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横浜フェスのミニボトルとサイン本。そしてガロアの巻頭特集…

 横浜フェスの準備をしつつ、この土日は朝から晩まで、ガロアの原稿を書きまくっていた。第2特集の石垣泡盛紀行もタイトル、リード、キャプションなどの原稿を書き、巻頭の「ジャパニーズウイスキーの法制化に向けて」では、なぜその必要性があるのかを、統計数字のデータを出しながら、原稿用紙にして20枚。8000字ほどで論じている。実際、文章にしてガロアに載せるだけではダメなので、このところその実現に向けて、素案を作り、代表世話人などから意見聴取を行っている。フェスが一段落したら、いよいよ実現に向けて動き出さいないといけない。もちろん、まだまだ次号ガロアの取材、インタビュー、原稿執筆が続くが。

 フェスのほうも、毎回好評のミニボトル4種をつくってしまった。1つは能登半島地震のチャリティー用で、中身はワ-ルドブレンデッドで1本1500円。1部・2部合計で100本用意していて、トータルで15万円全額を能登半島地震の義援金として寄付しようと思っている。残り3本はスコッチ、ジャパニーズ、ワールドのブレンデッドウイスキーで、今回はすべてのボトルのラベルを、ウイ文研の元スタッフのIさんにお願いした。いつもとは違ったテイストになっているが、横浜フェスらしいともいえる。

 スコッチは象の鼻で、これはもちろん横浜大さん橋のところにある江戸時代のさん橋で、ここからアメリカの黒船戦隊を率いたペリー提督一行が上陸した、歴史的な場所だ。1854年2月のことで、ちょうど今から170年前ということになる。赤い靴の女の子も横浜のシンボルで、中身はジャパニーズ。パンダが描かれているのは中華街をイメージしたもので、台湾の某ウイスキーをメインにブレンドしている。自分でいうのもなんだが、驚きの旨さだ。
 それ以外も通常の有料試飲、そして横浜フェスのみの、ウイ文研オリジナルボトルの特別有料試飲のラインナップも揃った。今回ブース出展がない厚岸や秩父のボトルも、有料だがウイ文研のブースで飲むことができるで、お楽しみに。

 今回のフェスは、もともとジャパニーズウイスキー100年祭のしめくくりとして企画されたものだが、残念ながら、イマイチ100年祭は盛り上がらなかったという気がする。当初は全メーカー、ファンが集って東京ドームでと思っていたが、いち愛好家団体であるウイ文研では不可能と分かり、昨年春くらいにそれを断念。それに替って、ウイ文研単独でもできるイベントとして横浜フェスを企画したという訳だ。そのためのキッチンカーの導入でもある。当日は6台のキッチンカーが入り、ウイスキーに合う食やつまみなどを提供してくれるだろう。

 スタッフ6~7名、しかもフェス専任はわずか1人という、ウイ文研には自ずと限界があるが、この横浜フェスは、今までの100年ではなく、新たな一歩を刻む、次の100年への第一歩となるイベントにしたいと思っている。毎回、私たちのフェスは新しいことに挑戦しているが、今回もまさにそれで、最大級のスペースであるパシフィコ横浜に、どれだけの人が集まるのか、ウイ文研にとっても試金石となるイベントだ。

 その100年記念の1つとして昨年始めたのが、日本の蒸留所すべてを網羅したイヤーブック、『日本蒸留所年鑑』の刊行だった。101年目の今年、その2024年版が完成し、2月1日から販売を開始した。すでにアマゾンなどから2000冊近い注文が入っていて、フェス後には増刷にかからないといけない。嬉しい悲鳴だが、日本中のウイスキーファン待望の本だと思うし、フェスでは特別に私のサイン入りの本も用意した。そのサインも、このところ連日続いている。これも、本当にありがたいことだと思っている。

 そのためにも、ジャパニーズの定義の法制化である…。

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