僕らはみんな生きている。
こんにちは。写真家のMiNORU OBARAです(自己紹介はこちら)。記事をご覧いただきありがとうございます。2021年最初の記事です。本日は牛のお話。
2021年が始まりましたね。丑年。牛ですね。「丑」も「牛」もずっと見ているとなんとなくウシの形に見えてくるから不思議。
牛といえば、命の象徴的生き物として崇められていますね。もしかしたら今年はとてもありがたい年なのかもしれませんね。
さて、ここぞとばかりに僕が最近傾倒しているインド神話についてお話ししますが、ヒンドゥーにとって、牛はとても神聖な生き物とされています。
ヒンドゥーの三大神のうちの一柱、シヴァ神の乗り物はナンディンという名の牛。それに、インドで絶大な人気を誇る愛の神クリシュナは牛飼いの元で育ちました。
さらに、ヒンドゥーでは、牛そのものを「大地」だと考える逸話も残されているそうです。
ある日、三大神のうちの一柱ヴィシュヌ神の元に、ゴー・マーターという名の雌牛がやってきて、「私は大地です。あたなの力で私を護ってください。」と求めたとか。ヴィシュヌはそれに応え、自らが大地の牛飼いになることを約束したと言います。
もしもこれが大地の始まりとするならば、とてもとても面白い。(先ほど出てきたクリシュナは、ヴィシュヌの8番目の化身として生まれたとされています。また、クリシュナの兄のバララーマはシヴァ神の象徴とも謂れています。)
かつての都市は牧草地を守るように造られていたと聞きますし、きっと大昔から、人間と牛とは密接な関係にあったことが伺えますね。ヒンドゥー教徒が牛を食べない理由も頷けます。
そんな僕も、お肉はほとんど食べない(宗教的背景はありませんが)ものの、毎朝ミルクをいただいておりますし、牛さんありがとう、ですね。
さて、インドのお話のついでに本日は、みなさまにインド神話の一説をご紹介します。先日の記事でもご紹介した『マハーバーラタ』の第5巻で語られる物語。その中で、聖仙ヴァシシュタが残した言葉です。
聖仙シャクティが、自分に対して悪い行いをした王様に呪いをかけますが、怒った王様はその呪いを逆に利用してシャクティを殺してしまいます。殺されたシャクティの息子パラーシャラが、王様に復讐をしようとしていた時の、聖仙ヴァシシュタの言葉。
「やめよ。許すのだ。そなたの父は怒って王を呪ったが、その呪いは結局、そなたの父を最も害することになった。同様に、そなたの復讐行為も、復讐の連鎖を生むだろう。許すのだ。さすれば、そなたも平安を見出すであろう。」
(引用:『 インド神話物語 マハーバーラタ 上 』原書房)
2021年も激動の一年になりそうですね。コロナはまだまだ収まらないでしょうし、そうなれば、取り巻く周りの環境は嵐のように荒れるかもしれません。
それでも、海の底のような気持ちで、心の中に平安を見つけていきたいものですね。
周りにどんな嵐が吹き荒れようとも僕は、今年も『足るを知る』を続けていこうと思います。
2021年がみなさまにとっても良い年になりますよう願っております。
本日も文末までお付き合いいただき、ありがとうございました。
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
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*引用:『 インド神話物語 マハーバーラタ 上 』原書房
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