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本物のUボートを見に行く

数十年前の話しです。
ドイツの北にあるルーベックに仕事で数日間滞在した時に、現地の担当者から仕事が早く終わったから観光に連れて行ってあげられるが何処に行きたい?と聞かれ、開口一番「Uボート!」

2月なので観光客は皆無

彬子女王殿下がお書きになられているエッセイにもルーベックが登場しますが、おそら多くの日本人には円も縁もないドイツの地方都市ではないでしょうか。

ドイツのタクシー事情に関しても子女王殿下ががお書きになられていますが、私の時は乗っていたベンツのタクシー(アクセルべた踏み)をインプレッサが左からぶち抜いて行くの見て、スバル(=日本車)すげーと思いました。

Uボートは第二次世界大戦時の潜水艦で、1981年にはほぼ実話の内容で映画化もされており、息苦しくなるほどの閉塞感と深海での恐怖感、また戦争の虚しさが見後に描かれています。

映画公開時に真冬の小樽の映画館で観ましたが、まさか本物を見られるとは当時は思っても見ませんでした。

ドイツの黒歴史的の一面を担うUボートですが、戦争資料として、今でもキール近郊に保管維持されています。

終戦後はノルウェー海軍に所属してたようです
中は狭く、決して快適ではありません。
魚雷と一緒に寝るのは今も同じ
潜水艦の耳となるソナー
騒音と温度が過酷だったと推測される主機室

現地に行くまで知らなかったのですが、隣にはラーボエの海軍記念碑があります。

記念碑となっていますが鎮魂の場にもなっています
ディストピアなデザインです
何とも言えない悲しさに包まれています

この日は平日にも関わらず、メモリアルホール内では静かに花を手向ける方々が途絶えませんでした。

おまけ画像 会社で支給された昼ごはん 微妙…



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