿の執筆。16日の水曜日には夜6時半からTWSCの実行委員会ミーティング。すでに第7回のエントリーが始まっているが、急遽、ジャパニーズクラフトウイスキーのカテゴリーを造り、それだけ特別に審査することを決める。合わせて中国の白酒カテゴリーも新設し、エントリーを受付たいと考えている。  ジャパニーズクラフトについては実行委員の意見も聞きつつ、最終的に1日の仕込みが2トンサイズまでをクラフトとすることにした。日本の

        • 宮古のエルアミーゴと、栃木の日光街道小山蒸留所

           先週はガロアとコニサー倶楽部、コニサー教本(スコッチ編)の原稿・校正作業が続いていたが、WPの問題作り、マクアケの準備が一段落したところで、11日の金曜日・夜にスクールの新企画 “話題のボトルを飲む” シリーズの第1回目として、アイリッシュの6種をテイスティング。  12日の土曜日は11時過ぎの東北新幹線で盛岡へ行き、そこから県北バスで宮古へ。「エルアミーゴ」の開店50周年と、シングルモルトを味わう集いの25回目に出るためで、同店の千崎さんとは1995年以来の付き合い。私

        ジャパニーズの法制化に向けCFがいよいよスタート

          ペルノの究極のテイスティングとガロアの原稿、そしてアイリッシュの準備…

          このところあまりに取材やミーティングが多く、さらにガロアの原稿執筆とその校正、ウイスキーコニサー教本の原稿、またコニサーの「コニサー倶楽部」の原稿等があり、ほとんど朝起きてから寝るまで、それらの作業に忙殺されている。ミーティングでは中国関係の人と会うことも多く、中国のウイスキーの勢いを感じることも多い。  もちろん来年のTWSC(第7回)では白酒のエントリーも行いたいと思っていて、私自身白酒の勉強も始めている。ぜひ来年は、中国のウイスキー蒸留所だけでなく、世界にも中国にしか

          ペルノの究極のテイスティングとガロアの原稿、そしてアイリッシュの準備…

          飛騨高山ツアーとアイリッシュのテイスティングセミナー

           今週もマッカランのインタビューや、JWPCのクラウドファンディングに向けたミーティング、ガロアのクラフト蒸留所・創業者インタビューなど、スケジュールが満載で、その合間にWPの問題作り、中国版ウイスキー検定のテキスト、そしてコニサー教本のスコッチ編の校正に明け暮れていた。もちろん、午前中は毎日次号ガロアの原稿書きである。次号はコンテンツが満載で、久しぶりに128ページを超えて136ページでの発行だ。  実は2~3号前から検討していた紙質の変更を次の号から行うつもりで、今より

          飛騨高山ツアーとアイリッシュのテイスティングセミナー

          京都での講演のあと、愛知県の碧南蒸留所と清洲桜酒造の2ヵ所を訪れる

          コニサーのWPの問題作り、中国版検定テキスト、コニサー教本のスコッチ編の製作、校正作業と、『コニサー俱楽部』のマスターオブウイスキーへのインタビュー、そしてガロアの原稿におわれていた。26日の木曜は午前中の新幹線で京都へ。関西醸友会から講演を頼まれていたもので、午後2時45分から50分間ほど、ウイスキーがなぜ世界の蒸留酒になり得たのか、今のウイスキーの現状についてお話をした。日本酒の蔵人や、サプライヤー関係の人たちがメンバーで、今回は110名ほどが参加していた。  それが終

          京都での講演のあと、愛知県の碧南蒸留所と清洲桜酒造の2ヵ所を訪れる

          イヤーブックとガロアの取材で山形の遊佐町を訪れる

          3連休明けの先週火曜日からはミーティングが集中していた。さらにガロアの企画で、このところグレンロセスやデュワーズのダブルダブルのテイスティングや、さらにアメリカのABバイオテックの新しいウイスキー酵母のテイスティングも行っていた。ABバイオテックはマウリも傘下に持っているので、同社のピナクル酵母を進化させたディスティンクションという、8種類のウイスキー酵母(ドライ)を今回新発売。そのテイスティングを依頼されていたもので、詳しくはすべて、次号のガロアを見ていただきたい。  火

          イヤーブックとガロアの取材で山形の遊佐町を訪れる

          中国浙江省千島湖で開かれた国際フォーラムに参加し、中国ウイスキーに圧倒される

          9月に入ってあまりに忙しく、また社内でスタッフの移動もあり、このブログを書くことができなかった。毎日数件のミーティング、そして原稿、あらゆる案件を処理しなくてはならず、時間がまったく取れなかったからだ。 9月5日から9日までの5日間、中国の浙江省・杭州市の千島湖に行っていた。中国初の国際ウイスキーフォーラムが3日間、千島湖畔のリゾートホテルで開かれ、そこにスピーカーとして招待されていたためだ。中国を訪れるのは1990年代半ばにウーロン茶取材で福建省に行って以来、ほぼ30年ぶ

