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なぜ学校の勉強をするのか

「子供が勉強してくれない」、「何度言っても、宿題すらしない」などの悩みを抱えている親御さんも少なくないのではないでしょうか。私自身、2歳になる娘がおり、いずれ同じ悩みを抱える気がしています。

子供が勉強しない理由の一つとして、子供が「なぜ学校勉強をする必要があるのか」腹落ちしていないからだと考えています。

とはいえ、子供が分かるように「なぜ学校の勉強をするのか」を説明できる人は多くないでしょう。漠然と将来の選択肢を増やすためや社会に出た時に損しないためなどの説明はできますが、自分が子供だったら、納得しないです。

単純に好き嫌いの問題はありますが、嫌いの理由の多くは、なぜ覚える必要があるかも分からない知識を、ひたすら覚えろと言われているからだと思います。

興味喚起ができていない内容を、理由もなく覚えろと言われたら、拒絶反応を起こすのは当たり前です。子供達が興味を持って勉強をするには、なぜ学校の勉強をするのか、勉強はどう生きていく上で役に立つのか、勉強ができることでどんな世界が観えてくるかを提示することが必要です。

そんな偉そうなこと言っていますが、今の私は提示できません。

ただこれを提示できる大人がいないと、子供達は勉強を受験で勝つためのツールとしか見ないのではないでしょうか。

今の大人の多くは、学生時代に勉強した知識をほとんど忘れていると思います。受験が終われば不要と考えて、脳から消えたのです。

しかし私は大人になって気づきました。「あっ、学校の勉強って、大人になってもめっちゃ役に立つじゃん。もっとちゃんと勉強しとけば良かったわ」と心の底から後悔しました。

でも、今の子供達に何を伝えれば前向きに勉強をするのかは不明でした。

そんな中、「ドラゴン桜」を読んだところ、少し見えてきたので、本記事では「ドラゴン桜」から得た情報と自分の意見を交えて、
国語、英語、数学(算数)、理科、社会の5教科を勉強する理由をお伝えします。


国語を勉強する理由

国語は文章を理解する力=読解力を鍛えるための教科です。
この人は何を言いたいかを正確に理解するために必要で、日本においては全ての学問の土台となります。

社会に出ると、目まぐるしい量のコミュニケーションをすることになり、スムーズなコミュニケーションをするには、国語で鍛える読解力(この人は何を言いたいのか)が必要になります。

これだと漢文・古文はなぜ学ぶのか疑問が残ります。学ぶ理由としては、時代が違えば文化や価値観も異なります。その当時の人達が何を思い考えていたのかを知ることで、多様な価値観・考えに触れるきっかけになります。

同じ日本でも時代が違えば、こんなにも異なることを知れば、多様な考え・価値観を受け入れる素養ができると思います。

英語を勉強する理由

これは言わずもがなだと思いますが、現代はグローバル化社会です。国籍・人種関係なく関わることが当たり前になってきています。ゆくゆくは日本に住むのも選択肢の一つになり、世界中を転々とするのがスタンダードになってくるのではと思っています。

そう考えた時に、英語を話せないと、コミュニケーションを取ることが難しくなります。「高性能な翻訳機があれば話せなくても問題ないのでは」と反論もあると思います。ただ、どんな高性能な機械でも人間の感情、表現のニュアンス、温度感などは読み取れません。

話す、聞くという、人が生きていく上で不可欠な行為をするために英語は必要です。

それを分かっているから、センター試験は英語の配点が高いのです。

数学(算数)を勉強する理由

数学は生き残るため、勝ち抜くために必要です。リーダーには数的センスが必要になります。狩猟採集民時代にも、数的センスがある人間が上に立っています。

このマンモスを倒すために何人必要か、この戦利品(食べ物)をどう分ければ良いかなどを考えるには数字を扱えなければなりませんし、扱える人間が上に立ちます。自分で多く戦利品を貰うことが容易にでき、生き残る確率も高まるのです。

これは現代の政治でもビジネスでも同様です。数字を制する者のみが搾取する側に回れます。数字が表すカラクリや裏付け、その数字から何が読み取れるのか。これらが分からないと永遠に搾取される側のままです。リーダーの共通点は数字に強いことです。それに加えて社会の仕組みを理解するのも不可欠です。

他にも論理的思考や説得力を高める話をするには数字を使いこなす必要があり、数学はその力を養うのに役に立ちます。

まさに証明問題は、筋道を立てながら説明していくし、その間に定理や数式を使っていきます。

このように数学を学ぶことで、人の上に立つ資質を養うことができ、論理的思考や他者を説得する武器を手に入れることができるのです。

理科を勉強する理由

理科は自分の身を守るために学びます。
それと、実験を通して、仮説を立てて、検証を行うことでシミュレーション力を鍛えられます。

生物は細胞、細菌、有害生物などを学ぶことで、自分の体内に影響を与える危険な存在を把握することに役に立ちます。

化学は何と何を混ぜると危険なのか、どんな物質がどんな性質を持っているかを知ることで、自分の身を守るのに大いに役に立ちます。

物理は日常生活に役に立ちます。テコの原理を使って重いものを持ち上げるのが一例です。

地学は自然災害に密接しています。大雨洪水、地震など災害大国、日本では理解することは必須です。自然現象によって、自分たちにどんな影響をもたらすか。これを知るのと知らないのでは、その後の行動に雲泥の差が出るはずです。

社会を勉強する理由

自分達が生きている世界がどのように成り立っているか、人間の本質を知るために社会を学ぶ必要があります。

歴史は人々の感情による行動の連続です。人間の良い面・悪い面を学べます。いわば人間の本質を知るきっかけになります。また、その当時の人の生活様式や価値観を知ることができ、同じような時代はずっとは続かないという事実やいつの時代も搾取する側とされる側の二極化することが分かると思います。

地理は世界にどんな国があり、どんな気候で、どんな生産物があるか分かります。各国のある場所がどう歴史の出来事に関り合うか分かります。

公民は社会の成り立ち、国、経済の仕組みが分かります。資本主義、社会主義、自由主義がどんなものか分かり、メリット、デメリットも把握できます。お金を稼ぐ上で避けられない科目です。

以上で「なぜ学校の勉強をするのか」と題して、お伝えさせていただきました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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