          中国浙江省千島湖で開かれた国際フォーラムに参加し、中国ウイスキーに圧倒される

          コニサークラブのツアーと、各種のテイスティングセミナー

           一週間が早すぎて、何が何だか分からない状態がずっと続いている。先週も月曜日に白州取材に行き、そのままシマノの釣り取材。もどって火曜日はJALの機内誌の連載でミーティングを行い、さらにその後、もう3年くらいやっている北海道千歳の新しい蒸留所のミーティング。合い間にガロアの校了の最終スケジュールを確認して、水曜は午前中、会社のことでミーティング。午後はガロアのミーティングをして、夜は毎月恒例のウイ文研のライブ放送、WBBCを行う。   29日の木曜にガロア46号の校了をして、

          コニサークラブのツアーと、各種のテイスティングセミナー

          TWSC,JWPCのミーティングと1年ぶりの白州取材、そして釣り雑誌の取材…

           酷暑が続いているが、先週はTWSCの実行委員会ミーティングを火曜夜に開き、さらに木曜夜には一社日本ウイスキー文化振興協会の評議員ミーティングを行う。現在までにメーカー評議員は14名、一般評議員は26名となっている。初顔合わせということもあり、出席者の自己紹介と、9月19日にスタートするマクアケのクラウドファンディングについて話し合う。詳細は次号ガロアと、HPなどで情報発信してゆく予定だ。  それにしても、メーカー評議員がまだ14社(蒸留所)と、この問題に対する造り手の関心

          TWSC,JWPCのミーティングと1年ぶりの白州取材、そして釣り雑誌の取材…

          ビヨンセのウイスキーとグレンドロナックのセミナー

           先週の木曜日、ちょうど8月15日のお盆の日に東京神田にあるディアジオ・モエヘネシーの本社ビルで、6時からスペシャル・オンラインテイスティングが開かれた。それがモエヘネシー・ルイヴィトン社(LVMH)の新商品、「サーディヴィス」のお披露目であった。  プレゼンしたのは同社のマスターブレンダーで、グレンモーレンジィとアードベッグ蒸留所の統括責任者でもあるビル・ラムズデンさんで、同社としては初となる唯一無二のアメリカンウイスキーだった。しかも、それはハリウッド俳優でミュージシャ

          ビヨンセのウイスキーとグレンドロナックのセミナー

          ガロアのテイスティングコラムとウイスキープロフェッショナルの集中対策セミナー

           お盆の間にガロアの原稿と検定の問題を作り、15日にはそれらを入力し、デザインに取りかかるため、編集スタッフ2名には出社してもらい、朝から事務所で作業。併せて会社の経理のこと、人事のことも担当者と話し合う。  常駐スタッフ10名、派遣・パート、アルバイトやボランティアスタッフを入れると15~16名の少人数とはいえ、会社経営はつくづく難しいと感じる。それだけに専念できればよいが、取材や原稿など私がやらなければならないことが山のようにあり、正月以来、休みが取れていない…。それで

          ガロアのテイスティングコラムとウイスキープロフェッショナルの集中対策セミナー

          お盆休みの連休を利用して原稿を書きまくる…

           北海道から帰って連日ミーティングやインタビューに明け暮れていたが、10日の土曜日からはウイ文研の盆休み。今年は15日(木)までの6連休なので、その間にたまった原稿と、多くの案件の整理を行うことに。まずは次号ガロアの原稿。    9月12日に出るガロア46号の巻頭特集はアイリッシュウイスキー。7月に取材した16の蒸留所を3回に分けてお伝えする予定で、第1回の今回は巻頭でアイリッシュの現状を6ページくらいで書き、最新のアイリッシュの蒸留所リスト、そして地図も載せることにした。そ

          お盆休みの連休を利用して原稿を書きまくる…

          北海道フェスと余市、苫小牧、中標津、そして厚岸蒸留所へ

           8月3日から7日まで、4泊5日で北海道へ行っていた。まだ時差ボケが完全に治っていなかったが、8月4日の北海道フェスに合わせ、前後で北海道の蒸留所などを取材するためだった。    3日に訪れたのはニッカの余市蒸留所。マーケティングのKさん、工場長のOさんに案内されて3年ぶりに余市を見て回る。生産設備に大きな変化はなかったが、やはりツアーのやり方や、ミニ博物館、リタハウスなどの展示が新しくなっていて、それはそれで興味深い。初めて見る展示も多かった。今年ニッカは90周年。それに合

          北海道フェスと余市、苫小牧、中標津、そして厚岸蒸留所へ

          ガロアのアイリッシュ特集と、ジャパニーズウイスキーの法制化…

           アイルランドから帰って、ちょうど2週間。あまりの暑さと時差ボケで体がシンドイことになっているが、さすがに2週間留守していると仕事が天文学的に増えていて、その処理に10日ほどかかってしまった。ようやく、段取りもついたところで、この土日は検定の問題作りと、次号ガロア(9月12日発売号)の巻頭のアイリッシュの原稿を書き始めることに。    今回アイルランドで取材した蒸留所は計16ヵ所。それを3回に分けガロアで紹介したいと思っているが、北アイルランドのベルファストからスタートしたこ

          ガロアのアイリッシュ特集と、ジャパニーズウイスキーの法制化…